技術士第二次試験対策:過去問を分析する(その4)

 

1.過去問を分析すること

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

2022年度の技術士第二次試験の合格に向けて「技術士第二次試験対策:過去問を分析する」というテーマの記事を掲載します。2018年12月26日にも同じテーマの記事を掲載しました。過去問の分析は受験勉強をするうえで重要なことなので再度掲載します。

 

今、「電気総合誌オーム(OHM)」(オーム社)という月刊誌で、技術士第二次試験での受験勉強方法に関する記事を連載しています注)。過去問の分析は重要な受験勉強方法の1つなのでオーム(OHM)でもこれを詳しく解説しました。注):オーム(OHM)は、電気電子部門を受験する方を対象にした受験関連の記事も掲載している月刊誌です。今回、総合技術監理部門を除く全部門の受験生を対象にした受験勉強の方法を解説しています。

 

私は建設部門ですが、令和元年度から令和3年度の電気電子部門の問題(試験制度改正後の問題)をすべて読みました。また、それ以前の年度の問題でも読んだものはあります。

 

過去問を読んで気が付いたことがあります。建設部門の者でも選択科目Ⅰの必須科目と選択科目Ⅲの「問題解決能力及び課題遂行能力」では、出題内容がわかる問題があるということです。これらの科目では、社会の動向などに関係した内容も出題されるのでニュース見たり、新聞を読んでいればわかる出題内容だからです。

 

また、「〇〇年度の〇〇というキーワードの問題は過去に一度出題されていた。でも、キーワードは同じでも問題の切り口が違っている」ということもわかりました。

 

電気電子部門を受験する方が、専門知識と応用能力の問題を含むすべての過去問を読めば出題傾向や出題内容が必ずわかると思います。

 

2.過去問の分析結果の整理方法

過去問の分析で重要なことは、過去問の分析結果の整理方法です。過去問の分析結果の整理方法に決まりはありません。どのように整理しても構いません。重要なことは、分析結果が活用できるように整理することです。活用とは、問題の出題傾向と出題内容を確認することと自分の技術力や知識の量をチェックすることです。

 

過去問を読むと出題傾向と出題内容がわかります。さらに、出題内容がわかると現状での自分の技術力や知識の量がわかります。過去問を読んでいると「この問題は解答が書ける(合格点が取れる)」、「この問題は解答がまったく書けない(合格点が取れない)」、「この問題では解答は何とか書けるがまだ合格点が取れるレベルではない」などと自分の技術力や知識の量の区分ができるからです。このような区分をしておけば、優先して勉強する内容もわかります。例えば、「解答は何とか書けるが合格点に満たない分野を優先して勉強しよう」などということがわかるからです。これは、「選択と集中」に基づく勉強方法です。

 

過去問の分析とは、過去問を読みその結果を整理すること、整理した内容に基づき出題傾向および出題内容を明確にすること、明確にした内容に基づき優先して勉強すべき内容、集中して勉強すべき内容を抽出することです。

 

2022年度の受験勉強をまだ始めていない方は2021年末までに過去問の分析を終わらせてください。1か月あれば過去問の分析が終わります。過去問の...

分析が終わっていれば、2022年の1月からエンジン全開で受験勉強ができます。2022年度の合格が一歩近づくと思います。

 

受験勉強をすでに始めている方でも「過去問の分析をやってみよう」と思った方は実践してください。今行っている受験勉強の内容の参考になると思います。

 

【参考】
過去問の分析結果を表で整理すると、過去問の分析結果が活用しやすくなります。ただし、表で整理する場合には、問題別に表の作り方を考えてください。問題別とは、必須科目(Ⅰ)、専門知識(選択科目Ⅱ)、応用能力(選択科目Ⅱ)および問題解決能力及び課題遂行能力(選択科目Ⅲ)です。それぞれ、問題の視点が異なるからです。

 

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