管理会計のエッセンス解説

セミナー趣旨

激変するビジネス環境において、確かな考え方とデータに基づき、未来を予測し、戦略的な意思決定を下す能力は、今や全てのビジネスパーソンにとって不可欠なスキルと言えるでしょう。

管理会計は、まさにそのための強力な羅針盤であり、企業の持続的成長と企業価値向上を実現するための重要な経営管理手法です。

しかし、「管理会計は難しそう」「どこから学べば良いかわからない」「実務にどう活かせば良いか具体的にイメージできない」といった声も少なくありません。

そこで、本セミナーでは、管理会計の基礎的な考え方から、実務で役立つ具体的な分析手法、さらには最新のトレンドである非財務情報やAI活用に至るまで、その核心となるエッセンスを18の厳選されたテーマに凝縮し、分かりやすく解説します。

受講対象・レベル

経理・財務部門などで管理会計に携わっている方、または部門を問わず新任担当者で「管理会計」の基礎から理解を深めたい方
実務担当者で最新のトレンドまでお知りになりたい方

セミナープログラム

1.管理会計とは何か？
　財務会計との違い、目的、企業経営における羅針盤としての役割を明確にします。

2.原価について
　正確な意思決定の基礎となる「コスト」の概念、分類、計算方法の基本を押さえます。

3.固定費と間接費の扱いの難しさ
　実務で最も悩ましいこれらのコストの適切な把握と配賦、管理のポイントを探ります。

4.利益とキャッシュフロー
　企業存続と成長に不可欠な「利益」と「キャッシュ」の違い、その重要性と相互関係を深く理解します。

5.損益分岐点、キャッシュフロー分岐点
　事業の安全性や収益性を測り、目標設定やリスク管理に活かす強力な分析手法を学びます。

6.セグメントに分解するとは
　事業別・製品別・顧客別など、戦略単位での収益性を「見える化」し、的確な打ち手を導く意義と手法を解説します。

7.マトリックス分析の有効性（PPMモデルなど）
　事業ポートフォリオ管理など、戦略立案に不可欠な分析フレームワークの考え方と活用事例を学びます。

8.儲けるための手法
　管理会計情報を駆使して、売上増加や利益率改善に繋げるための具体的なアプローチを考察します。

9.コスト削減の手法
　単なる経費削減に終わらない、価値を維持・向上させながら行う戦略的コストマネジメントのポイントを学びます。

10.売上高のロジックツリー分解
　売上目標達成のボトルネックを構造的に発見し、具体的な改善アクションを導き出す思考法を習得します。

11.KPI設定をする
　戦略目標と日々の活動を結びつけ、組織のパフォーマンスを最大化するための適切な業績評価指標の設計と運用を学びます。

12.損益計算書から貸借対照表へ
　企業の経営活動が生み出す「フロー（損益）」と「ストック（財産）」の連動性を理解し、財務諸表全体を俯瞰する目を養います。

13.企業価値指標（ROE、ROIC）の概要
　投資家視点も踏まえ、資本効率を意識した経営、そして企業価値向上に繋がる指標と考え方を習得します。

14.バランス・スコアカード（BSC）の重要性
　財務的視点だけでなく、顧客・業務プロセス・学習と成長といった多角的視点から戦略を具体化し、実行を管理する手法を学びます。

15.予算と予測と予算実績差異分析
　的確な計画立案（予算）、将来の見通し（予測）、そしてその差異分析を通じた効果的な進捗管理と軌道修正を実現します。

16.どうやって不確実な未来に対処すれば良いか
　シナリオプランニングや感度分析など、変動要素の多い現代において、将来のリスクと機会に対応するためのアプローチを探ります。

17.非財務情報の重要性
　ESG（環境・社会・ガバナンス）や人的資本など、持続的成長と企業価値に不可欠な非財務的要素を管理会計にどう取り込むかを考えます。

18.管理会計における生成AI活用
　最新テクノロジーである生成AIが、管理会計業務の効率化、高度な分析、予測精度の向上にどのよう貢献し得るのか、その可能性と留意点を探ります。


※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。

セミナー講師

青山公認会計士事務所　公認会計士
青山恒夫 氏

横浜国立大学経営学部を卒業後、中央監査法人に入所。
その後独立し、青山公認会計士事務所を設立。
会計システムの構築や見直し、会計とITを組み合わせて経営者の意思決定に役立つ仕組みづくりを行うことを得意な業務分野とする。

セミナー受講料

1名につき　
会員　38,500円（本体　35,000円） 　一般　41,800円（本体　38,000円）

※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
（所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。）
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。

受講について

視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。