神経障害性疼痛の発症メカニズムや病態動物モデル・薬効薬理試験の選定と研究開発の最新情報

神経障害性疼痛の病理、ターゲット分子や関連症状を理解
必要な動物モデル・薬効薬理試験の選定
神経障害性疼痛治療薬の基礎・臨床試験結果から見た新薬像

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    セミナー趣旨

      神経障害性疼痛治療薬として日本で2010年にプレガバリンが承認、その後、デュロキセチン、ミロガバリン等が承認され治療の選択肢が増えた。一方、これらの薬剤において治療効果、副作用の両面で課題も多い。2000年以降多くの新規疼痛ターゲットの発見、それらの作用機序を基に多数の化合物が探索、前臨床試験を経て臨床段階へとステージが進むがプライマリーエンドポイントである疼痛緩和に十分な有効性が満たせずドロップアウトするケースが依然続いている。新規の神経障害性疼痛治療薬創生に向け、承認薬、開発中の治療薬の作用機序や臨床効果を再考し、かつ現状の課題を踏まえ、最新の研究開発状況や今後の展望について述べたい。

    習得できる知識

    1)神経障害性疼痛の分類、疼痛関連症状、その治療効果や副作用の現状
    2)神経障害性疼痛の発症機構や新規疼痛ターゲット分子の展開
    3)臨床試験でプライマリーエンドポイントを満たすために必要な動物モデル・薬効薬理試験の選定
    4)神経障害性疼痛における基礎と臨床のトランスレーショナルリサーチ ~ バイオマーカーの現状
    5)神経障害性疼痛治療薬の基礎・臨床試験結果から見た最新の研究開発状況

    セミナープログラム

    1. はじめに
       1.1 疼痛関連症状の分類と疼痛治療薬
       1.2 治療必要数 (NNT) および有害必要数 (NNH)の現状
          ~神経障害性疼痛治療薬のメタアナリシスより
       1.3 臨床試験におけるprimary/secondary efficacy endpointsのまとめ
    2. 疼痛関連分子の発現部位および制御機構の展開 
       2.1 疼痛発症機構と制御機構から見た疼痛治療薬の現状
       2.2 後根神経節、脊髄後角、グリア細胞、Schwann細胞等の役割や展開
    3.   神経障害性疼痛の分類~神経障害性疼痛の病態から治療薬開発への展開
       3.1 神経障害性疼痛全般について
       3.2 帯状疱疹後神経痛
       3.3 糖尿病性神経障害
       3.4 抗がん剤誘発神経障害
       3.5 混合痛(神経障害性疼痛を含む慢性疼痛疾患)
        3.5.1 がん性疼痛
          3.5.2 術後痛
       3.6 線維筋痛症
    4. 神経障害性疼痛治療薬創生に向けた薬効評価項目や動物モデルの選定およびその留意点
      ~ 基礎研究から臨床への適正なトランスレーションに向けて
       4.1 神経障害性疼痛治療薬の臨床評価に関するガイドライン 
       4.2 神経障害性疼痛の症状(自発痛、アロディニア、痛覚過敏など)に即した動物モデルによる
         薬効薬理試験の選定
         ~帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害、抗がん剤誘発神経障害、がん性疼痛、術後痛、
                      線維筋痛症を中心に
       4.3 動物試験における新たな取り組みの必要性
         ~現在市場にある薬剤との差別化
         ~薬効薬理試験結果から見た現在開発中の疼痛治療薬の臨床効果の予測
       4.4 動物試験における副作用検証のための試験
         ~疼痛関連行動に影響を与える作用
         ~臨床試験の中止に至る副作用およびその予測
       4.5 疼痛疾患の診断やバイオマーカーの現状と新たな取り組み
         ~分子イメージング、神経生理学や病態生理学的手法の面より
    5. 国内外における神経障害性疼痛治療薬の作用機序から見た新薬の開発状況
       5.1 糖尿病性神経障害治療薬~予防薬および治療薬、それぞれの創薬戦略の違い
        ・最近の承認薬や臨床試験中の化合物との有効性の比較
         ~プレガバリンとの基礎および臨床効果の比較
        ・開発中の化合物から見た症状改善薬と病態進行遅延薬の創薬戦略
          ~陽性症状と陰性症状のprimary efficacy endpointを満たす要因
       5.2 抗がん剤誘発神経障害治療薬 ~ 予防薬および治療薬、それぞれの創薬戦略の違い
        ・神経障害性疼痛の予防薬と症状改善薬の治療戦略や開発化合物の分類
          ~疼痛関連症状のprimary efficacy endpointを満たす要因
          ~開発化合物より治療薬の投与タイミングによる治療効果への期待
       5.3 神経障害性疼痛治療薬のターゲット分子による臨床開発中の化合物の変遷
         ~α2δ1、SNRI、Na channelの先に見えるターゲット分子
         ~開発化合物(新規および既存薬の効能拡大)のまとめ

    セミナー講師

     砥出 勝雄 先生
     ニューロサイエンス創薬コンサルティング 代表(CNS&Pain Therapeutics 薬効薬理コンサルタント)

    【ご経歴】
    内外資系の製薬会社で約36年間創薬研究に従事(神経障害性疼痛や変形性膝関節症など慢性疼痛治療薬およびAlzheimer病、Parkinson氏病、統合失調症、鬱、不安、睡眠障害治療薬など)。この過程では欧米の製薬会社や大学との共同研究を通じグローバルな視点や基礎研究をベースにした創薬研究にも取り組む。さらに、国内外の複数の大学において客員研究員や客員教授などにも従事し、アカデミアとのネットワーク構築や創薬の基盤となる基礎研究にも取り組んだ。
    【現在の主な仕事内容】
    慢性疼痛疾患および中枢神経系疾患領域の創薬の実務経験を通じ実践的ノウハウの蓄積をベースに2014年10月よりこれらの治療領域で創薬コンサルティングを開業した。 以降約8年の期間、ポートフォーリオ充足に向けた開発戦略の立案、薬効薬理試験を主とした病態や各ターゲットに基づいた創薬戦略の提案や評価結果の解析、評価法の実践、副作用の解析など多面からコンサルテーションを多数遂行し、創薬研究を支援している。学会活動として、2005~2007年の期間、Current Anesthesia & Critical Care誌のInternational Advisory Board Member、2016~2018年の期間、日本神経精神薬理学会では総務委員会委員として活動。2017年4月から2022年3月の間、近畿大学で非常勤講師として講義を通じ学生の教育に従事。
    【関連学会でのご活躍など】
    ■加盟学会:
       日本薬理学会評議員、日本神経精神薬理学会功労会員、日本神経化学会功労会員、国際疼痛学会(IASP)会員など。
    ■研究活動:
       これまで投稿論文、総説執筆、国内外での招待講演、特別講演、シンポジストなど多数の実績。
     創薬コンサルティング開業以降も国内外関連学会への参加、シンポジスト、コメンテーター、座長など。
     さらに、国内外の研究者との交流、論文や創薬開発状況の調査や執筆、講習会講師など積極的に活動中。

    セミナー受講料

    【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

    【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

    *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

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    ※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

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    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
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    12:30

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    41,800円(税込)/人

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    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    医薬品技術

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