不正・ハラスメントを抑止する風土形成とガバナンス【オンライン/会場】
セミナー趣旨
企業の不祥事に関する報道や調査報告書の中で「組織風土」あるいは「企業風土」というキーワードを目にするようになって久しい。「不正と分かっていても上司に何も言えなかった」、「上位下達の企業文化」といった“風土”は、何も不祥事を起こした企業特有なものではなく、多かれ少なかれどの日本企業にも内在しているのではないか。
外資系企業にあっては、トップの意向・方針は日本企業以上に強いだろう。同じ上意下達の指揮系統にあって、不祥事を起こす組織とそうでない組織の違いはどこにあるのか。企業の組織構造に焦点を当てながら、不正・ハラスメントの把握、健全なガバナンス機能、そして組織風土の形成を考察する。
受講対象・レベル
法務部門、監査部門、総務部門など、不正・ハラスメント防止を担当される方
セミナープログラム
1.調査報告書等にみる日本企業の「風土」
①ケース・スタディ(1)
◆オーナー系企業で起きた不正
②ケース・スタディ(2)
◆子会社の不正を見過ごしてきた持株会社
2.組織論・組織構造的要因の分析
①組織類型
◆約半世紀前の分析の現代における妥当性
②「タテ社会」と「空気」
◆社内・部署内の雰囲気を打破するには?
3.誰をGovernすべきなのか
①子会社・グループ企業のガバナンス
◆制度不備による失敗事例
②監査役・監査委員会の役割と指名報酬委員会
◆執行幹部・経営幹部に緊張感を
4.風土改革へのアプローチ
①モニタリング・インタビュー
◆内部監査とは違う課題・問題の見つけ方
②オフサイト・ミーティング
◆自発的・能動的な意見を引き出し風土改革へ
5.クロージング
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
フロンティア・マネジメント株式会社 シニア・アドバイザー マネジメント・コンサルティング部門 GRC室 越守丈太郎 氏
1997年、青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、国内の新聞社に入社。記者として社会部警視庁(知能犯、組織犯罪)、経済部運輸旅客業界などを担当した後、2012年に米国系リスクマネジメントコンサルティング会社クロール・インターナショナル・インク日本支社に転じる。その後、監査法人等を経て、2017年から日産自動車㈱日本コンプライアンス室において様々な調査を手掛けた。2019年12月より現職。ジョージタウン大学客員研究員(フルブライト奨学生)、ダブリン・シティ・大学修士(国際安全保障・紛争学)
日産自動車ではグループの内部通報制度を管理し、調査・報告・改善提案に従事した。現在は複数の企業の外部通報窓口業務、調査業務を請け負う一方、調査等における数多くのインタビューに基づいて企業幹部に組織風土改革を提言している。
セミナー受講料
会員 35,200円(本体 32,000円) 一般 38,500円(本体 35,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
【オンライン受講の方】
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
【会場受講の方】
お申込完了後、自動返信メールにて受講票をお送りいたします。