■エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴、トラブル事例と対策■
■分析法、硬化物の構造と特性・硬化反応挙動の評価法■
■変性・配合改質、有害性、エレクトロニクス用途・複合材料用途での技術動向■

★ エポキシ樹脂の基礎と技術動向をしっかり学んでもらいます。
★ アーカイブも付いていますので、一時退室や復習もできます。(アーカイブのみの受講も可)

 

日時

【Live配信:1日目(アーカイブ付)】 2025年8月26日(火)  10:30~16:30
【Live配信:2日目(アーカイブ付)】 2025年9月2日(火)  10:30~16:30
  受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

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    セミナー趣旨

    プリント基板、半導体封止材などの電子材料メーカー、モーター注型材などの電気材料メーカー、圧力容器・自動車部品などの複合材料メーカー、塗料メーカー、接着剤メーカーなどの事業企画部門、研究開発部門、生産技術部門、製造部門の皆様を対象に、エポキシ樹脂・硬化剤等の基本知識から用途別の新技術までを2講に分けて詳しく解説いたします。

    セミナープログラム

    得られる知識
    (1) エポキシ樹脂の種類と特徴
     汎用のビスフェノールA型で、樹脂の製造法とエポキシ当量、粘度、軟化点などの基本特性、重合度と架橋密度およびTgの関係などの硬化物特性に関する知識、半導体封止材用のフェノールノボラック型、テトラメチルビフェニル型、ビフェニルアラルキル型、ナフタレン型で、フィラー充填率に影響する溶融粘度、アルミ配線腐食に影響する含有塩素濃度などの樹脂特性、耐熱信頼性に影響する加熱重量減少率などの硬化物特性に関する知識、プリント基板用のリン含有型、ジシクロペンタジエン型で、硬化物のハロゲンフリー難燃性、誘電率・誘電正接に関する知識、接着剤・複合材料用のグリシジルアミン型エポキシ樹脂で、多官能で低粘度という樹脂特性に関する知識、LED封止材用等の脂環型、グリシジルイソシアヌレート型で、硬化物の透明性と耐熱変色性などに関する知識が各々習得できる。
    (2) 硬化剤の種類と特徴
     汎用のポリアミン、変性ポリアミンで、常温硬化性や耐アミンブラッシング性に関する知識、プリント基板・複合材料用のジシアンジアミドの粒径や配合量、急激な硬化発熱起因のトラブルと対策の事例、注型材・複合材料用等の酸無水物では、低粘度性、吸湿加水分解起因のトラブルと対策の事例に関する知識、半導体封止材用等のフェノールノボラック、フェノールアラルキル、ビフェニルアラルキル、ナフトールアラルキルでは、耐熱信頼性に影響する吸水率や加熱重量減少率などの硬化物特性に関する知識が各々習得できる。
    (3) 硬化促進剤の種類と特徴
     3級アミン(HDM)、イミダゾール(HDI)、有機ホスフィン(TPP)で、硬化物のTg、線膨張係数、吸水率およびPCT試験時のボンディングワイヤー断線による累積故障率に与える影響に関する知識を 習得できる。
    (4) 分析法
     エポキシ当量、塩素濃度などエポキシ樹脂の分析法、アミン価、水酸基当量など硬化剤の分析に関する知識が習得できる。
    (5) 硬化反応と硬化物の特性解析
     DSCによる硬化開始温度、硬化発熱量およびTgに関する知識、TMAによる線膨張係数およびTg、TG-DTAによる加熱重量減少温度(Td1、Td5、Td10) に関する知識、DMAによる硬化反応挙動、Tg、架橋密度および相溶性に関する知識、曲げ試験・引張試験による破断強度、破断ひずみおよび弾性率に関する知識、破壊靭性試験による破壊靭性値(K1C) に関する知識、電気特性として表面抵抗・体積抵抗測定および誘電率・誘電正接測定に関する知識が習得できる。
    (6) トラブルと対策
     酸無水物の吸湿による硬化物のTg低下、一液型組成物の保存中発熱、ボイド、酸無水物の揮発昇華による汚染についての対策知識が得られる。
    (7) 有害性
     エポキシ樹脂の急性毒性(LD50、LC50)、慢性毒性、局所刺激性、感乍性に関する知識が習得できる。
    (8) 変性・配合改質
     ゴム変性、ポリウレタン変性、エンジニアリングプラスチック配合改質、フィラー配合改質による強靭化とその機構に関する知識が習得できる。
    (9) プリント基板用途の新技術
     5G等の高速伝送通信用プリント基板向け低誘電性エポキシ樹脂、微細配線フレキシブルプリント基板(FPC)用接着剤向けリン含有フェノキシ樹脂配合高信頼性およびハロゲンフリー難燃性エポキシ樹脂組成物、ビルドアップ基板用接着フィルム向けフェノキシ樹脂配合エポキシ樹脂組成物に関する知識が得られる。
    (10) 半導体封止材用途の新技術
     SiC系パワー半導体モジュールの封止材用高耐熱性エポキシ樹脂、同モジュールの絶縁シート用高熱伝導性エポキシ樹脂の技術動向に関する知識が習得できる。
    (11) 複合材料用途の新技術
     燃料電池自動車(FCV)用FW法CFRP製水素タンク向け強靭性ポリウレタン変性エポキシ樹脂、C-RTM法CFRP製車体パーツ向け低粘度・速硬化性2元硬化型エポキシ樹脂組成物に関する知識を習得できる。


    【8/26(火) 10:30~16:30・・・昼休み1時間、休憩10分×2回を含む】

    1.エポキシ樹脂の用途・種類と各種エポキシ樹脂の特徴
     1.1 エポキシ樹脂の用途・種類
     1.2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂
     1.3 ビスフェノールF型エポキシ樹脂
     1.4 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
     1.5 テトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂
     1.6 ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂
     1.7 ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂
     1.8 ナフトール-アラルキル系エポキシ樹脂
     1.9 グリシジルアミン型エポキシ樹脂
     1.10 トリグリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂
     1.11 臭素含有型エポキシ樹脂
     1.12 リン含有型エポキシ樹脂
     1.13 酸化型エポキシ樹脂 (脂環式エポキシ樹脂)
     1.14 フェノキシ樹脂
     1.15 エポキシ樹脂の分析法 (エポキシ当量、塩素濃度など)
     1.16 エポキシ樹脂の有害性 (LD50、LC50など)

    2.硬化物の特性評価・解析法
     2.1 熱分析
       DSC、TMA、TG-DTA
     2.2 動的粘弾性 (DMA)
     2.3 力学特性測定法
       曲げ試験、引張試験、硬化収縮と内部応力、破壊靭性試験
     2.4 電気特性測定法
       体積抵抗率・表面抵抗率、(比)誘電率・誘電正接

    3.硬化剤・硬化促進剤の種類と各種硬化剤の特徴
     3.1 硬化剤・硬化促進剤の種類
     3.2 ポリアミン
       エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなど
     3.3 変性ポリアミン
       エポキシ-アミンアダクト、カルボン酸変性ポリアミン、マイケル付加アミン、マンニッヒ塩基
     3.4 ジシアンジアミド
     3.5 フェノール樹脂系
       フェノールノボラック、フェノールアラルキル、ビフェニルアラルキル、ナフトール-系アラルキル系
     3.6 酸無水物
       ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチル-テトラヒドロ無水フタル酸、メチル-ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水フタル酸、メチルナジック酸無水物、無水マレイン酸
     3.7 シアネートエステル化合物
     3.8 活性エステル化合物
     3.9 硬化物の分析法
       アミン価、水酸基当量

      □質疑応答□

     


     

    【9/2(火) 10:30~16:30・・・昼休み1時間、休憩10分×2回を含む】

    4.硬化促進剤の種類と特徴
     4.1 3級アミン類
     4.2 イミダゾール類
     4.3 トリフェニルホスフィン

    5.トラブルと対策
     5.1 揮発・昇華によるTg低下
     5.2 吸湿によるTg低下
     5.3 一液型組成物の保管中発熱
     5.4 ボイドとヒケ

    6.変性・配合改質によるエポキシ樹脂の強靭化
     6.1 ゴム変性
     6.2 エンジニアリングプラスチック配合改質
     6.3 フィラー配合改質

    7.先端プリント基板用途でのエポキシ樹脂・硬化剤の新技術
     7.1 低誘電性リジッド基板用エポキシ樹脂および組成物
     7.2 フレキシブル基板 (FPC) 向けハロゲンフリー難燃&高信頼性エポキシ樹脂組成物
     7.3 半導体パッケージ基板用接着フィルム向けエポキシ樹脂組成物 (低租度-高ピール強度など)

    8.先端半導体封止材用途におけるエポキシ樹脂の新技術
     8.1 FO-WLP用封止材向け低反り性エポキシ樹脂組成物
     8.2 SiC系パワー半導体用封止材向け高耐熱劣化性エポキシ樹脂
     8.3 SiC系パワー半導体用絶縁シート向け高熱伝導性エポキシ樹脂

    9.先端複合材料用途におけるエポキシ樹脂の新技術
     9.1 燃料電池自動車 (FCV) 向けCFRP製水素タンク用強靭性ポリウレタン変性エポキシ樹脂
     9.2 CFRP製車体パーツ向け低粘度・速硬化性二元硬化型エポキシ樹脂

    10.まとめ

      □質疑応答□

    セミナー講師

    横山技術事務所 代表 横山 直樹 氏
    <専門>
    材料化学、化学工学、品質管理、環境・エネルギー
    <受賞歴>
    ・日本接着学会論文賞(2006);半導体封止材料用エポキシ樹脂
    ・Excellent Poster Award on 2nd Asian Conference of Adhesion in Beijing(2007);フレキシブルプリント基板接着剤用エポキシ樹脂
    <WebSite>
    https://www.facebook.com/yokopyon66/

    セミナー受講料

    88,000円 ( E-Mail案内登録価格 83,600円 ) 

    定価:本体80,000円+税8,000円
    E-Mail案内登録価格:本体76,000円+税7,600円
    E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料

    1名分無料適用条件

    ※2名様ともE-Mail案内登録が必須です。
     2名様以降の受講者は、申込み前にE-mail案内登録をお済ませください。
    ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    ※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価の半額で追加受講できます。
    ※請求書(クレジットカード決済の場合は領収書)は、代表者にS&T会員マイページにてPDF発行いたします。
    ※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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