磁性材料を使いこなすための基本知識が習得できる1日速習講座!
磁性に必要な述語などの基礎から、磁性の中で特に重要な
強磁性の詳細解説、軟磁性・硬磁性材料の種類や特徴、応用例まで
セミナー趣旨
磁気ディスク装置、モーター等には、鉄に代表されるような磁性材料が用いられています。
本講義では、磁性材料の基本知識の習得に重点を置きます。初めに磁性の用途や磁性に必要な
述語の説明を行います。次に、磁性の種類について説明をします。
そして、磁性の中でも特に重要な強磁性の説明と、強磁性のうち、硬磁性及び
軟磁性材料の特徴と応用例について説明をします。最後に磁気ディスク装置のしくみについて
説明をします。
受講対象・レベル
・磁性に関してまったく知識はないが、これから磁性に関する勉強をしようとしている方。
・磁性材料を用いた製品、もしくは磁性材料の研究開発をする予定の方、
または、ある程度の研究開発を行っているが磁性全体の基礎知識を会得したい方。
必要な予備知識
この分野に興味のある方なら、特に必要はありません
習得できる知識
・磁性の基礎知識(基本的な述語及びその意味)
・強磁性の特徴
・硬磁性と軟磁性の基本的な特徴と応用例
セミナープログラム
- 磁性(磁気)とは何か
- 磁石の用途
- 磁石の歴史
- 磁石の性質と磁気に関する述語
- 磁極
- 磁荷
- 磁場と磁界
- 磁気モーメント
- 磁化
- 磁束密度
- 磁化率、比磁化率
- 透磁率、比透磁率
- 磁性の発現
- 単位系
- 磁性の種類
- 強磁性(フェロ磁性)
- 反磁性
- 常磁性
- 反強磁性
- フェリ磁性
- らせん磁性,人体の磁性
- 強磁性
- 磁化曲線
- 初磁化曲線
- 磁化率
- B-H曲線
- 透磁率
- メジャーループとマイナーループ
- 交流消磁と熱消磁
- 熱磁気曲線(Thermomagnetic curve)
- Tcを実験から求める方法の例
- 飽和磁化とキュリー温度の例
- 反磁界
- 反磁界とは
- 磁性体の形状の違いによる反磁界の違い(球,無限に長い長さをもつ円柱,無限に広い面をもつ薄膜)
- 磁化曲線と反磁界の関係
- 磁気異方性
- 磁気異方性とは(磁気異方性の種類)
- 結晶磁気異方性
- Fe、Ni、Coの磁気異方性
- 磁気異方性エネルギー
- 立方晶と六方晶の磁気異方性エネルギー
- 異方性磁界
- 形状磁気異方性
- 磁区構造
- 磁区とは
- 還流磁区
- 磁壁(ブロッホ磁壁、ネール磁壁)
- 磁界を印加した場合の磁区構造
- 交換相互作用
- 現象論的考え方
- 量子力学的考え方
- 磁化曲線
- 硬磁性材料
- 硬磁性材料とは
- 永久磁石(Permanent magnet)
- 減磁曲線(Demagnetizing curve)
- 最大エネルギー積
- 永久磁石の特性
- アルニコ磁石
- フェライト磁石
- 希土類磁石(サマリウムコバルト磁石、ネオジム磁石)
- 磁気ディスク、磁気テープに使われる材料
- 軟磁性材料
- 軟磁性材料とは
- 鉄
- 電磁鋼板
- 無方向性電磁鋼板と方向性電磁鋼板
- ケイ素4%以上の電磁鋼板
- ヒステリシス損
- 渦電流損
- パーマロイ(鉄−ニッケル合金)(permalloy)
- センダスト(Fe-Si-Al合金)
- ソフトフェライト
- アモルファス磁性合金(amorphous:非晶質金属)
- 磁気ディスク装置の磁気ヘッドに使われる材料
- 磁気ディスク装置の記録の仕組み
- 磁気ディスク、磁気ヘッドに使われる材料
- 磁気ディスク装置の動くしくみ
- 記録のしくみ
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
セミナー講師
工学院大学 先進工学部 応用物理学科 教授 赤城 文子 先生
■ご略歴:
1984年4月 日立製作所中央研究所入社
2013年3月 日立製作所中央研究所退職
2013年4月 工学院大学工学部情報通信工学科 教授
2015年4月 工学院大学先進工学部応用物理学科 教授
■ご専門および得意な分野・研究:
磁気ディスク装置、モーター、磁気センサ、磁性物理、計算機シミュレーション、統計学
■本テーマ関連学協会でのご活動:
・日本磁気学会 MORIS 実行委員
・日本磁気学会 男女共同参画特任理事
・電子情報通信学会 磁気記録・情報ストレージ研究専門委員
・電気学会 MMA調査専門委員
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講料
47,300円(税込)/人
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締切間近
2025/11/18(火)
13:00 ~ 16:30
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