ワイヤレス給電の基礎から設計技術、最新動向および展望まで

〜 自動車応用を中心に 〜

★ 自動車用途を中心に、ワイヤレス給電の基礎原理から停車・走行中における給電技術、具体的なシステム設計やシミュレーション、規制緩和や国際標準化、今後の課題までを詳解！

★ 第一線でご活躍されてきた保田氏が徹底解説！

講師

株式会社ワィティー　代表取締役　保田 富夫 先生
※元・アイシン精機株式会社、株式会社テクノバ

【講師紹介】
　アイシン精機株式会社入社後、カーエレクトロニクス技術開発及び製品開発に従事。株式会社テクノバ出向後はHEV・EVシステム用モータ技術の動向調査、自動車用蓄電池技術開発ロードマップ策定及び自動車用非接触給電システム開発に従事。2014年に技術コンサルタント会社設立し、非接触給電技術の実用化に向けた技術開発及び国際標準化活動に従事。電気学会、自動車技術会会員。非接触給電技術IEC標準化国内委員会、ワイヤレス電力伝送におけるパワーエレクトロニクス技術調査専門委員会及び自動車技術会非接触給電システム技術部門委員会のメンバー。

受講料

1名41,040円(税込（消費税8％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
＊学校法人割引 ；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

セミナー開催にあたって

■はじめに：
　電気歯ブラシ等一部の家電品に実用化されてきたワイヤレス給電（非接触給電）は、最近ではスマートホンに標準装備されるなどより身近な技術となってきた。更に、世界的な燃費規制強化への対応として、プラグインハイブリッド自動車（PHEV）や電気自動車（EV）の市場導入が急拡大している。コネクタで接続してPHEV・EVを充電する現行方式の充電操作の煩わしさ解消する手段として、ワイヤレス給電システムの実用化に向けた技術開発及び規制緩和等の環境整備が進展してきている。更に、PHEV・EVの課題である「短いEV走行距離」及び「長い充電時間」を解決する次世代技術として、走行中ワイヤレス給電技術の開発も国内外で活発化してきている。
　本セミナーでは、ワイヤレス給電技術の基礎、最新自動車用ワイヤレス給電技術及び設計法について解説します。更には、実用化に向けた規制緩和、国際標準化動向について紹介します。ワイヤレス給電の基礎から最新動向、更には、将来展望について、長年、第一線で開発に携わってきた保田富夫先生にわかりやすく、かつ詳細に解説して頂きます。

■受講対象者：
・ワイヤレス給電（非接触給電）技術を開発又は開発予定している方
・ワイヤレス給電技術を活用した新ビジネス、アプリケーションを検討している方
・高周波電源（85kHz前後）及び同電源用パワーデバイスに関心のある方
・その他、ワイヤレス給電に関心のある方

■必要な予備知識：
 この分野に興味のある方なら、特に必要はありません。

■本セミナーで習得できること（一例）：
・ワイヤレス給電（非接触給電）技術の基礎知識
・最新自動車用ワイヤレス給電技術
・ワイヤレス給電設計法のポイント
・規制緩和動向
・国際標準化動向

プログラム

１．ワイヤレス給電の背景と最近の動向

２．自動車用ワイヤレス給電の検討項目
　2.1　要求性能
　2.2　相互互換性
　2.3　基準・規制

３．ワイヤレス給電方式
　3.1　磁界結合方式
　3.2　マイクロ波方式
　3.3　電解結合方式

４．磁気結合方式ワイヤレス給電技術の基礎
　4.1　共振方式と給電特性
　4.2　コイル方式と給電特性
　4.3　給電性能向上技術（長ギャップ化・大容量化）

５．自動車用ワイヤレス給電システム
　5.1　停車中用ワイヤレス給電システム
　5.2　走行中ワイヤレス給電システム

６．規制緩和・国際標準化の動向
　6.1　電磁界の人体防護に関する規制
　6.2　EMI規制
　6.3　周波数割り当ての国際標準化動向
　6.4　ワイヤレス給電システム国際標準化動向

７．ワイヤレス給電システム設計法
　7.1　設計手順
　7.2　コイル設計法
　7.3　コイルパラメータ測定・算出法
　7.4　シミュレーション技術

８．まとめ

＜質疑応答・個別相談・名刺交換＞

■ご講演中のキーワード：
　電磁結合ワイヤレス給電技術、自動車用ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電設計法、電波法等規制緩和動向、国際標準化動向