
セミナー趣旨
電磁鋼板、圧粉磁心、鉄基アモスファス合金を用いたEV用モータコアの性能向上、加工性向上、資源対策、低コスト化を、適用されるモータ性能・特徴とあわせて、各材料第一線の研究者に紹介いただきます。
セミナープログラム
第1部 10:30~12:00
xEV駆動モータ駆動システムの磁気技術の重要性と課題
xEV駆動のモータ駆動システムの小型軽量高効率化のための最大の技術課題といえる磁気技術について講演を行う。モータ磁気として、低鉄損材料とモータコア応用、インバータ励磁と磁気技術、永久磁石について述べ、パワエレ磁気の重要性と課題およびパワエレ磁気材料と開発について述べ、最後に今後の課題に言及する。
1. xEV駆動のモータ駆動システムと磁気技術
2. モータ磁気の重要性と課題
2.1 低鉄損材料とモータコア応用
2.2 インバータ励磁と磁気技術
2.3 永久磁石
3. パワエレ磁気の重要性と課題
3.1 パワエレ磁気の重要性
3.2 パワエレ磁気材料と開発
4. 今後の課題
第2部 13:00~14:10
モータ用電磁鋼板の最新動向
電磁鋼板は各種モータの鉄心材料として使用されており、モータ性能を左右するキーマテリアルである。本講演ではEV/HEV駆動モータ用の各種電磁鋼板、6.5%けい素鋼板および板厚方向にSiの濃度勾配を付与したSi傾斜磁性材料の特長とモータに適用した場合の効果について述べる。
1. 電磁鋼板の基礎
2. EV/HEV駆動モータ用電磁鋼板の特長と効果
3. 6.5%けい素鋼板の特長と用途
4. Si傾斜磁性材料の特長と用途
第3部 14:20~15:30
圧粉磁心とアキシャルモータの最新技術動向とxEV駆動モータ適用への展望
圧粉磁心のモータ向け最新材や周辺技術、ラジアルモータ向けも含め量産適用事例などを紹介する。更に、駆動用アキシャルモータへ適用した場合のモータ特性や、モータ構成部材の調達性含むサステナビリティ社会への貢献例について紹介する。
1. 圧粉磁心とアキシャルモータ
2. 圧粉磁心のリサイクル性とCO2排出量
3. 圧粉磁心搭載した駆動用アキシャルモータの特性とサステナビリティへの貢献
4. モータへの適用拡大に向けた圧粉磁心の開発と使い方
第4部 15:40~16:50
アモルファスおよびHLMET積層コアの最新開発動向とxEV駆動モータへの適用
当社独自技術により液体急冷合金組織を結晶前駆体レベルまで微細化することで、電磁鋼板と同等の飽和磁束密度(Bs≧1.7T)を有しながら、鉄基アモルファス並みの低鉄損を実現すると共に、打抜き積層によるモータコア化を実現したHLMET、並びに鉄基アモルファスのEV主機モータ向けコアとしての可能性を紹介する。
1. ネクストコアテクノロジーズ(NCT)社の概要
2. 鉄基アモルファスコアの適用効果
3. 鉄基アモルファスコアを用いたEV主機モータの電費向上
4. モータコア向け低鉄損コア材“HLMET(R)”の開発
5. 鉄基アモスファス合金の打抜き加工技術
6. NCTのモータコア材“PRECRYSTAL(R)”
7. NEXTCORE事業
8. 今後の課題
セミナー講師
豊田工業大学 藤﨑敬介特任教授研究室 特任教授 藤﨑 敬介 氏
JFEスチール(株) スチール研究所 主席研究員 尾田 善彦 氏
住友電工焼結合金(株) 電動モジュール開発室 主席 齋藤 達哉 氏
ネクストコアテクノロジーズ(株) 取締役 CTO 金清 裕和 氏
セミナー受講料
55,000円 (Eメール案内登録価格:1名49,500円,2名55,000円,3名73,700円)
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「55,000円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様55,000円から
★1名で申込の場合、49,500円
★2名同時申込の場合は、2名様で55,000円
★3名同時申込の場合は、3名様で73,700円
★4名以上同時申込の場合は、ご参加者数×22,000円
※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
配付資料について
本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)により配布予定です。
PDFはサーバーからダウンロードしていただきます
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受講料
55,000円(税込)/人
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