JOICの活動 オープンイノベーションとは(その6)

 
  
 

 

【オープンイノベーションとは 連載目次】

 オープンイノベーション白書 第二版の中から興味深い内容をピックアップして、解説しています。今回は、その6です。
 
 「第6章 オープンイノベーション創出に向けた JOIC の活動」では、オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会:JOICの活動がまとめられています。最終回であるこの記事では、その中から気になった内容を2点あげました。
 

1.活動内容

(1) 日本ベンチャー大賞

 
 2015年より開催された同賞で株式会社ユーグレナや株式会社メルカリなどが受賞し、ロールモデルとなる企業家の表彰が行われています。Mustではありませんが、ロールモデル企業がある方が挑戦者としての意欲が掻き立てられます。
 

(2) JOICセミナー、ワークショップ、異業種交流会

 
 様々な公的機関や企業などの主催による同種のセミナーやワークショップがありますが、「オープンイノベーション創出」に特化した会はあまりないのではないでしょうか。開催履歴から決まった時期の開催とはしてなさそうですが、3ヶ月に一度程度のペースで実施しているようです。
 

2. イノベーション創出活動の浸透

 
 このトピックだけ別項目としてあげた理由は、ビジネスに直結する可能性を秘め、また、この会ならではの実施内容だと感じたからです。国立研究開発法人新エネルギー ・ 産業技術総合開発機構 :NEDO と共催で、各回のテーマに合うベンチャー企業が研究開発の成果と事業提携ニーズについて、大企業やベンチャーキャピタル等の事業担当者に対しプレゼンテーションを行い、具体的な事業提携・イノベーション創出を目的として行うイベントと記載されています。
 
 NDAを締結し、すでに具体的な事業提携 ・ 連携まで結びついた案件がある模様です。交流会なども良いのですが、やはり「具体的に事業を創出する」ことを期待して参加する企業がほとんどであると思いますので、このようなイベントが他の団体主催においても増えてくるとイノベーション創出活動が、より浸透すると思います。
  
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ここまで6回に渡って「オープンイノベーション白書 第二版」について気づきを連載記事にしてまいりましたが、今回を持って終了です。みなさまは、どのように感じ、これからの活動への参考としたでしょうか?新規事業・新商品の創出には様々な困難が待ち構えていますが、これだと決めたテーマを推進し、壁を乗り越え、事業化できた際の喜びは何物にも変えがたい感動をもたらしてくれるはずです。
 
◆関連解説『技術マネジメントとは』

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