
■注目ポイント
★半導体材料としてのダイヤモンドの特長について学習、習得できる!
★ダイヤモンドウェハ製造技術について学習、習得できる!
★ダイヤモンドダイオードについて学習、習得できる!
★ダイヤモンドトランジスタについて学習、習得できる!
★その他のデバイス応用、今後の展開について学習、習得できる!
セミナー趣旨
ダイヤモンドは、極めて高い電子及び正孔の移動度、熱伝導率、そして絶縁破壊電界を持つことから、省エネ・低炭素社会の実現に資する革新的なパワーデバイス材料として期待されています。
本講演では、ダイヤモンドの特長、ダイヤモンド半導体研究の歴史について概説し、ダイヤモンドウェハ、半導体デバイス、そしてその他のデバイス応用に関する研究開発の現状、課題、最新動向について、我々の研究成果(例:世界で初めて実現した反転層チャネルダイヤモンドMOSFET 等)を中心に解説します。
習得できる知識
・ダイヤモンドの基礎的な知識
・ダイヤモンド半導体研究の歴史・特長
・ダイヤモンドウェハ及びデバイスに関する技術と課題
セミナープログラム
1 はじめに
1-1 半導体材料としてのダイヤモンドの特長
1-2 ダイヤモンド半導体研究の歴史
2 ダイヤモンドウェハ製造技術
2-1 成長(高温高圧, プラズマCVD, 熱フィラメントCVD)
2-2 不純物ドーピング
2-3 スライス・カット
2-4 研磨
3 ダイヤモンドダイオード
3-1 ショットキーバリアダイオード
3-2 PN接合ダイオード
3-3 ショットキーPNダイオード(SPND
4 ダイヤモンドトランジスタ
4-1 MESFET
4-2 JFET
4-3 BJT
4-4 MOSFE
5 その他のデバイス応用
5-1 深紫外線発光デバイス
5-2 電子放出デバイス
5-3 ダイヤモンド電気化学電極
5-4 ダイヤモンド中窒素-空孔(NV)中心を用いた量子デバイス/センサ
6 まとめと今後の展開
質疑応答
【キーワード】
次世代半導体、パワーデバイス、放射線環境デバイス、宇宙用半導体
セミナー講師
金沢大学 ナノマテリアル研究所/教授 徳田 規夫 氏
略歴
筑波大学にてシリコンゲート絶縁膜、シリコン表面・界面構造制御に関する研究で2005年に博士(工学)を取得。
その後、産業技術総合研究所でポスドクとしてダイヤモンド研究を開始。主に、ダイヤモンドのホモエピタキシャル成長制御技術を研究
2009年4月に金沢大学に助教として着任し、ダイヤモンド半導体ウェハ及びデバイスに関する研究を開始
2011年9月に准教授。2015年2月に金沢大学リサーチプロフェッサー
2018年4月に産業技術総合研究所クロスアポイントフェローを兼任
2018年12月に金沢大学ナノマテリアル研究所教授
2020年4月から2021年3月まで京都大学化学研究所客員教授を兼任
2020年12月から株式会社Kanazawa Diamond取締役を兼任
2021年5月から株式会社VISION IVにて技術顧問を兼任
現在に至る。
研究・業務
学生時代に行っていた原子レベルのシリコンゲート絶縁膜、表面・界面構造制御に関する経験を基に、原子レベルのダイヤモンドエピタキシャル成長、ダイヤモンド表面・界面構造制御に関する研究に取り組み、2016年に、世界で初めて反転層ダイヤモンドMOSFETの開発に成功。現在は、ダイヤモンドウェハの開発からパワーデバイス、量子デバイスに関する研究を一貫して行っている。
その他 所属・役職
応用物理学会薄膜・表面物理分科会・幹事
応用物理学会先進パワー半導体分科会・幹事
セミナー受講料
【1名の場合45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
受講料
45,100円(税込)/人
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