実験自動ロボットとAI活用で開発プロセスを効率化。
次世代蓄電池材料の探索・最適化を加速する最新アプローチを解説します。
セミナー趣旨
次世代蓄電池の研究開発においては、エネルギー密度や寿命、安全性といった複雑な要素を同時に最適化する必要があり、従来の経験や試行錯誤に基づくアプローチでは限界がある。近年、マテリアルズ・インフォマティクスによるデータ駆動型探索と、自動実験ロボットによる高効率データ取得の融合が注目されている。本講演では、実験自動化技術の開発動向や、機械学習を活用した材料探索の具体的事例を紹介する。特にリチウム空気電池、金属リチウム電池、ナトリウムイオン電池を対象に、自律的な探索による新材料発見や性能最適化の可能性について紹介し、今後の研究加速と産業応用への展望を示す。
習得できる知識
・次世代蓄電池の開発状況
・蓄電池材料開発における実験自動化技術
・自動実験ロボットとAIが連携した蓄電池材料開発状況
セミナープログラム
1 研究背景
1.1 次世代電池材料の研究開発状況
1.1.1 リチウム空気電池
1.1.2 金属リチウム電池
1.1.3 ナトリウムイオン電池
1.2 実験自動化技術を利用した蓄電池材料開発状況
1.2.1 自動化・ロボット実験とAIの連携
1.2.2 電解液探索用自動実験ロボットの概要
2 ロボット実験とAIの連携による材料探索実施例
2.1 リチウム空気電池用材料の開発
2.2 ナトリウム電池用材料の開発
2.2.1 NIMOを用いたAIとの連携高度化
2.2.2 並列電気化学セルの改良
2.2.3 各種材料探索AIの電解液探索への適用
3 実用電池開発への応用
3.1 研究背景
3.2 ラミネートセル作製ロボット
3.3 寿命予測モデル開発への展開
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター
電池材料分野 電気化学スマートラボチーム チームリーダー 博士(工学) 松田 翔一 氏
■ご略歴
2015年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(工学)。
同年、NIMS若手国際研究センターICYS研究員を経て、2017年より、NIMS研究員、2023年より現職。
セミナー受講料
1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
45,100円(税込)/人
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