大ヒット製品から学ぶ正しい製品設計プロセス10のステップ

セミナー趣旨

「設計者なら誰でも、どんな製品も設計できる」と勘違いしている人が多くいます。「市場で販売する大ヒット製品」の設計は、機能的な要求を満たす設計以外に、作りたい市場(志)を発想した企画と、適切な設計品質(5ファクター)を担保する設計、継続的に一定の品質(量産品質担保)した生産が必要です。そして、これらを正しい製品設計プロセスで行うことが大切なのです。

たとえば、大ヒット商品の代名詞でもある「カップヌードル」は、野外でラーメンを食べたいという「志」をもった企画があり、容器を持って熱くない「安全性」、台形の麺が逆さまに入らないようにする「製造性」、落としても割れない容器(信頼性)で設計されています。このように大ヒット製品には、「企画~設計~生産」までのステップに一般消費者が知りえない重要なノウハウが詰め込まれているのです。

そして、これからの時代、設計者として部分的な設計をこなせる、もしくは1個生産の治具や設備なら設計できるだけではなく、大ヒット製品を生み出せるような、ステップアップした設計スキルを身につけておく必要がります。

本セミナーでは、正しい製品設計プロセスと題して、製品企画から量産までのプロセスを10のステップに分けて詳しく解説します。元ソニー設計者として豊富な経験を持つ講師が、具体事例を紹介しながらわかりやすく説明します。

習得できる知識

大ヒット商品の製品開発プロセスのポイントを理解できる
新人や若手でも製品の設計業務全体を見渡すことができる
自分の設計がユーザーを満足できるものになっておるかを判断できる

セミナープログラム

【ステップ1】製品の志と企画書を理解
・志を理解し全設計者のベクトルを揃える
・企画の内容を正しく理解する
・設計イノベーションを起こす3原則

【ステップ2】設計構想書を作成
・製品仕様の内容と作り方
・企画から生産までの日程の作り方
・販売価格の構成と部品コストへ落とし込み方

【ステップ3】設計を開始
・ポンチ絵から3D/2Dへ進む設計手法
・関連部署、協力メーカーと適切に業務を進める方法
・設計進捗を把握する部品表の活用方法

【ステップ4】設計品質5ファクターを知る
・安全性〜人に危害を加えない設計
・信頼性〜壊れにくい設計
・製造性〜正しく作りやすい設計
・コスト管理〜目標コストで作る設計
・サービス性〜修正しやすい設計

【ステップ5】設計審査の実施
・審査の目的の理解と、審査項目の決め方
・効果的に審査を実施する方法

【ステップ6試作品の作製】
・試作部品の特徴と作製依頼方法
・材料の選択基準を理解する

【ステップ7】設計検証の実施
・検証の目的の理解と、検証項目の決め方
・検証用の試作品の組立ノウハウ

【ステップ8】正しく部品コストを見積る
・部品コストの内訳を理解する
・より正確な見積コストを得る方法
・部品コストを精査する方法

【ステップ9】量産部品の作製
・金型の構造/必要性/価格/作製日程
・金型部品の特徴と作製依頼方法
・商社経由/設計委託(ODM)での作製方法

【ステップ10】量産品質を担保する
・量産品質を維持する生産前、製造現場の確認項目
・部品の承認方法
・不良品の発生の仕組みと未然防止する方法

セミナー講師

小田 淳 氏
製品化設計のイロハ 代表

[略歴]
ソニー(株)で29年間、プロジェクター、モニターなど15モデルを製品化設計する。2017年ロジを設立し、「製品化設計のイロハ」を研修やコンサルティング、講演、執筆活動によって、試作から製品化のハードルを越えられない中小企業を支援する。

[著書]
日経BP:「中国工場トラブル回避術」日経BP
コラム:日経BP「日経ものづくり」、日刊工業新聞社「機械設計」、ITmedia「MONOist」

セミナー受講料

33,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

33,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

技術マネジメント総合   商品企画   品質マネジメント総合

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