〔初級担当者にむけた〕化学プロセスにおけるラボからのスケールアップ(反応・攪拌・晶析・濾過・乾燥・粉砕・工程別)の基礎と事例集

各工程(単位操作)のトラブル・改善事例、リスク管理/操作簡略化の考え方について

 受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ  

・反応、攪拌、洗浄・分液、抽出、濃縮、晶析、ろ過、乾燥など各工程での失敗事例を参考に化学プロセスのスケールアップの基礎とトラブルの対処法、防止法をわかりやすく解説!
・さらに、化学品を製品化する際に最も注意が必要な精製工程について、実際の工場生産で製造時間、製造工程を短縮できた(7日→3日)応用事例についても解説!


日時

【Live配信受講】  2025年7月28日(月)  13:00~16:30
【アーカイブ受講】  2025年8月18日(月)  まで受付(配信期間:8/18~8/29)

◎Live配信受講者には、特典(無料)として「アーカイブ配信」の閲覧権が付与されます。
 オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

     医薬原薬・中間体など化学品の生産プロセスはバッチプロセスが中心で、反応,攪拌、洗浄・分液,抽出,濃縮,晶析、ろ過、乾燥などの単位操作(工程)の組み合わせからなる。各単位操作(工程)にはそれぞれ特有の注意点があり、目的だけでなく、どのようなリスクがあるかも理解してラボ実験を行い、その結果を基にスケールアップ製造を行う必要がある。
     本セミナーでは、各工程の注意点、ポイントを説明した後、実際の医薬品原薬、中間体、化学品のスケールアップ製造で経験した反応,攪拌、洗浄・分液,抽出,濃縮,晶析、ろ過、乾燥など各工程での失敗事例を参考に化学プロセスのスケールアップの基礎とトラブルの対処法、防止法をわかりやすく説明する。更に化学品を製品化する際に最も注意が必要な精製工程について、まとめとして実際の工場生産で製造時間、製造工程を短縮できた(7日→3日)応用事例についても説明する。

    習得できる知識

    ・スケールアップの考え方とトラブルの原因と対策
    ・単位操作(反応,攪拌、洗浄・分液,抽出,濃縮,晶析、ろ過、乾燥)のポイント、注意点、リスク管理
    ・小スケール実験とスケールアップの違い
    ・操作簡略化の考え方

    セミナープログラム

    1.バッチプロセスと単位操作
      ・反応,攪拌、洗浄・分液,抽出,濃縮,晶析、ろ過、乾燥について
      ・単位操作の要否の考え方 

    2.小スケール(ラボ実験)とスケールアップ製造の違い、考え方、ラボ、パイロット実験の進め方、考え方

    3.スケールアップ製造の考え方(事例を参考に)
     3.1 アミド化のプロセス:ラボ実験の結果を基にスケールアップしてみると
      ・ラボ実験と実際の製造(パイロット)の結果
      ・そこから考えられる問題点、課題
      ・対応策、操作簡略化の考え方
     3.2 予め危険性が予測されるプロセスのスケールアップ(パラメータ設定の考え方)
      ・過酸化水素水を使用する酸化反応のプロセスのスケールアップ事例

    4.各工程(単位操作)のトラブル・改善事例、リスク管理(具体的な事例を参考に)
     4.1 反応
      ・反応条件の確認:特殊な条件(例えば低温、高温、高圧、無水など)が無いか?
      ・転移反応が原因でスケールアップできない。対応策とスケールアップ製造。
      ・反応生成物の安定性が悪くスケールアップ製造できない(例えば硫酸エステル)
      ・溶媒回収しないと採算が合わない。→溶媒回収できる反応条件に変更。
      ・その他
     4.2 攪拌
      ・不均一反応(炭酸カリウムを使用するアルキル化反応)をスケールアップ。ラボ実験と対応策。
      ・その他
     4.3 抽出、洗浄、分液
      ・分液工程でエマルジョンが発生し工場生産が中断された。原因究明と対応策を講じることでエマルジョン発生が0となった。
      ・その他
     4.4 濃縮
      ・中間体の熱安定性が悪く、濃縮操作を行うことができないプロセスのスケールアップ。
      ・濃縮終点の考え方、濃縮残渣の安全性評価
      ・その他
     4.5 晶析
      ・結晶多形の管理:1型(安定形)+2型(準安定形)の混晶となり、作り分けることができないまま米国FDAへIND申請した。
       その後の対応策。
      ・強熱残分の管理が必要なプロセスをスケールアップしたら規格外の結果となった。実験法とその対応策。
      ・スケールアップに伴う粒子形の管理(攪拌羽根を変更したが)
      ・その他
     4.6 ろ過
      ・スケールアップしたらクリーム状の結晶が析出し、遠心分離に2日間要した。対応法と改善策。
      ・どうしても結晶化せず、結晶性(濾過性)良好なアセトニトリル和物に変換。
      ・その他
     4.7 乾燥
      ・商用生産を開始したら水和物が副生し、乾燥時間が2倍(10時間→20時間)になった。
      ・溶媒和物の乾燥法(例えばアセトニル和物:150℃に加熱してもアセトニトリルが除けない)と対応策。
      ・水和物の乾燥法
      ・乾燥中に結晶形が変化(準安定形→安定形)。原因究明と対応策。
      ・乾燥中に精製溶媒とは別の新たな残留溶媒が副生。原因究明と対応策。
      ・その他
     4.8 精製(再結晶)工程
      ・医薬品中間体を再結晶したら異性体が副生。確認実験と対応策。
      ・難溶性(再結晶できない)化合物の精製法
      ・原薬の再結晶中に空気中の酸素と反応して微量の過酸化物が副生。原因究明と対応策。
      ・その他

    5.まとめ(改善事例を参考に)
      ・アミド化、加水分解、晶析、濾取、精製(再結晶)、乾燥工程の簡略化:工場生産で7日かかるプロセスを3日に短縮

    □質疑応答□

    セミナー講師

    (株)三和ケミファ 医薬品事業部 統括本部長 薬学博士 丸橋 和夫 先生

    ◆主なご経歴:
    1979.和光純薬工業株式会社入社、東京研究所主席研究員を経て、
    1991.大鵬薬品工業株式会社入社、工業化技術研究所所長、合成技術研究所所長を経て、
    2007.三菱商事株式会社入社、先端化学品本部技術顧問(兼)常熟力菱精細化工有限公司(中国、常熟市)研開部本部長を経て、
    2008.株式会社エースジャパン入社、常務取締役山形工場長を経て、
    2015.株式会社三和ケミファ入社、現在に至る。

    1982.薬学博士(岐阜薬科大学)

    ◆主なご研究・ご業務:
    有機合成化学、プロセス化学、医薬品化学、一貫して医薬品原薬、中間体の商用化を目的としたプロセス検討~商用生産を担当。この間、治験薬品質管理者(原薬)、医薬品製造管理者を兼務し、品質保証業務も経験。

    ◆業界での関連活動:
    米国化学会、日本薬学会、日本PDA製薬学会 会員

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