
○長寿命化社会のQOL維持における課題、軟骨の変性・摩耗に起因する疾患治療へ活かす!
○生体適合性など知っておくべき基礎や関節疾患の現状から、足場材料の開発と材料上での軟骨細胞の挙動および生理的環境における構造や物性、課題と展望まで。
セミナー趣旨
本講座では、昨今の長寿命化社会におけるQOL維持において解決すべき課題となっている、変形性膝関節症に代表される軟骨の変性・摩耗に起因する疾患の治療を目的とする、生体吸収性プラスチックによる軟骨組織再生に関する取り組みを紹介する。
受講対象・レベル
本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能
必要な予備知識
この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ありません
習得できる知識
・プラスチックの医療用途への応用に関する基礎知識
・生体吸収性材料を用いた難治療性疾患へのアプローチに関する最新動向
・生体吸収性材料の医療応用に関する課題と展望
など
セミナープログラム
1.長寿命化社会における関節疾患への対策の現状
2.組織工学(再生医療)による関節疾患の克服の試み
1)組織工学(再生医療)の歴史
2)組織工学(再生医療)の適用範囲
3.プラスチック素材の医療応用に関する概要
1)「生体適合性」とは
2)プラスチック素材が生体内で受ける作用
3)プラスチック素材に求められる特性
4.軟骨組織再生を企図した生体吸収性ポリエステル足場材料の開発
1)生体吸収性ポリエステルの種類
2)足場材料への加工の方法
a)フィルム化
b)不織布化
c)3次元的多孔材料化
3)足場材料上における細胞培養・組織再生
a)生体外(試験管内)で行う場合
b)生体内で行う場合
5.生体吸収性ポリエステル足場材料上での軟骨細胞の挙動
1)細胞の増殖段階
2)細胞の分化・組織化段階
6.生体吸収性ポリエステル足場材料の生理的環境における構造および物性
1)生体内での検討
2)生体外(試験管内)での検討
7.まとめと今後の課題・展望
1)機械物性および多孔構造と細胞の挙動との関係
2)他の器官・組織への応用の可能性
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
東京農業大学 生命科学部 分子生命化学科 生命高分子化学研究室 教授 石井 大輔 氏
■ご略歴
2005.3京都大学大学院博士後期課程森林科学専攻 修了 博士(農学)取得
2005.4~2007.3理化学研究所中央研究所協力研究員
2007.4~2008.3日本学術振興会特別研究員(PD)
2008.4~2013.3龍谷大学理工学部物質化学科 助教
2013.4~2017.3東京大学大学院農学生命科学研究科 特任助教
2017.4~2023.3東京農業大学生命科学部分子生命化学科 准教授
2023.4~現在同 教授
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 40,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき29,700円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
40,700円(税込)/人
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2025/11/21(金)
13:00 ~ 17:00
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