
開催日時 2025年09月08日(月) 09:30 - 11:30
セミナー趣旨
航空業界では、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、持続可能な航空燃料(SAF)の導入が重要な課題となっている。SAFはCO₂排出削減に寄与する技術であり、国際的にはICAOのCORSIA制度により排出量削減への取り組みが2027年度以降各国のエアラインで義務化され、導入拡大に向けた動きが加速しつつある。
本講演では、SAFの基本的な理解から、最近の製造技術、国内外の動向・課題について解説する。特に、これまでのNEDOによる実証を通じた技術開発支援、そして、SAFの開発・導入への今後の取り組みと展望を中心に詳説する。
セミナープログラム
1. SAF開発の背景と求められるポイント
(1)SAFとは何か
(2)国際航空分野の温暖化対策
(3)SAFに求められるポイント
2. SAF製造プロセス、供給の課題、制度、動向
(1)様々な原料からSAFへの変換プロセス
(2)SAF製造・供給に関する課題
(3)燃料規格(ASTM D7566)、CEF認証
(4)国内外の動向
3. NEDOの最近の技術開発支援
(1)バイオジェット燃料生産技術開発事業
①一貫製造プロセスに関するパイロットスケール試験
②実証を通じたサプライチェーンモデルの構築
③微細藻類基盤技術開発
(2)グリーンイノベーション基金事業
4. SAF開発・導入への今後の取り組みと展望
(1)製造パスウェイ別の開発への期待
(2)SAFの製造・供給体制構築支援と戦略分野国内生産促進税制
(3)SAF等の安定的・効率的な生産技術開発事業
5. 関連質疑応答
6. 名刺交換・交流会
セミナー講師
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
再生可能エネルギー部 バイオマスユニット
ユニット長
矢野 貴久 氏
1997年 3月 筑波大学 大学院バイオシステム研究科 修了
1997年 4月 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 入講
2014年 6月 NEDO 新エネルギー部 バイオマスグループ グループリーダー
2017年11月 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出向
2021年 1月 AMED 医療機器・ヘルスケア事業部 医療機器研究開発課 課長
2021年11月 NEDO新エネルギー部 バイオマスグループ 主任研究員
2024年 7月 NEDO 再生可能エネルギー部 バイオマスユニット ユニット長
セミナー受講料
1名:37,700円(税込) 2名以降:32,700円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
受講について
<1>配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りします。
<2>視聴期間は2週間です。視聴期間延長は一切いたしかねますので、予めご了承ください。
<3>配信動画視聴は、申込者ご本人に限らせていただきます。
受講料
37,700円(税込)/人
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
静電選別とは?リサイクルの切り札となる仕組み・原理を徹底解説
【目次】 現代社会が抱える深刻な課題の一つに、資源の枯渇と大量廃棄の問題があります。私たちの生活を豊かにする製品は、役目を終えると膨... -
地中熱とは?知られざる再生可能エネルギー「地中熱」の可能性を解説
【目次】 再生可能エネルギーと聞いて、太陽光や風力を思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、私たちの足元、大地にもクリーンで安定したエ... -
アンモニア発電とは?CO2排出削減の切り札、次世代燃料の仕組みや課題を解説
【目次】 地球温暖化対策が喫緊の課題となる中、温室効果ガスの排出量削減は世界共通の目標です。特に発電分野におけるCO2排出量の多さは... -
グリーン水素とは?なぜグリーン水素が注目されるのか、知っておきたいグリーン水素のすべて
【目次】 地球温暖化の進行と化石燃料への依存からの脱却は、現代社会が直面する最も喫緊の課題の一つです。世界各国が持続可能な社会の実現...