座りの人間工学からみた自動車用シートの基礎学

-日常生活と座りの科学-
誰も教えてくれない「座りの科学」を基礎からじっくり学べます!
自動車用シート、椅子開発に関わる方はぜひご参加下さい!


あるべきシートづくりの在り方を伝えます

セミナー講師

上野研究室 主宰 博士(工学)上野 義雪 氏
<ご専門>
 ・建築、室内、人間工学(いす・シート・寝具 水回り設備など)
 ・工業デザイン(筆記具など)の人間工学
 ・人体、動作寸法の計測
 ・実験手法
 ・看護の人間工学
 ・ユニバーサルデザインなど
<学協会>
 ・学会:日本インテリア学会副会長 日本オフィス学会理事 日本建築学会終身正会員 日本トイレ協会運営員
 (元学会会員:日本人間工学会 日本看護学会 日本デザイン学会 日本福祉工学会 福祉のまちづくり学会 インテリアプランナー協会 ほか) 
 ・資格:インテリアプランナー 日本人間工学会認定シニア人間工学専門家 キッチンスペシャリスト
 ・委員会:国鉄委託旅客サービス設備近代化の研究委員会委員、昭和48~52年度・昭和57~59年度 (社)日本鉄道車輌工業会 文部省学校家具委員会 オフィス家具JIS委員会 など
 ・受託研究:自動車用シートにおける疲労計測のアプローチ、1993年度(社)日本自動車部品工業会 など
 ・共同研究:オフィス用いす 学校用いす 安楽いす 車いす 座いす 自動車用シート トラック用シート バス用シート 重機用シート 鉄道用座席(新幹線 在来線) 航空機用シート シート補助具 など
<ご略歴>
 1988年3月 千葉大学工学部文部教官助手 退官
 1988年4月 千葉工業大学工学部工業デザイン学科講師 任用
 2016年3月 千葉工業大学工学部デザイン科学科教授 退職
 千葉県立医療系学校・大学2校 非常勤講師 現在に至る

セミナー受講料

49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合46,200円、
  2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
  備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 2019年10月1日以降に開催されるセミナーの受講料は、お申込みいただく時期に関わらず
  消費税が10%になります。
※ 会員登録とは
  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。

セミナー趣旨

 若者の自動車離れ、高齢ドライバーによる交通事故、AI(人工知能)自動車、地球温暖化など人間にとって便利であった自動車が正と負を表出する時代に入った。
 時代が変わっても、自動車の運転姿勢や乗車姿勢は、座姿勢以外には考えられない。即ち、足が床に着き、臀部・背面・後頭部と接する座具姿勢である。言い換えれば、シートはこれらをうまく支持する役割をもつ。
 近年、量産いす・シート設計の多くはCADによるもので、手書きによる原寸図作成はほとんど姿を消した。いす・シートは人体系家具として建築・インテリア・人間工学分野において扱っており、原寸による寸法や角度を決めてきた。1㎜の寸法、1°の角度が座り姿勢や座り心地に影響することから原寸図には重要な意味があった。今では、パソコンによる作図に変わってしまったため、この1㎜、1°の意味は実感として伝わってこない。 
 この設計段階から座りに対する人体との関係が軽薄になってきて、できたものが身体に合わない、違和感があるなど、心地のよさが失われた座具の氾濫に繋がってしまっている。
 知人の椅子デザイナーI氏は、人間工学をマスターしたデザイナーで、未だに手書きによる椅子設計を行っている。(1)人間工学の学問マスター、(2)原寸図からいす製作へとアナログ的なアプローチ、これらが完成度の高い椅子づくりに至っているのは間違いのない事実で、彼の作品には常に合格点がつく。
 仮に量産シートであっても、彼の様なものづくり環境を構築していくならば、合格点に近いシートづくりが可能となる筈である。これは、45年を越える座り研究の経験から言えることである。
 日本のいす生活の歴史は極めて短い。座り方も選び方も、そして造り方も誰も教えてくれない。その中でのいす・シートづくりは、視覚的に評価されても心地よさを備えた座具が生まれないのは当たり前のことである。
 文科省が子供たちに座ることの意味と座り方を教えたなら、欧米に劣らない座具を作ることができる。この様な背景の中で、「いすづくり」や「いす使い」に役立つ知識を伝えることができるならば、この上ない教授冥利につきる。
 AI自動運転に多くの関心と期待がもたれる時代に、日常生活での着座姿勢は、人間の寿命を短くするという研究結果が異常なほどに家具メーカーに影響し、座り姿勢による作業が悪もの扱いされている。
 人体の骨格構造や姿勢と重力などの観点からみると、座姿勢は人体に無理を強いる姿勢であることは間違いない。これらについて繰り返し説いてきたが、残念ながらいす・シートづくりの世界にはその声が届いていかなかった。実に残念なことである。
 本セミナーでは、これらの疑問に対して正しい解釈ができ、あるべきシートづくりの在り方を「シートづくりの基礎」として伝えたい。
 

受講対象・レベル

・座りに関わる企画・開発・設計担当者
・座りに関わる販売・営業担当者
・座りに関心のある方
 

習得できる知識

・座りの科学 座りの基礎と原理原則
・座りと人間工学
・分けてはならない座姿勢と寝姿勢
・座りの常識と非常識
 

セミナープログラム

1.オフィス家具メーカーが「座作業」から「立作業」推進の裏にあるもの
  ・通勤電車では座り派ですか?
2.いす・シートづくりの現状を教育者の立場から観る
  ・満足できるシートづくりの環境は整っていますか?
3.あってならない「知らないで」いす・シートづくり
  ・座りについて科学の目で説明できますか?
4.シートづくりにおける「人間工学」の役割
  ・人間工学を熟知していますか?
5.「姿勢」の違いと身体負担の違い
  ・身体に負担の少ない姿勢はどの様な姿勢ですか?
6.座姿勢が身体に及ぼすマイナスの影響
  ・日常生活から座姿勢を削減できますか?
7.いすメーカーがベッドを作らない理由
  ・座り姿勢と寝姿勢の共通点はありますか?
8.「体圧分布図」依存の座り心地評価は難しい
  ・体圧分布図で座り心地を読めますか?
9.「三層構造」はクッション材料構成の原理原則である
  ・クッション材料の三層構造を正しく説明ができますか?
10.運転姿勢に影響するシートの条件
  ・シート設計に配慮すべき条件は何ですか?
11.シートづくりの原理原則と具備すべき条件
  ・シートづくりにどこまで配慮をするか、手を抜くか?
12.これからどうする、「明日に向けて、次世代に向けて」のシートづくり
  ・真のシートづくり、次世代のシートづくりに何を加えるべきですか?
13.作る側にも使う側にも「座育」のすすめ
  ・シートづくりの教科書はありますか?
14.着衣とシート表皮材との相性
  ・着衣を配慮した表皮材を採用していますか?
15.ドライバーシューズとフロア材
  ・履物を考慮した床材を採用していますか?