
~X線回折の基礎、最適な測定法、解析手法、応用事例など~
※オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。
【アーカイブ配信受講:9/26(金)~10/3(金)】での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
粉末X線回折図形には、含有物質とその含有量、格子定数、結晶子サイズや格子歪みなど、多くの結晶パラメータが含まれています。すなわち、回折図形を上手に活用(解析)すると様々な結晶の情報を引き出すことができます。
但し、解析目的に応じた測定を行わないと、回折データを上手に活用することはできません。近年のX線回折計には、多種に渡る光学系、試料ステージ、検出器を装着することができ、その組み合わせから、より質の高いX線回折図形を測定することがでます。質の高いデータは、解析を行う上で大きな助けになることがあります。
また、解析方法や手順により、解析結果より信頼性のない数値を取得してしまうこともあります。粉末X線回折図形の解析方法は多種多様であるが、解析ソフトウェア技術の進歩により、容易に数値データを取得することができます。しかし、その精度をしっかりと吟味しなければ無駄な数値となってしまいます。
できるだけ精度の高いX線回折結果の取得を目的として、本セミナーでは、X線回折の原理から測定条件の最適化、回折データの前処理条件、そして各種解析方法とその結果の検討方法について説明いたします。
受講対象・レベル
・分析業務を始められた方から中堅の方まで
必要な予備知識
・特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします
習得できる知識
・X線回折の原理から学ぶことができる。
・各解析方法に応じた最適なX線回折測定条件を知ることができる。
・X線回折図形より得られた解析値の信頼性を判断するコツがわかる。
・定性・定量など、様々な結晶解析手法を習得できる。
セミナープログラム
1. X線回折の原理
2. より良い測定結果を取得するために
2-1 測定試料の調整方法のポイント
2-2 最適な光学系の選択方法
2-3 測定条件の最適化
3.解析に必要なデータ前処理
3-1 各種データ処理について
3-2 解析に必要/不必要なデータ処理
3-3 データ処理の際に注意したいこと
4.定性分析に必要なこと
4-1 リファレンスデータベースの種類と内容
4-2 定性分析に必要な前情報
4-3 定性分析の手順
5.定量分析とその結果についての吟味
5-1 検量線法から最新の定量分析法までのご紹介
5-2 リートベルト解析法を用いた定量方法
6.その他解析方法
6-1 結晶化度、格子定数精密化、結晶子サイズ・格子歪みなどの解析方法とその事例の紹介
6-2 多変量解析を用いた機械学習による自動解析方法
キーワード:
X線回折,XRD,解析,測定,材料分析,セミナー,講演
セミナー講師
スペクトリス株式会社 Malvern Panalytical事業部
シニアアプリケーションスペシャリスト 上村 祐一郎 氏
<ご専門>物理化学
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
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受講について
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受講料
55,000円(税込)/人
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