基礎から学ぶ自動車エンジンの高効率・クリーン化と次世代燃焼技術

次世代自動車エンジン技術の利点と課題を理解し、
さらなる熱効率向上、クリーン化に役立てる!

セミナー講師

日本大学 理工学部 機械工学科 准教授 博士(工学) 飯島 晃良 氏

略歴
2004年 日本大学大学院理工学研究科博士前期課程機械工学専攻修了
2004年 富士重工業株式会社入社(現SUBARU)スバル技術本部勤務
2006年 から現在 日本大学理工学部勤務

学会等委員
・日本機械学会 エンジンシステム部門 高効率エンジン燃焼技術の高度化研究会 主査

セミナー受講料

1名につき50,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき45,000円(税抜)〕

セミナー趣旨

 燃費規制や排ガス規制の強化により、エンジンの熱効率と排気のクリーン化の両立が強く求められています。さらに、Real Driving Emission(RDE)の導入など、これまで想定していた運転領域よりも大幅に広い運転領域での高効率クリーン化が必要になってきており、開発側にとっては、これまでに経験したことがない高い要求レベルに対応する技術開発が求められています。
 エンジンの高効率化、クリーン化のために、様々な技術が提案されています。「高圧縮比化、リーンバーン、排ガス再循環(EGR)、直噴、過給ダウンサイジング、ダウンスピーディング、レスシリンダー、高膨張比(アトキンソン、ミラー)サイクル、可変動弁技術、遮熱、HCCI、PCCI、RCCI…」 など、混乱するほど多様な技術があります。これらの技術がなぜ注目されているのかを原理的に理解すれば、上記の技術をすんなり納得できます。また、原理を理解すれば、次の技術の創生にも役立つはずです。
 本セミナーは、エンジン熱効率や性能を支配する因子を「原理的に」理解することで、次世代エンジン技術がなぜ有望なのかを「理屈から」理解することを目的としています。エンジン高効率化の理論と、次世代エンジン技術との関係を、熱力学などの基礎理論にも立ち返り、分かり易く説明します。その上で、注目される各種最新技術について、原理と対応させながら解説します。

習得できる知識

・エンジンの熱効率が,何によって支配されているかが理解できる
・原理に基づいて,どうすれば熱効率が向上するか,排気がクリーンになるかを考えることができる
・最新エンジンの高効率クリーン化技術が,なぜ,どのように有効なのかを原理的に説明できる
・主要な最新エンジン技術の利点と課題を理解できる
・基礎理論に立ち返って,今後どうあるべきかを提案できる

セミナープログラム

1.各種自動車用動力源の比較

2.エンジンの高効率化の原理
 2.1 エンジンの熱力学
  2.1.1 熱力学の基礎
  2.1.2 エンジンの熱力学サイクル
  2.1.3 エンジンの理論熱効率
  2.1.4 理論熱効率の向上原理
 2.2 エンジン熱効率の支配因子
  2.2.1 エンジン性能を表現する基本指標
  2.2.2 熱効率の向上法
  2.2.3 各種損失とその低減法

3.有害排出ガスの生成機構とその低減法
 3.1 有害排出ガスとその規制
 3.2 有害排出ガスの生成・排出メカニズム
  3.2.1 未燃炭化水素(HC)
  3.2.2 一酸化炭素
  3.2.3 窒素酸化物
  3.2.4 粒子状物質

4.高効率エンジンのための次世代燃焼技術
 4.1 リーンバーンエンジン
 4.2 筒内成層直噴エンジン
 4.3 直噴過給ダウンサイジングエンジン
 4.4 可変動弁技術
 4.5 高圧縮比エンジン
 4.6 可変圧縮比
 4.7 ガソリンエンジンの異常燃焼
  4.7.1 ノッキング
  4.7.2 過給エンジンのプレイグニッション
 4.8 ディーゼル燃焼の予混合化
 4.9 予混合圧縮着火(HCCI)燃焼
  4.9.1 HCCI燃焼の利点と課題
  4.9.2 HCCI機関の特性
  4.9.3 HCCI機関の燃焼メカニズム


【質疑応答・個別質問・名刺交換】