
【オンライン/会場】海外事業を成功させるための方法
~海外進出意思決定時の戦略、海外子会社の経営管理の手法、海外安全管理と危機管理~
セミナー趣旨
日本市場の縮小が予想される中、海外市場を如何に取り込んでいくかは日本の企業にとって大変重要な経営課題です。一方で、トランプ2.0に代表されるような今まで経験したことの無い世界情勢の激しい変化など、海外の経営環境変化にどう対応すべきか、また、海外子会社の経営管理面の難しさから海外の事業の先行きに不安を持つ日本企業も多く存在します。
今回のセミナーでは、第1部海外事業の部で、海外に果敢に挑戦する日本企業が海外事業を成功するために必要な考え方、ノウハウ、事例をふんだんに取り入れ、海外進出(直接投資)前、海外進出意思決定時の戦略の立て方、海外進出後の適切な海外子会社の経営管理の手法、海外事業の撤退を含む事業の戦略的見直しの方法を説明します。
また、第2部では連日のようにニュースに登場する海外有事への備えとしての海外安全管理と危機管理について、講師の実際の経験事例を基に台湾有事演習なども交えながら、分かりやすく解説します。尚、本講座では、「海外事業成功マニュアル」をテキストとして使用する予定です。
受講対象・レベル
経営企画部門、海外事業部門、リスク管理部門、監査部門の方など
セミナープログラム
✤第1部 海外事業の部
1.海外直接投資検討時の心構え
(1)競争回避型戦略と損失最小型戦略-選別・排除されても損失が少ない戦略
(2)コンティンジェンシープラン、事業収支のコスト計算上の注意、撤退戦略の事前準備
2.海外直接投資後のマネジメント
(1)海外子会社の適切なマネジメントの枠組みとは何か
(2)マネジメントの具体的な仕組み
①コーポレートガバナンスの本当の意味とガバナンス設計のあり方
②内部統制の具体的な方法(内部監査)
③中国A社、ベトナムB社、ほぼ乗っ取られた事例(ベトナム)
3.海外事業を成功させるためのリスク管理
(1)正しいリスクの捉え方
(2)事業に役立つリスクとは
(3)リスクマネジメントの運用と必要性
4.グローバルビジネスリスク対応
(1)VUCAの時代とグローバルビジネスリスク対応
グローバルビジネスリスクと固有リスクを生み出す文化的基層とは
(2)VUCAの時代におけるリスク特性とバイアスの排除
リスクの基本特性、バイアスの排除、求められるグローバルなリスク感性
(3)リスク感性の重要性と事例
5.海外事業とレジリエンス
(1)レジリエンスと組織の関係
レジリエンスとは、レジリエンスを持つ組織とは
(2)レジリエンスの事例
HUAWEIの事例、コロナ禍における事例
(3)レジリエンスのある組織をどのように作るのか
✤第2部 海外安全管理と危機管理
1.海外安全管理について
海外安全管理の3原則、海外安全管理のために必要な本社の対応
2.海外における安全管理上のリスクと対応
(1)海外安全管理上の具体的なリスクとは
(2)海外における安全管理上のリスク別対応とは
リスク別対応の概略、政治的理由による拘束
【セキュリティ演習】
3.海外危機管理
(1)海外危機管理について
(2)海外危機管理対応事例について
1975年ベイルートの事例、1990年8月イラク軍のクエート侵攻、
2001年9月11日米国同時多発テロ後の米国報復に備えての脱出計画の策定など
4.海外危機管理対応の概要
(1)海外危機管理対応の概要
(2)緊急対策本部について
5.台湾有事への備え
(1)台湾有事の可能性
(2)平時の台湾有事への対応 緊急対策本部の設置、役割
(3)台湾有事発生時の予兆・トリガー・着眼点
【台湾有事演習】
6.BCPと有事対応
(1)海外有事発生で検討されるBCPの範囲
(2)国際紛争などの海外有事事例からの教訓
(3)海外有事で紛争が想定される場合
(4)撤退の出口戦略について
7.海外危機管理対応に必要な組織文化
(1)海外危機管理対応の鉄則
(2)いち早く逃げるために事前に行っておくべきこと
(3)長期戦に備えるために
「自助」「共助」と事例に見る「自助」「共助」
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
コンサルビューション株式会社 代表
中小企業診断士/事業承継士/第三者承継士/人を大切にする経営大学院(EMBA)
高原彦二郎 氏
1980年早稲田大学商学部卒業。1996年北京語言学院卒業。2020年「人を大切にする経営大学院」経営人財塾卒業。
出光興産株式会社に入社。ロンドン、香港副支店長、北京所長、本社課長を歴任。海外現地法人の経営管理、内部統制、経営監査、中東駐在員のクライシスマネジメント、ビジネス・リスクマネジメント等を経験。2005年コンサルビューション株式会社を設立し、海外に進出した日系企業のリスクソリューションを中心にコンサルティングを行っている。
『中国で生産する』(共著、中経出版、2002年),『Q&A中国進出・取引の税務と法務』(共著、新日本法規、2005年),『中国子会社の内部統制実務』(共著,中央経済社,2007年),『実務総合解説 中国進出企業の労務リスクマネジメント』(共著、日本経済新聞出版社2011年),『中小企業のための海外進出リスクマネジメント』(単著、りそな総合研究所、2015年)など執筆多数。
「我が国中小企業の中国事業に係るリスク管理向上のための調査研究」(単著、中小企業基盤整備機構、2009年)、「アジア太平洋地域における各種統合の中期的な展望と日本の外交」(共著、財団法人日本国際フォーラム、2011年)、「中小企業が海外事業を成功させるための方法(単著、中小企業基盤整備機構、2014年)「中堅・中小企業をリスクから守る 海外事業成功マニュアル」(単著 中央経済出版社、2025年)等の他政府系の調査研究も多数。
ジェトロの中国リスク委員会委員、中小企業基盤整備機構 国際化支援アドバイザー、NEDO技術経営アドバイザー、(公)さいたま市産業創造財団 国際展開専門家、国土交通省中堅・中小企業建設業海外展開推進協議会(JASMOC)支援機関などを務める。
セミナー受講料
1名につき
会員 38,500円(本体 35,000円) 一般 41,800円(本体 38,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
【オンライン受講の方】
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【会場受講の方】
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受講料
41,800円(税込)/人