海水を利用したCO2の高濃度回収と効率的利用~電気化学によるアノード側でのCO2回収とカソード側でのCO2固定化~

・Direct Ocean Capture (DOC)とも呼ばれるCO2回収技術を学ぶ
・海水電解によるCO2ガス回収技術?
・そのメカニズム、固定に向けた海水電解電極の最適設計

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    セミナー趣旨

      本セミナーでは、海水を利用して大気中のCO2を回収または固定化する技術について、海外での取り組みもあわせて紹介します。海水は様々なイオンを含む高濃度過飽和水溶液ですが、CO2に関してもいくつかの形態で溶解しています。この溶解したCO2の化学平衡を利用することで、海水に溶解したCO2を回収することができます。たとえば、海水のpHを酸性側にすると、CO2が気相に放出されるためそれを直接回収することができます。逆にアルカリ側にするとCO2がCaCO3として析出するため、固体として回収することができます。このようにして溶解したCO2を除いた海水は、CO2を大気から吸収してくれます(Direct Air Capture, DAC)。最近は、Direct Ocean Capture (DOC)とも呼ばれる海水を利用した本技術に関して、我々の取り組みから見えてきた可能性や課題もあわせてご紹介したいと思います。

    受講対象・レベル

    ・CO2の吸着・固定化を目的とする新素材・材料の研究開発を検討している方
    ・海水を利用したCO2の分離回収や固定化に関する開発・材料開発または新規システム開発を担っている方
    ・「脱炭素」に向けた研究開発を推進している方 等

    習得できる知識

    ・CO2の分離回収技術等に関するCCS(Carbon Capture and Storage)と
       CCU(Carbon Capture and Utilization)の従来的・一般的知見
    ・海水を用いた電気化学反応(電気分解を主として)の特徴
    ・海水を利用したCO2回収や固定化の動向
    ・海水電解によるCO2ガス回収技術
    ・海水電解によるCO2のCaCO3としての固定化技術
    ・海水電解によるCO2ガス及び固相回収の可能性と課題

    セミナープログラム

    1.海洋を利用したCO2の回収・固定
     1.1 海水中のカチオンの特異的な挙動
     1.2 海水におけるプロトン濃度の制御
     1.3 海水におけるCO2濃度と溶存形態
     1.4 海水を用いた電気分解(海水電解)の特徴
    2.海水電解によるCO2ガスの回収
     2.1 CO2濃度変化の精密計測
     2.2 海水の状態と放出CO2との関係
     2.3 海水電解の条件と放出CO2との関係
     2.4 DOCによるCO2ガス回収への期待と懸念される課題
    3.海水電解によるCaCO3を媒体としたCO2の固定
     3.1 CO2濃度変化の精密計測
     3.2 固定化条件と持続性への懸念とその克服方法
     3.3 固定に向けた海水電解電極の条件とその克服に向けた材料の最適設計
     3.4 CO2排出削減効果の見通し
     3.5 DOCによるCaCO3としてのCO2固定化への期待と懸念される課題
    4.DOC技術における懸念点と技術課題
    5.海洋を利用したCO2循環技術の省エネルギー・省コストの実現への期待
    <質疑応答>


    *途中、小休憩を挟みます。

    セミナー講師

     静岡大学 大学院総合科学技術研究科 電子物質科学コース 教授 博士(工学)  須田 聖一 氏

    ■ご略歴
    1990年 東京大学大学院工学科 修士課程修了 / 1990年 東京都立大学工学部 助手
    1996年 東京大学より学位(博士(工学))取得 / 2001年 フランス CNRS-IRC客員研究員
    2003年 一般財団法人ファインセラミックスセンター 主任研究員,主席研究員,グループ長
    2012年~ 静岡大学 教授 その間,
    2009年~2019年 FCO Power株式会社 取締役(Chief Scientist)(燃料電池スタック開発ベンチャー)

    セミナー受講料

    【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円

    【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

    *学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
      (開催1週前~前日までには送付致します)
      ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
      (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
    • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
    • Zoomを使用したオンラインセミナーです
      →環境の確認についてこちらからご確認ください
    • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
      →こちらをご確認ください

     

    受講料

    45,100円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

    受講料

    45,100円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    化学反応・プロセス   電気化学   地球温暖化対策技術

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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