アイデア発想「マトリックス法」とは

1.マトリックス法とは

 マトリックス法は、変数2つの組合せ手法です。タテとヨコの各変数をとりあげ、各変数ごとに要素を洗い出し、それらの組合せを用いて、現状の分析をしたり、新しいアイデアを考えたりするのです。私の研究所では、マーケットの新動向の分析や既存商品の現状のマップ作りなどによくマトリックス法を用いています。また、新しいジャンルの業態開発を考えたり、新商品の企画を考えたりする時にもよく用います。前者はマトリックス法の現状分析的な用い方であり、後者は課題解決的な用い方です。

 

2.現状分析と課題解決のマトリックス法

 マトリックス法を現状分析的に用いた例を考えてみましょう。「男性ヤング市場の商品動向」をテーマにしたとします。ここでは、「対象×商品分野」という2つを独立変数として、マトリックスをつくってみます。例えば「対象」を中学生・高校生その他の3種に分けます。そして「商品分野」を衣・食・住の3

アイデア発想、マトリックス法の事例
種に区分します。こうして、男性ヤング市場マトリックスをつくり、各ブロックの中に最近の商品を当てはめてゆきます。このようにして、男性ヤング市場の動向をとらえることができます。

 一方、課題の具体化のアイデア発想にもマトリックス法は有用です。

 たとえば「腕時計の新商品開発」を考える場合、「シーズン・ウォッチ」をコンセプトと決め、変数を「季節」と「ブランド心理」とすると、右図のマトリックスとなります。

 すべてのブロックについてアイデア発想することもあるし、ブロックを1つに絞って発想することもあります。たとえば、夏は腕時計が目立つシーズンなので、他人に自慢できるようなものを考えてみようと「夏×誇示」のブロックをとりあげ、そこにしぼりアイデア発想してみます。こうすれば、たとえチームで行うとしても、全員が課題を明確に意識して発想することができます。

  

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アイデア発想 マトリックス法の手順
3. マトリックス法実行の手順

 マトリックス法の手順を右に示します。ポイントになるのは、変数の選出です。たとえば、「対象」というように大ざっぱにしないで「ヤング女性」までに変数をしぼりこむといったことです。


この記事の著者

髙橋 誠

企業のイノベーション戦略の構築と実践をお手伝いし、社員の創造性開発を促進し、新商品の開発を支援します!

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