自動車における制振・遮音・吸音から高周波車内騒音の予測・対策

〜 ナノファイバーの吸音率予測手法など 〜

CAEを用いた最新の予測技術と
対策手段・解析結果について解説します。


講師


帝京大学 理工学部機械・精密システム工学科
准教授 博士(工学) 黒沢 良夫 先生

【専門】 振動工学、音響工学、自動車の振動・騒音の予測・対策、CAE振動音響解析

【略歴】

 名古屋大学理学部数学科卒業、筑波大学大学院物理学研究科修了。富士重工業株式会社(現SUBARU)にて、自動車パネルの振動減衰解析、ワイパーの非線形振動解析、車内音予測技術の開発、自動車(レガシィ、インプレッサ、フォレスター等)の振動騒音に関する開発に従事。在職中に群馬大学大学院工学研究科博士後期課程生産工学専攻修了。2012年より帝京大学勤務。博士(工学)

【本テーマ関連学協会での活動】
日本機械学会(関東支部ブロック商議員、DDセッションオーガナイザ),
自動車技術会,日本音響学会,制振工学研究会(監事、WG委員)


受講料


1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


■ はじめに
 自動車のEV/HEV化によりエンジン騒音が少なくなり、ユーザーの車内静粛性に対する要望は高まっている。特に、ガソリンエンジン車に比べ、タイヤからのロードノイズ(振動伝達音)・パターンノイズ(空気伝搬音)や高速走行時の風切り音等の高周波車内騒音は目立ってしまい、低減が必要不可欠である。また、国連の走行騒音規制の導入に伴い、車外騒音の低減が急務である。タイヤのパターンノイズ等の低減が必須であるが、タイヤまわりの防音材による吸音対策も重要である。
 上記を踏まえ、自動車の高周波(200Hz〜5000Hz)の騒音現象を説明し、CAEを用いた最新の予測技術と対策手段・解析結果について解説する。

■ 受講対象
 自動車メーカー、自動車部品メーカー、繊維メーカー等で
 自動車の振動騒音開発や防音材開発に携わっている(今後関係する)技術者

■ 必要な予備知識
 大学(高専)理系卒業程度の数学・物理に関する知識

■ 本セミナーに参加して修得できること
・自動車の高周波車内騒音の予測・対策手法
・自動車用防音材の吸音・遮音メカニズム
・繊維材、フォーム材の吸音・遮音性能の予測計算手法


セミナー内容


1 自動車の振動騒音現象について
  (1) 自動車の主な振動騒音源
  (2) 自動車の主な振動現象
  (3) 自動車の主な騒音現象
  (4) 国連の走行騒音規制

2 SEAを用いた風切り音を含む車内音予測手法と軽量化検討
  (1) SEA(統計的エネルギー手法)とは
  (2) 要因分析結果・寄与度解析結果と風音の影響
  (3) 自動車防遮音材の軽量化検討結果

3 積層防音材の吸音・遮音解析
  (1) 吸音とは、遮音とは
  (2) 解析手法(伝達マトリックス法)
  (3) 解析ツールの紹介と様々な積層防音材の計算結果
  (4) 最適積層構造の検討
  (5) ナノファイバーの吸音率予測手法

4 制振材が積層された自動車パネルの有限要素解析
  (1) ロードノイズについて
  (2) 制振材の効果
  (3) 制振材の最適配置手法(自動車の軽量化)

5 防音材が積層された自動車パネルや車室空間の吸音材の有限要素解析
  (1) フロアパネルまわりの防音構造
  (2) 解析手法(多孔体内部空気の数式化)と実験検証結果
  (3) 車室空間の吸音材の最適配置検討