
テラヘルツ波の制御手法について、メタマテリアル、メタ表面をはじめとした人工構造に焦点をあて解説。
セミナー趣旨
テラヘルツ波は通信をはじめ様々な分野で応用のすそ野が広がりつつある。本セミナーでは、そのテラヘルツ波の制御手法について、メタマテリアル、メタ表面をはじめとした人工構造に焦点をあて解説する。
受講対象・レベル
・最低限の光学の知識を持っていてテラヘルツ波の性質に興味のある方
・テラヘルツ波の応用について検討している方
必要な予備知識
・高校物理レベルの光学の知識
・学部生レベルの簡単なベクトル解析
習得できる知識
・テラヘルツ波の発生、計測手法
・テラヘルツ波制御のための人工構造の作製手法
・テラヘルツ波の制御手法
セミナープログラム
1.はじめに
1)メタマテリアルとメタ表面
a)メタマテリアル
b)メタ表面
2)テラヘルツ帯
a)物質とテラヘルツ帯
b)発生方法
c)測定方法
3)人工構造の作製手法
a)リソグラフィ
b)付加加工
2.モアレ型メタ表面
1)モアレパターンとは
a)1次元モアレ
b)2次元モアレ
2)モアレ型メタ表面
3)モアレパターンの設計方法
a)1次元の場合
b)2次元の場合
4)モアレ型メタ表面の作り方
5)モアレ型メタ表面により生じる制御性
a)強度の制御
b)位相の制御
c)偏光の制御
6)視差モアレから派生して
a)テラヘルツベクトルビームの作り方
3.アンテナ-導波路結合系
1)次世代無線通信とテラヘルツ波
2)位相の制御原理
3)位相の制御性について
4)応用展開
a)方向性結合
b)多チャンネル結合
4.まとめ
■講演中のキーワード
メタマテリアル、メタ表面、3Dプリント、幾何学的位相、モアレパターン、非線形光学効果
セミナー講師
東北大学 大学院理学研究科 助教 大野 誠吾 氏
■ご略歴
2006.3 東北大学大学院理学研究科物理学専攻 博士課程修了・博士(理学)
2006.4-2009.3 理化学研究所 研究員
2009.3-現在 東北大学大学院理学研究科 助教
東北大学高等研究機構 助教(2021.4より兼務)
■ご専門および得意な分野・ご研究
レーザー分光、テラヘルツ光科学、メタ表面
■本テーマ関連学協会でのご活動
応用物理学会 テラヘルツ電磁波技術研究会幹事
テラヘルツテクノロジーフォーラム 学術情報委員会委員
応用物理学会 講演会企画・運営委員会委員
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
41,800円(税込)/人
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