カイゼン文化の醸成は、稼働の見える化から

 

 「設備の稼働の割合は如何ほどでしょうか?」との問いに、「想像で大体〇〇%程度でしょうか」などと、根拠ある数値で答えられない中小製造業は多いようです。

 数値を算出している会社は、時間軸の記録表に、稼働/段取り/故障などの区分と何時から何時までと時間帯を記録する方式が一般的でしょうが、この場合の数値も,正確性については、そのまま鵜呑みにはしない方が良いと経験上心得ています。

 どの時計を見るのか/いつ記録するのか/時間軸のキメは、と注意深く見つめると、その方法は企業によって大きく異なります。

 1日が終わった時点で、記憶に基づいて、30分程度のキメで記録をしていたり、これら記録の仕方が各個人マチマチであったりする場面にもよく出くわします。

 いつの時点で、どの時計を見て、何分刻みで記録するかといった点を標準化し、実行がともなっていることが確認できないと数値自体の信頼性を疑わざるを得ないのです。

 また、記録できる対象は、人が認識できる対象であることから、例えば夜間で、人が見切れていない間に停止した実績は記録できず、チョコ停レベルでの停止は記録がし難い状況でしょう。...

 したがって、人による記録には限界があり、設備稼働情報の自動収集の仕組みを検討する価値が出てきます。

 

 【出典】
 製造プロセスにおけるIoT、ICT技術の活用~中小製造業における現場自動収集の仕組み活用による現場マネジメント力の向上~

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