コア技術の価値を再定義して真の新規事業を立ち上げる方法

セミナー趣旨

経営者は、4.8兆円といわれる日本のインバウンド需要を一瞬にして消失させたパンデミックに続き、ロシアのウクライナ侵攻により多くの企業がロシア事業からの撤退を余儀なくされたのを見て、長い間忘れられていた“地政学リスク”という古典的な言葉を思い起こすとともに、改めて現代ビジネスのハイリスクな環境を意識されたのではないでしょうか。経営者のビジネスを見る目はシビアになり、もはや小手先のアイデアによる新規事業企画で経営者の承認を得るのは難しいでしょう。

一方で、経営者がリスクを意識しているからこそ、新規事業開発担当は経営者目線でリスクを踏まえた新規事業を企画することで、社内で企画の承認を得て実行し成功に導くチャンスでもあります。そのためには、自社にとってのリスクを精査し真に開発すべき新規事業を構想することにあります。この真に開発すべき新規事業を構想するには、自社が有するコア技術の価値を再定義して、その価値を強みとして活かす必要があります。

本セミナーでは、社内で承認を得られる新規事業企画に必要な“経営者目線”とそれを踏まえた“新規事業構想の要点”とは何なのか、コア技術を再定義して新しい市場機会を見出すには自社技術をどのように評価すべきなのか、実際に新規事業開発をどのようにして推進していくべきなのかについて、講師の豊富な実務経験に基づき事例も交えながら学んで頂きます。

(注)講師が機密保持義務を負う情報の開示はありません。

受講対象・レベル

研究開発部門や新規事業開発部門の方

セミナープログラム

1.ビジネス環境の激変から見えたもの
   ・パンデミックがもたらした変化の本質は何か
   ・これからのモノづくり企業が進むべき方向性とは
   ・パンデミック下で新市場を開拓した企業の本質とは何か
   ・これからビジネスはどうなるのか

2.コア技術の価値を再定義
 2.1 なぜ自社のコア技術を起点とするのか
   ・ニーズ起点での新規事業開発が限界にきている
    ・・顕在化したニーズに飛び込めばレッドオーシャンになる
    ・・なぜニーズが潜在化しているのか
   ・従来のプロダクトアウトには誤解があった
    ・・なぜ技術志向は失敗するのか
 2.2 強みを活かす技術転用のメカニズム
   ・ユーザーが求めている技術の本質とは何か
    ・・自社が顧客に提供している価値を再定義する
    ・・技術的強みを評価するために自社技術の棚卸・評価とは
    ・・強みとなる可能性の高い機能・性能とは
    ・・事業価値の観点から技術を評価するモデルとは
   ・強みに対する目線を変える
    ・・“別の性能・機能”に着目して異なる効能を見出す
    ・・性能・機能をユーザー目線で翻訳する
 2.3 変化を捉えた市場機会の創出
   ・変化があるところに新たなニーズが生まれる
    ・・ 技術進化がもたらす変化
    ・・ 人の価値観・考え方の変化
   ・現在の課題ではなく将来の課題に対応する
    ・・先読みの力とは
    ・・現在の課題はレッドオーシャンになる
    ・・情報の活用力とは(情報とデータは違う)

3.自社が行うべき真の新規事業構想
   ・経営者を説得するために必要な要素とは
 3.1 経営者は見ている景色が違う
   ・なぜ経営者は新規事業テーマを否決するのか
    ・・経営者がノーと判断するケースとは
    ・・経営者が抱く違和感とは
   ・経営者が新規事業テーマを承認するケースとは
    ・・経営者がイエスと判断したケースの本質
 3.2 新規事業構想の組み立て方
   ・事業ドメインを選定する
   ・競合を把握する
   ・STP分析で新規事業を具現化する
    ・・市場を細分化する(隠れたチャンスを発見する)
    ・・自社が勝てるターゲット市場を見極める
    ・・競合に勝てる事業ポジションを明確にする
 3.3 まだ見ぬ新市場をいかに想定するか
   ・新市場の創出とは
    ・・ニーズ情報をいかにして把握するか
    ・・後発だからこそ有利な新市場創出
    ・・どのようにして新市場は創出されるのか
   ・新市場の定義と市場規模の推定方法
    ・・まだ見ぬ市場の規模をどのようにして想定するのか

4.新規事業の育て方
 4.1 ビジネスモデルチェンジ
   ・新規事業開発を成功させるためには
組織が進化しなくてはならない
    ・・業態転換を実現した企業はいかにして成し遂げたか
 4.2 自社技術を活かすオープンイノベーション
   ・外部の力を活かして新しい市場を開拓する
    ・・戦略のすり合わせ
 4.3 現実を見据えた戦略的な新市場開拓
   ・事業をいかにして育てるか

5.おわりに


※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。

セミナー講師

知財務株式会社 古庄 宏臣 氏

1989年 大阪ガスに入社 ガス導管部門に従事後、事業計画部門、情報システム開発部門の後、研究開発・知的財産部門にて知的財産業務に従事。知的財産を活かした新たな事業開発、オープンイノベーションを実施。2006年同社を退社し知財務株式会社設立。
企業が有する技術資産を既存事業とは異なる業界の新規用途に転用することを提案し、それを起点として新規事業を開発する支援を数多く手がける。この企業の技術力診断を通じて、①新規事業開発支援、②M&Aのための技術力評価を本業として実施している。
関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科 兼任講師(2013年~現在)、(一社)発明推進協会・知泉会 会長(2017年~現在)、日本赤十字社の私的諮問機関委員に就任 (2019年)

セミナー受講料

会員 41,800円(本体 38,000円)

一般 46,200円(本体 42,000円)

※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、
お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。
お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。

受講について

【本セミナーはZoomを利用して開催いたします】

  • 視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
  • ネットワーク環境により(社内のセキュリティ制限等)ご視聴いただけない場合がございます。
    事前に「動作確認ページ」より動作確認をお願いいたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

46,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

技術マネジメント総合   事業戦略

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技術マネジメント総合   事業戦略

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