
【2日間セミナー】ラボと製造におけるデータインテグリティ実務とCSV
~基礎から実践まで~
《FDA査察指摘2,000事例をふまえ》
本セミナーでは、2日間にわたり2,000件を越す生のFDA査察指摘事例を踏まえて、データインテグリティの基礎と実務をじっくりと具体的に説明する。
また、増加しつつあるクラウドサービス利用における留意点やスプレッドシートのCSV/DI対応の概要も説明する。
★★★ 事前質問大歓迎 ★★★
CSV、ERES、データインテグリティ、スプレッドシートなど日常の業務において
困っていることや疑問などにお答えします。講演当日の活発な質問は大歓迎ですが、
質疑応答時間に限りがありますので、1週間前までにご提出いただいた事前質問への回答を優先いたします。
日時
【1日目】 2023年11月8日(水) 10:30~16:30
【2日目】 2023年11月9日(木) 10:30~16:30
セミナー趣旨
データインテグリティ(DI)の基本要件はALCOAプラスであるといわれている。一方、査察官が期待するDI実務は、システムや機器におけるDI機能の普及とともに高くなる。従って、各極のDIガイダンスを読み込んでALCOAプラスを頭のなかで深掘りしても、査察官がその時点で期待するDI実務レベルにたどりつけない。
査察官が期待するDI実務レベルは、当局査察における指摘事例から学び取るのが確実である。査察指摘の開示が最も進んでいるのはFDAであり、生の査察指摘をすべて入手できる。
本講座では、米国情報公開法(FOIA)にもとづきFDAへ開示請求して入手した2,000件を越す生の査察指摘事例を踏まえて、DIの基礎と実務を具体的に説明する。なお、FDAの年間査察指摘件数は約1,000件である。
FDAの生の査察指摘によれば以下の様なDI指摘が多い。
・監査証跡をレビューしていない
・電子記録が保護されていない
・製造やラボの実務担当者がバックアップを行っている
・システム管理者権限で試験や製造を行っている
・製造やラボの記録用紙が現場でコピー出来てしまう
・製造装置のアラーム履歴が維持されていない
・製造装置のレシピが改変から保護されていない
FDA査察におけるDI指摘はQCラボに集中していたが、製造における指摘が目立ち始めてきた。特に製造におけるDI実務対応の要件は査察指摘事例から学び取る必要があり、製造管理のインテグリティと考えて実務対応するのがよい。
ERES(電子記録/電子署名)とCSVの基礎を説明したうえでFDAのDI査察指摘事例を紹介するので、コンピュータに馴染みのなかった方でも「行うべきこと」を具体的に基礎から実践までを習得していただける。また、増加しつつあるクラウドサービス利用における留意点やスプレッドシートのCSV/DI対応の概要も説明する。
【特典】
■付録CD
データインテグリティの詳細資料、Part 11、Annex 11、CSV関連の解説や邦訳など、310ファイル余を収載したCDをテキストと共にご提供する。
■名刺交換可
受講対象・レベル
■主な受講対象者
CSVとデータインテグリティの基礎と実務対応を必要とする以下の様な部門の方々にご参加いただきたいと考えている。
QA、QC、薬事監査(社内監査、委託先監査)
製造 製造技術 エンジニアリング IT 装置/システムの供給者
CMC 製剤研究 分析研究
セミナープログラム
■良くある質問
下記質問に対する回答はテキストに記載。 監査証跡の定期的レビュ-をどのようなタイミングで行えばよいのか 監査証跡の定期的レビュ-をどのような方法で行えばよいのか 監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか 監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか 監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか 試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか データインテグリティはどのように査察されるのか 工程内検査のインテグリティは査察されるのか 個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か 電子生データはどのように管理・運用すればよいのか スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か 治験薬における対応はどの程度必要か リスク対応はどのように行えばよいのか OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか バックアップの定期的リストアテストは必要か ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい 試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか 同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか 電子記録バックアップの隔離保管は必要か システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か OSへの共通IDログインは許容されないのか スプレッドシートのデータインテグリティ留意点 LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか デジタル画像を生データとする場合、何に注意すればよいか 機器使用台帳(機器使用ログ)に何を記載しなければならないのか AIの使用は認められるか コンピュータ化システムの再バリデーション頻度はどの程度が適切か バリデーション資料はどの程度の期間保存する必要があるか CDやDVDの劣化確認方法 バックアップHDDの点検頻度 アジャイル型開発は認められるか サーバーのシステム管理者アカウントを共有してよいか 崩壊試験や呈色滴定などのDI対応方法は 装置や機器のエラーをQAに報告すべきか ミラーリング(RAID1)はデータバックアップになるか 業者保守作業における監査証跡のレビューは必要か 検量線と面積計算のバリ資料を査察で求められた時の対応は イベントログの定期レビューを査察で求められた時の対応は CMCなど研究開発におけるDI対応は バックアップ/リストアの要件とその対応方法は 旧システムのデータが新システムで異なる結果となる場合の対応方法は 見読性の長期維持方法は 電子署名した電子記録をシステムから取り出してよいか 電子署名した電子記録のプリントアウトに手書き署名は必要か PDFを編集できると査察指摘を受けるか 装置バリデーションにおけるURS必要性の指導方法は デジタル署名と電子署名の使い分けは(リモートワーク対応) 電子文書を電子的に照査・承認する方法は(リモートワーク対応) パスワード定期変更の頻度は バリデーション指針とはどのようなものか エクセルの保護機能破り対策は CSVをはじめて要求された装置メーカの対応は 製造検査装置における個々検査データ(計量値)のバックアップは必要か 理不尽な監査指摘へどのように対応すればよいか 監査証跡の回顧的レビューにおける留意点は アジャイル型で開発されたシステムのバリデート方法は ChatGPTに正当性はどの程度あるのか
セミナー講師
望月 清 氏
【業界での関連活動】
米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー
米国PDA認定コンピュータシステムオーディター
日本QA研究会 GLP-QAプロフェッショナル(GLP-QAP)
日本PDA製薬学会 無菌製品GMP委員会 微生物迅速測定WGメンバー
日本ISPE無菌COP リスクベース環境モニタリングWGリーダー
・データインテグリティ/CSV/ERES/Part 11/スプレッドシートに関する講演多数
http://www.it-asso.com/gxp/seminar.html
・データインテグリティ広場 主宰
http://www.it-asso.com/gxp/dataintegrity.html
■WEB連載 ラボにおけるERESとCSV
https://www.gmp-platform.com/topics_detail2/id=58
★国内におけるFDAのデータインテグリティ査察指摘を好評連載中
(製造におけるDI指摘を含む)
セミナー受講料
※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。
77,000円( E-mail案内登録価格73,150円 )
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2名で 77,000円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額38,500円)
【1名分無料適用条件】
※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:58,300円 ( E-Mail案内登録価格 55,330円 )
※WEBセミナーには「アーカイブとオンデマンド」が含まれます。
※1名様でお申込み場合、キャンペーン価格が自動適用になります。
※他の割引は併用できません。
受講について
Zoom配信の受講方法・接続確認
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
- 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
- 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー中、講師へのご質問が可能です。
- 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
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配布資料
- 製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
※セミナー資料はお申し込み時のご住所へ発送させていただきます。
※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
受講料
77,000円(税込)/人