
~革新炉導入における国内外開発動向、ハードル(規制課題、経済性など)について~
開催日:2023年09月21日(木) 16:30 - 18:30
セミナー趣旨
東芝エネルギーシステムズでは、原子力イノベーションを追求した新たな概念として10MWt級のヒートパイプ冷却型超小型原子炉(MoveluX)の概念設計を進めている。国内外の革新炉開発状況ならびに事業環境を概観しつつ、MoveluXの特徴と開発状況を紹介する。尚、革新技術の導入は設備合理化など経済性向上が期待される一方、適用においては現状規制とのギャップが存在する。本講演では、具体事例を通じ革新炉実現に向けた現状課題の考察を試みる。
セミナープログラム
1. 革新炉概要
(1) 革新炉の分類・特徴
(2) 世界の開発状況
2. 東芝エネルギーシステムズの革新炉への取り組み
(1) 開発ラインアップ
① iBR(次世代大型軽水炉)
② 高温ガス炉
③ 4S(ナトリウム冷却小型高速炉)
④ MoveluX(ヒートパイプ冷却マイクロ炉)
(2) 適用イメージ
① 電力市場における需給バランスへの対応
② 産業セクタへのカーボンニュートラルへの貢献
3. MoveluXについて
(1) 特徴
① 安全性、経済性、多目的利用の追求
② 炉心・燃料・冷却機構の構造
③ ヒートパイプによる炉心冷却
(2) 技術開発状況
① 固体減速材炉心
② 水素化カルシウム減速材
③ 熱輸送機器
(3) 今後の課題
4. 革新炉導入に向けた課題
(1) 国内原子力発電事業を取り巻く環境
(2) 革新炉の導入にあたってのハードル
① 規制課題
② サプライチェーン
セミナー講師
東芝エネルギーシステムズ株式会社
磯子エンジニアリングセンター 原子力先端システム設計部
プロジェクトマネージャ
浅野 和仁 氏
2002年 名古屋大学大学院工学研究科 博士課程修了
富士通総研、日本エヌ・ユー・エスを経て、
2010年東芝に入社。原子力開発設計部にて新型炉(高速炉、高温ガス炉)のエンジニアリング業務を担当。
2014年4月 原子力先端システム設計部マネージャ(新型炉担当)
2020年4月 パワーシステム企画部マネージャ(技術企画担当)
2022年10月 原子力先端システム設計部 プロジェクトマネージャ(新型炉担当)
現在に至る
セミナー受講料
1名:33,850円(税込)2名以降:28,850円 (社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
受講について
<1>メールで請求書をご送付します。ご入金確認後、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りします。
<2>視聴期間は2週間です。期間を過ぎての対応は致しかねます。
<3>ご受講者様ご自身での視聴に限らせていただきます。
受講料
33,850円(税込)/人
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