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「機能」で考えるシステム設計/活用のための
モデルベース開発(MBD)の本質理解
自動車をはじめ、多くの工業分野における製品の設計・開発に導入されているモデルベース開発。
手戻りなく効率的な開発が実現でき、また、複雑な開発の解決策として適用範囲が広がってきた同手法について、V字開発プロセス(MILSやHILS)の基礎、各開発フェーズにおけるモデルの役割、モデリングツールの紹介など、活用のための基礎知識や適用事例を詳しく解説します。
セミナー趣旨
産業界ではモデルベース開発(MBD)の重要性が唱えられMBD支援ツールが積極的に導入されています。このような背景から、「MBD=高度なシミュレーション技術を駆使した開発」という概念が先行し、現場のエンジニアは日常の業務に追われる中で日々急速に進化するシミュレーションツールの使い方の習得にも時間を割かなければならず、本来の「在りたい製品を作る」という目的を見失ってしまうことが懸念されます。
本講演では、MBDの初心者を対象として、モノづくりにおけるバックキャスティング思考とMBDの関係性、V字開発プロセス(特にModel In the Loop Simulation (MILS)やHardware In the Loop Simulation (HILS))と、それぞれの開発フェーズにおけるモデルの役割について概説します。特にシステムの「機能」をモデルとして表現することの重要性に触れ、これにより、なぜMBDによって手戻りなく効率的な開発が実現できるのかという本質について考えます。さらに、講演者の専門分野である制御工学との関連にも触れ、システムが持つべき「機能」を制御によって実現することの重要性についても言及します。
受講対象・レベル
今後、モデルベース開発(MBD)に基づく開発業務に携わる方(特に若手などの業務経験の浅い方)が、各種モデリングツールの使い方のレクチャーを受ける前に受講されるとよいかと思います。特別な予備知識は必要としませんが、PID制御などの制御工学に関する実務経験等を有する方が参加されると、後半の講義については理解が深まるかと思います。
習得できる知識
- V字開発プロセスの基礎知識
- Model In the Loop Simulation(MILS),Model In the Loop Simulation(HILS)の基礎知識
- PID制御の基礎知識
※本研修によってモデリングツールの具体的な使い方については触れません。シミュレーションツールの使い方を学習する前段階の知識や考え方を中心に説明します。
セミナープログラム
- モデルベース開発(MBD)概説
- バックキャスティング思考とMBD
- V字開発プロセスとは?
- Model In the Loop Simulation (MILS)
- Hardware In the Loop Simulation (HILS)
- モデリング概説
- 機能を考えるモデル(1Dモデル)と形を考えるモデル(3Dモデル)
- 微分・積分と1Dモデルの関係
- 1Dモデルと機能設計
- 制御工学概説
- 目標機能を実現するための制御系設計
- PID制御と機能実現
- MBDによる制御システム開発事例
- Rapid Control Prototyping(RCP)とは?
- RCPによるコントローラモデル開発
- 1D設計のためのモデリングツールの紹介
□質疑応答□
セミナー講師
一般社団法人デジケーション 代表理事/広島大学 講師 博士(工学) 脇谷 伸 氏
セミナー受講料
※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。
44,000円( E-mail案内登録価格41,800円 )
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2名で 44,000円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額22,000円)
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※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:35,200円 ( E-Mail案内登録価格 33,440円 )
※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※他の割引は併用できません。
受講について
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