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MIMに用いられる材料やプロセスの基礎から、
マイクロ化・多孔質化・新しい成形法などの先端研究例、
実製品事例・高品質化技術まで幅広い話題を提供します!
習得できる知識
・MIMの基礎的な製造法
・MIMのマイクロ化技術
・MIMの多孔質化技術
・MIMの高機能化技術
・MIMに適した製品設計
・MIMの寸法・形状精度の特徴
・MIMの不良事例と高品質化技術
・MIMを取り巻く世界情勢
セミナープログラム
第1部 「金属粉末射出成形(MIM)の基礎とマイクロ・多孔質化による高機能化」
【趣旨】
金属粉末射出成形(MIM)は、粉末冶金と射出成形を組み合わせた複合の金属部品製造法であり、複雑形状の精密金属部品の量産に適しています。しかし、大量のバインダーを用いて金型内に材料を流動させて賦形させ、バインダーを除去した後で粉末焼結を行うという独特な製法です。そのため、従来の粉末冶金に基づく圧粉・焼結だけでMIMプロセスを理解することは難しく、混練・射出成形・脱脂および保形を支配するポリマーの作用に焦点をおいて理解することが重要です。また、MIMの高品質化と高機能化にはポリマーの高度な活用技術が適しています。
本講演では、MIMに用いられる材料や基本的な製造法の特徴についての説明から、ポリマーを活用したMIMのマイクロ化と多孔質化のための開発事例、さらにMIM部品のデジタル画像計測やサブミクロン粉末を用いた先進的な研究開発事例を諸外国の研究事例と併せて紹介します。
【プログラム】
1.金属粉末射出成形(MIM)とは?
1.1 MIMと他の金属部品加工法
1.2 MIM材料
1.3 混練・射出成形・脱脂・焼結
2.MIMのマイクロ化
2.1 マイクロMIMとは?
2.2 マイクロ化に必要な材料および製造技術
2.3 LIGAプロセスやナノインプリントの適用
3.MIMの多孔質化
3.1 多孔質金属とは?
3.2 ポーラスMIM部品の製造法
3.3 ポーラスMIM部品の特徴と用途
4.MIMの研究開発事例
4.1 MIM部品の形状評価のためのデジタル画像計測
4.2 サブミクロン粉末を用いた新しい粉末成形法
4.3 金属三次元プリンタに対抗するMIM試作品製造技術
第2部 「金属粉末射出成形(MIM)の実際の製品設計例と高品質化技術」
【趣旨】
金属粉末射出成形(MIM)の基本技術が開発されてから既に50年程度経過しており、ニッチな金属部品から、自動車や情報端末、産業機器さらに医療機器等への幅広い分野への適用が多く見られます。
一方で、MIM製造拠点の多くがアジア圏へ移行し、インドでの製造も活発になってきています。このような状況下で、これまで以上に国内のMIM製造は高品質化と高機能化が求められ、数量よりも高付加価値の高い製品へと競争力の増強が求められています。また、海外でのMIMの量産化のための商品設計や品質管理力がこれまで以上に必要になってきていますが、国内のMIMの研究開発や教育活動は停滞しており、新たなMIM人材の育成やMIMの製品設計や高品質化技術についての理解が必要になってきています。
本講演では、MIMの実製品の設計と製造の事例を挙げ、高品質化のための技術について解説致します。
【プログラム】
1.MIMの製品設計
1.1 MIM製品の実例
1.2 MIM設計のポイント
1.3 MIM製品のコストダウン
2.MIMの高品質化
2.1 MIM製品の不良事例
2.2 MIMの不良とその要因
2.3 MIMの高品質化のための対策
3.MIMのビジネスのグローバル化と今後の展望
3.1 これまでのMIM業界の変遷
3.2 現在のMIMのアジア圏と欧米の状況
3.3 今後のMIMの動向
Q&A/ディスカッション (15:50~16:30)
セミナー講師
第1部「金属粉末射出成形(MIM)の基礎とマイクロ・多孔質化による高機能化」(10:30~14:10)
近畿大学 理工学部 機械工学科 教授 西籔 和明氏
※12:00~12:40昼食
第2部「金属粉末射出成形(MIM)の実際の製品設計例と高品質化技術」(14:20~15:50)
(株)日本マイクロMIMホールディングス 代表取締役社長 田中 茂雄 氏
【略歴】
1982年 太盛工業(株) 入社
1984年 太盛工業(株) 取締役
1992年 太盛工業(株) 代表取締役社長
2006年 京都工芸繊維大学 博士(学術)取得
2017年 太盛工業(株) 代表取締役会長
2017年 (株)日本マイクロMIMホールディングス 代表取締役社長
Q&A/ディスカッション (15:50~16:30)
西籔 氏/田中氏
セミナー受講料
49,500円( S&T会員受講料46,970円 )
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