記録の活用 儲かるメーカー改善の急所101項(その35)

3.仕組みを改善する基本

◆ 記録の活用

 食品業界の年中行事にお中元とお歳暮があります。

 短期間に比較的高額の商品がまとまって売れるのですから、かなり儲かるのではないかと思うのですが、意外に儲かっていない会社が多いと聞きます。その理由は生産性が上がらないところにあるようです。もちろん売れ残しの在庫による損失も考えられますが、今回はこの生産性が上がらないという問題を考えたいと思います。

 生産性が上がらない理由は「不慣れ」です。

 立ち上がり当初はバタバタで、ようやく慣れてきた頃には生産終了ということを毎回繰り返しているからです。これを防ぐためには、前回の終了間際の最も生産性が高かった時の仕事のやり方を分かりやすく記録にして残すことがおススメです。昨日の今日であればそのような記録はなくても大丈夫でしょうが、半年前のことを今日やろうとすれば、記録を参照しなければ再現できません。

 お中元・お歳暮で儲けられない会社では「バタバタしてようやく終わってヤレヤレ」を毎回繰り返しているのです。半年に一回といっても、これは完全に繰り返しです。最後の一番上手に作れた時の記録をしっかり読み、まさにその日の感覚で初日から最高スピードを出せるようにしたいものです。

 そこで先回のお歳暮の時に作った「思い出アルバム」を取り出しましょう。

 ページをめくると、その時に作った商品名と数量はもちろん、生産に従事した方々の名前や仕事の割り振り、そして材料や作業テーブルのレイアウトなどが文字や写真になって貼ってあります。またその時に起きた失敗や、成功した改善の話、あるいは思いついたけど時間がなくて実行できなかった改善などのメモもあります。

 みんなで、その時のことを思い出しながら「あの時は大変だったけど、この改善で乗り切ったんだよね!」などとおしゃべりをしながら今度のお中元の準備ができたらいいですね。もしまだアルバムがない場合は、今度のお中元の前にみんなでワイワイガヤガヤと前...

回のことを思い出し、ホワイトボードにメモを取りながらおしゃべりをして準備を進めてみて下さい。

今回の言葉   

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 間隔のあく仕事には「思い出アルバム」をつくれ。
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「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

    日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫 

 

◆関連解説『生産マネジメントとは』

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