技術士第二次試験対策:会話から考える論文の書き方(その1)

 

令和4年度の技術士第二次試験が、7月18日(月)に行われます(総合技術監理部門を除く技術部門)。試験日まで約3か月半です。そこで、技術士第二次試験での論文の書き方を2回に分けて解説します。

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 

1.会話で考える

例えば、自転車に乗っているとき転倒して胸を強打したとします。痛みがひどいので整形外科に行ったことを考えます。

 

先生から、「どうされましたか?」と聞かれたときどのように答えますか。

 

例えば、「自転車で乗っているとき転倒して胸を強打したため胸の痛みがひどいです。昨日寝るときにはあまり痛みはなかったのですが、朝起きたら痛みがひどくなりました」のように答えると思います。

 

つまり、まず、先生の質問に対する回答の主旨(自転車に乗っているとき転倒して胸を強打したため胸の痛みがひどいこと)を話し、その後に、回答の主旨に関係したこと(昨日寝るときにはあまり痛みはなかったが、朝起きたら痛みがひどくなったこと)を話す話し方です。

 

このように話せば先生に症状が明確に伝わります。

 

通常の会話の中でも、質問に対するこのような答え方をしています。つまり、質問に対する回答の主旨を話し、その後に、回答の主旨に関係したことを話す話し方です。

 

例えば、

Q:「3回目のワクチン接種した?」
A:「先週の金曜日に接種した。過去2回はファイザーだったが今回はモデルナだった。副反応がひどくて2日間寝込んだよ」

のような話し方です。

 

ここでの質問に対する回答の主旨は「3回目のワクチン接種が終わったのか、あるいは、まだ終わっていないのか」ということです。そこで、まず、「先週の金曜日に接種した」と話しています。その後に、ワクチン接種に関係したこととして、今回はモデルナを接種したこと、副反応があったことを話しています。

 

2.技術士第二次試験での口頭試験を想定する

以下は、令和3年度・機械部門・必須科目(Ⅰ-2)での(3)の問題です。

 

「提案した解決策をすべて実行した結果、得られる成果とその波及効果を分析し、新たに生じる懸念事項への機械技術者としての対応策について述べよ」

 

 

例えば、この問題について、以下のように口頭試験で質問されたらどのように回答しますか。

 

「あなたが提案した解決策をすべて実行した結果、得られる成果とその波及効果を分析した結果について説明してください。また、新たに生じる懸念事項への機械技術者としての対応策について説明してください」

 

これまでの会話での話し方で考えると、

「得られる成果は〇〇です。・・・・・。」、「波及効果は△△です。・・・・・。」、「対応策は××です。・・・・・。」

のように回答すると思います。これは、医者との会話...

と同じような話し方です。

 

すなわち、回答の主旨(〇〇、△△、××)を話し、その後に、回答の主旨の説明(「・・・・・」の部分:〇〇、△△、××を考えた説明)を話す回答方法です。このように回答すれば面接官に受験生の回答が明確に伝わります。

 

技術士第二次試験の論文でもこれと同じような考え方で解答を書くことができます。

 

次回に続きます。

 

 

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