
直線振動より難解な回転振動を分かりやすく解説! 『回転機械の振動』(回転振動とねじり振動)の基礎と実務技術への適用のしかた&機械学習を活用した 振動による故障予知診断のしかた&最新の技術ノウハウ』
録画時間:約5時間 ご視聴開始日から3日間視聴し放題!
<受講料割安のキャンペーン期間:2025年6月1日~7月30日>
★キャンペーン価格:お一人様¥40,000
- 回転振動に起因する振動問題は下記などの原因により発生します。
モータや駆動装置などの不釣り合い(アンバランス)、偏芯(軸の機械学的中心と質量中心の不一致)、軸受の摩耗やガタ、軸継手のずれ・ゆるみ、ロータの非対称質量分布、軸方向の繰返し負荷(スラスト振動)、ギアのかみ合い誤差、ギアの摩耗・バックラッシ、ペアリングの玉やころの欠損、駆動モーターの電気的トルク脈動、ベルトやチェーンの張力変動、ファンやインペラの羽の欠損や汚れ、回転速度の変動(負荷変動)、共振(機械系の固有振動数との一致)、遠心ポンプやターボ機械の流体励振、機械構造物の組み立て精度不良、回転部と固定部の接触(擦れ、干渉)、軸受周辺の構造の剛性不足、回転方向の急変(加減速時の可渡現象)、など。 - ねじり振動に起因する問題は下記などがあります。
軸の疲労破壊(繰返しねじり応力)、カップリングの損傷(摩耗・破断)、ギアの異常摩耗・歯切れ、騒音、うなり音の発生(トルク変動による)、発電機やモーターの電気的トルクの変動・波形乱れ、共振現象による振動増幅(ねじり共振)、トルク伝達機構(チェーン・ベルトなど)の振動や破損、シャフト回りの付帯構造物の損傷(配管、制御機器など)、回転速度の制御不安定化、など。 - バランシングの取り方を理論だけでなく実際の作業のしかたについてもわかりやすく解説。
※このセミナーには、ご希望される受講者様に下記の1個の無料特典が用意されております。
特典(その1):ご質問への無料解答(メールまたはZoomで:選択可)
特典(その2):無料技術相談(メールまたはZoomで:選択可)
セミナー趣旨
回転振動についての基礎技術から解説し、その後にそれらに基づいた実務技術、具体的には回転機械の振動の測定技術、分析技術、問題解決のための技術および技術ノウハウをこの分野の世界の最新技術についても実例などに基づいて詳しく解説致します。
1日でこれだけの内容をわかりやすく解説するのは日本ではこのセミナーだけです。
受講対象・レベル
・回転機械の振動についての技術を根底から理解されたいかた
・仕事で回転機械の振動を扱わなければならなくなり、どこから勉強すればよいのか困っておられたかた
・回転機械の振動を独学しようとして回転振動についての技術専門書を読んだが難解な式が多く理解できなかったかた
・回転機械の回転振動だけでなくねじり振動についても理解したいというかた
・回転機械が必ず発生するアンバランス振動の一面修正、二面修正、多面修正ができるようになりたいかた
・回転振動にてベアリングやギヤが与える影響を技術的に理解したいという方
・回転機械の振動による多くの問題となる現象(バランシング振動の修正方法
・バランスのとり方、特異な分析をしないといけないベアリング振動など)を理解し、コントロールできるようになりたいというかた
・機械学習や主成分分析を応用した振動による故障予知診断技術について理解されたいかた
・振動データを簡単に収集できるIoTマイコン用エッジコンピューティングについて理解されたいかた
・部下の管理監督上、実務のため回転機械の振動の原因と対策方法を理解しておきたいかた
必要な予備知識
・高校卒業程度の物理、数学の基礎知識。
・振動技術についての基礎知識、およびFFT(高速フーリエ変換器)を使用した振動の測定解析の経験があれば理解がさらに深まりますが、入門知識から分かりやすく解説しますのでこれらの予備知識が無くても大丈夫です。
・このセミナーでは有限要素法による振動解析についての技術知識は必要ありません。
習得できる知識
・回転機械の振動技術を根底から理解できるようになります。
・回転振動に起因するいろいろな問題にはどのようなものがあり、どのように問題解決すればよいのかがわかるようになります。
・回転機械は必ず発生するアンバランス修正(一面修正、二面修正、3点修正)ができるようになります。
・機械学習や主成分分析を応用した振動による故障予知診断技術について理解でき、実務に役立てることができるようになります。
・HIL技術などこの分野の世界の技術(動向)が理解できます。
セミナープログラム
1.回転と回転振動についての入門および基礎技術
1-1 直線振動系との比較により回転機械の振動とねじり振動の違いを根本から理解しよう!
1-2 直線運動の運動方程式から回転運動の方程式を容易に導出できる技術ノウハウがある。この技術ノウハウについて解説致!
1-3 ゆっくり回転するとか、勢いよく回転するというのを式で表すとどのような式になるのか?
1-4 直線運動の式から回転運動の式を容易に得るための方法とは?
2.回転機械における回転振動の実務技術を根底から理解しよう!
2-1 回転機械の振動では何が問題になるのか?
2-2 回転機械の振動の原因とは?
2-3 回転機械に発生する振動を分類すると?
2-4 アンバランス振動の解析例
3.回転軸のアンバランスにより発生するふれ回り振動(回転振動)の危険速度とねじり振動の固有振動数を計算する式を求めてみよう!
3-1 ふれ回り振動(回転振動)の危険速度を求める式の導出
3-2 ねじり振動の固有振動数の求め方
3-3 ねじり振動系を直線振動系に置き換えて固有振動数を計算する方法
3-4 直線振動系と回転(ねじり)振動系の対応関係 ( S I 単位系 )
3-5 回転振動およびねじり振動の計算で必要になる慣性モーメントの値を測定により求める方法
4.回転機械の振動の分析でよく使用される回転次数比分析をわかりやすく解説
4-1 回転次数比分析とは?
4-2 FFTによる周波数分析との違いは?
4-3 次数とは?
4-4 回転次数比分析でやっていること
4-5 回転次数比分析とは? FFTアナライザ(高速フーリエ変換器)による周波数分析との違いは?
4-6 回転次数比分析の分析例
4-7 回転次数比分析での解析例と通常の周波数分析との比較
5.回転次数比分析と言ったらその次に行われる分析はトラッキング分析、このトラッキング分析をわかりやすく解説
5-1 トラッキング分析とは?
5-2 トラッキング分析の例
5-3 回転次数比分析と回転トラッキング分析の例
5-4 実例:自動車メーカに納入したディファレンシャルギヤーassyの組み立て直後の良否自動検査装置(当社実績より)(メカ・電気・制御・回転次数比分析とトラッキング分析・パソコン用の良否判定ソフトの全てを設計・製作し一体化させた自動検査装置)
6.回転振動を非接触で測定するための渦電流型センサによる軸振動の変位の測定
6-1 渦電流型センサと他のセンサの比較
6-2 渦電流型センサの動作原理
6-3 渦電流型センサの取付方法
6-4 渦電流型センサによるによる軸振動の振幅と位相の測定
6-5 この場合、加速度センサーや速度センサーでの測定は通常行わない。なぜだろうか?
7.いろいろな回転機械の振動:具体的な分析方法と対策方法
7-1 タービンの軸振動
7-2 オイルホイップ振動
7-3 回転伝動軸の振動
7-4 ギヤ(歯車)の振動
(1) 歯車 ⇒ 軸 ⇒ 軸受に力が伝達
(2) 実は歯車の噛み合いは〇〇の繰り返し
(3) 歯車の1自由度運動方程式の導出法は?
(4) 歯車における係数励振振動とは?
(5) 歯車の振動の評価法とは?
7-5 ころがり軸受けの振動
7-6 エンベロープ(包絡線)処理の必要性
7-7 エンベロープ(包絡線)処理によるメリット
7-8 回転軸の振動とベアリングの振動では、回転軸とベアリングのどちらを測定すべきだろうか?
7-9 ケプストラムとは?
7-10 ケプストラム解析とその有効性
7-11 FFTで回転振動のパワースペクトル(周波数分析)を測定すると発生原因が不明なピーク周波数が発生していた、ということを経験したことはありませんか? 実はこの原因は変調かも?
(1) 振幅変調を受けた場合
(2) 周波数変調を受けた場合
8.アンバランス振動の修正方法と実際の計算方法
8-1 アンバランス振動の運動方程式の導出
8-2 回転体の不釣り合い振動の入出力関係を伝達関数を用いて整理
8-3 ボード線図(周波数応答線図)とナイキスト線図(ポーラ線図)
8-4 不釣り合い振動の測定によく使用される各社の測定器
8-5 1 面修正(静バランス)の理論と実際のやりかた
(1) 不釣り合い振動の測定のしかたと共振ピークの先鋭度
(2) 不釣合い振動関係のISO規格の最新動向
(3) 入力としての不釣り合いと出力としての振動ベクトルの関係
(4) 不釣合い量の増加によるゲインの変化
(5) 不釣合い量の移動による位相の変化
(6) 1 面修正における試しおもりから修正おもりの重さと位相を求めるための考え方
(7) 1 面修正(バランシング)のための計算方法
(8) 1 面修正の計算例題
(9) 1 面面修正の計算例題の解答
8-6 2面修正(動バランス)のための理論と実際のやりかた
(1) 2面修正(バランシング)のための算例題と解答
8-7 3点バランスの理論
(1) 3点バランスの計算例題と解答
9.回転振動によるいろいろな損傷例(写真)
9-1 自動調心ころ軸受けの破損
9-2 ベアリングのころと玉の焼付き、破損、錆の例
9-3 ベアリング内輪の異常摩耗、電食、フレーキングの例
9-4 すべり軸受けのメタル焼付き、メタル破損の例
9-5 ギヤの歯欠損の例
9-6 V-ベルト亀裂の例
10.機械学習を活用した振動による故障予知診断技術にてよく活用される主成分分析とは?
10-1 主成分分析とはどのような分析方法か?
(1) 主成分分析の考え方とは?
(2) 主成分分析は何の役に立つ?
10-2 主成分分析のための数学的な理論とは?
11.IoT、ビッグデータや機械学習を活用した振動による故障予知診断技術を整理して解説
11-1 機械学習を理解するためのポイントと振動による故障予知診断技術のポイントを整理
-機械学習早わかりのコツも解説。深層学習との決定的な違いはコレだ!-
11-2 すでに行われている実例について考えてみよう!
11-3 IoT用の安価な3種類の組み込みマイコンについての最新情報
12.脚光を浴びてきている振動解析におけるHILS技術とは?
13.質疑応答
<無料特典についての詳細>
特典:その1 ご質問への無料解答
・ご視聴終了日から7日間以内であれば、ご視聴頂きましたセミナー内容についてのご質問をお受付けさせて頂きます。
・ご質問は、メールにてご質問内容を箇条書きにして、『ご受講セミナー名、ご視聴期間、会社名、部署、お名前、会社の部署の電話番号、受講者様のメールアドレス』をご記入の上、メール(ktl@r4.dion.ne.jp)で標題は「受講したセミナーについての質問」と書いてお送り頂く様お願い申し上げます。
・講演を行いました講師が直接、ご解答させて頂きます。ご解答は、メールまたはZoomで直接"face to face"でご解答させて頂きます。
・費用は勿論無料です。
特典:その2 無料技術相談
・本セミナーの受講者様に限り、セミナーご視聴の最終日から7日間以内にメールで「技術相談希望」と題してメールを頂ければ、メールあるいはZoomで直接"face to face"でご相談へお返事させて頂きます。ご相談内容は受講されたセミナーの分野に関係する内容でお願い致します。内容によっては、ご相談をお受けできないこともありますので、予めご承知おき頂く様お願い申し上げます。
・メールにご相談内容をお書き頂き、『ご受講セミナー名、ご視聴期間、会社名、部署、お名前、会社の部署の電話番号、受講者様のメールアドレス』をご記入の上、メール(ktl@r4.dion.ne.jp)で標題は「受講したセミナーについての質問」と書いてお送り頂く様お願い申し上げます。
・この技術相談は、セミナーの講演を行いました講師が直接、ご相談にご返事をさせて頂きます。
セミナー講師
(社)日本騒音制御工学会認定技士
(社)日本音響学会第2回技術開発賞受賞
有限会社アイトップ 技術コンサルタント 通訳・翻訳
名古屋大学大学院 非常勤講師 博士(工学) 小林英男 氏
東京電機大学工学部機械工学科卒業後、東京農工大学大学院工学研究科にて特別研究員(5年間)。
大学生時代にESS(英会話部)に所属し、カリフォルニア大学バークレイ校(通称UCバークレー、世界大学ランキングで毎年10位以内)にて英語研修、および毎日新聞社後援英語弁論大会で3位入賞。上智大学にて開催された全日本選抜集中合宿英語研修(2週間英語のみで日本語禁止、主催は財団法人語学教育振興会で会長は東京大学名誉教授坪井忠二先生)に2年連続で選抜され参加。東京電機大学第53代ESS部長。技術だけでなく英語の勉強にも集中したのは卒業後に世界で活躍できるエンジニアになるため。 大学卒業後、リオン㈱に入社し、騒音・振動の測定・分析・対策、および海外事業部でヨーロッパを担当してセールスエンジニアとして従事。 ㈱アマダに勤務し、工場で組立・製造・検査、海外事業部でNCタレットパンチプレスの修理・NCプログラムの作成教育・板金加工技術のコンサルタント、システム事業部で板金加工自動化ライン(FMS)の開発・設計、および技術研究所でアマダ製品の低騒音・低振動化および快適音化などの研究開発に携わり大ヒット商品を世に送り出した。上記のように、製造、サービス、設計、開発、研究(製造~研究まで)の一連の実務経験・実績を積み重ねた。
その後、技術コンサルタントとして独立して28年が経過した。1部上場企業の研究、開発、設計部署を中心に、多くの企業に対し振動・騒音分野およびマルチフィジックス分野で技術指導および技術コンサルティングを実施。この間に先進国を中心に25ヶ国以上に出張し、エンジニアとして英語で仕事をしてきた。またときに通訳・翻訳なども依頼され実施してきた。
ここ10年以上は推測統計解析、ベイズ統計解析の研究にも力を入れ、実務エンジニアリングへのベイズ統計学の適用、および機械学習やAIの研究にも力を入れている。 セミナーの講師歴は約30年間。日刊工業新聞社主催などの多くの技術セミナー・(技術)英語セミナー・工業数学セミナー・応用物理数学セミナーの講師を実施してきた。この間に専門学校や大学で非常勤講師も行ってきた。
また、日刊工業新聞社主催のセミナー講師歴は長く10年以上。本セミナーの内容にも関連する流体と振動・騒音や伝熱とのマルチフィジックス解析の技術指導も行ってきた。また現在は、機械学習・AIにより従来技術を高知能化するための技術指導にも力を入れている。
本セミナーでは、上記に関連した技術理論はもとよりその時々の実際の実務経験・技術ノウハウもまじえながら分かりやすく解説致していきます。
セミナー受講料
お一人様¥45,000(テキスト代など全てを含みます)
※キャンペーン期間にお申込みの場合は、ページ上部記載のキャンペーン価格になります
<テキストについて>
テキストは、PDF化したものをメールに添付して受講者様にお送りさせて頂きます。基本的にお申込み頂いた日にPDFテキストをお送り致します。 テキストは1枚のA4に2スライド印刷なので文字が適度な大きさなので見やすくなっております。 なお、テキストのコピーおよび2次配布などは禁止させて頂いております。
受講料
45,000円/人