BtoB製造業Webサイト兼務担当者が優先すべきマーケティング戦略とは

1.サイトリニューアルでは不充分

 製造業でもWebサイトを重要視することが当たり前になりました。だからWebサイトの不具合や課題が見つかるとすぐに修正したくなるものです。そして修正が大きい場合はサイトリニューアルされるケースが多く見られます。しかし、それだけではWebサイトのパフォーマンスが向上することはありません。リニューアル後の運用が出来なければ成果に繋がらないのです。 運用面での問題点を3点挙げてみます。

(1)製造業・建築業のWeb担当は兼務が多い

 今ではさすがに少なくなりましたが、製造業ではWeb担当と言えばパソコンに詳しい人、そして場合によっては社長自らが担当になっているというケースが多くありました。いまではきちんと担当が決められるようになってきましたが、それでも多くの場合、総務や営業、開発の合間に兼務でこなすケースが多いのです。 

(2)不具合の修繕と定期更新で手いっぱい

 多くのWeb担当者は業務の合間にトピックスの更新、新製品の紹介、エラー箇所の修正など必要最低限の更新だけ行うケースが多いのです。そしてじっくり取り組みたいアクセス解析やSEO、リスティング、メールマガジン、さらにtwitterfacebook・・・新しい手法にチャレンジしたくてもできない、続かないために成果が出せない事例が後を絶ちません。 

(3)広告代理店やWeb制作会社に丸投げ

またwebの仕事は社内では難しいと外注に丸投げし、きれいにデザインされているものの、中身の薄いWebサイトになってしまう例が多くあります。それでは予算の割に成果の少ないコストパフォーマンスの悪いものになってしまいます。アウトソーシングも有効な選択肢ですが、丸投げは失敗につながります。自社の製品の特長や事例、試験データをはじめとしたWebサイトのコンテンツは自社で考える必要があります。

 

セミナー「いちからわかる製薬業界におけるデジタルマーケティング入門講座」

10:00 ~ 17:00 

[東京・五反田] 日幸五反田ビル 8階 技術情報協会 セミナールーム

64,800円

2.Webデザインよりマーケティング戦略

 BtoB製造業のWebサイトはBtoC製造業とは性格が違います。購買、資材、設計、製造など生産財のプロフェッショナルが仕事で活用するためのものです。だからいくらデザインが良くてもプロユーザーの期待に応えるマーケティング戦略がなければ成果を上げることは難しいのです。 

(1)ツールばかりが増え続けるWebマーケティング

 Webマーケティングの世界は変化が早く、次々と新しいツールが開発されています。差別化戦略、市場分析、目標設定、Webサイト制作、Web集客、アクセス解析、ソーシャルメディア、それぞれで新しいツールが提案されています。やるべきことは多岐に渡ります。Webマーケティングのプロなら学び続ける必要があります。しかし、兼務担当者が同じレベルのことをするのは難しいし、スキルアップするなら本業(営業や技術や経理)を優先すべきです。 

(2)限られた時間で優先すべき4つの基本

 「ターゲット」「コンテンツ」「ゴール設定」「予算」がWeb担当者の優先すべき4つのポイントです。Webデザインやテクニックよりも4つの基本を使って土台となるマーケティング戦略を立てるべきです。マーケティングの専門家ではない兼務担当者は、この4つのポイントだけしっかりおさえましょう。

(3)アウトソーシングも選択肢の一つ

 兼務担当者は業務の効率化を図ることは当然として、場合によってはアウトソーシングも一つの選択肢です。しかし、1つだけアウトソーシングすべきでないことがあります。それはコンテンツです。営業や技術そして経営者の理解と協力を得て、自社の強みを伝えるコンテンツを考える必要があります。(文章を整えたり、インタビューして文章を書き起こすことはできますが)兼務担当者は限られた時間で自分にしかできないことに集中し、Webサイトの更新と改善をすべきです。


この記事の著者

宮本 栄治

製造業、特に生産財専門のWebマーケティングコンサルタント

GoogleやYahooを活用したWeb集客を中心にアクセス解析、サイト制作まで、成果につながるマーケティング提案を行います。技術情報誌の担当時代に1,000社以上の生産財企業の販促に携わった経験をベースに、業界知識に裏打ちされたコンサル…

無料会員登録でさらにあなたに特化した情報を手に入れましょう。

①「Webマーケティング」の関連記事が掲載されたらメールでお知らせ

②専門家「宮本 栄治」先生に記事内容について直接質問が可能

③他にも数々の特典があります。

すでに会員の方はこちらからログイン