技術の未来は永劫か、イノベーションを起こす技術とは

 

 今回は企業の経営課題である未来の技術についてお伝えします。数年先、十年先の未来がどうなっているか、未来を予見するのは非常に難しいことです。

 それは、予測できない。情報がない。新技術がみえない。などでしょうか。

 数年先の未来を予見するには、顧客に要望を聞けばいいともいいます、単純に単刀直入に聞いてみましょう。

 例えば、「あなたはどんな技術が欲しいですか?」これは、答えにくい設問です。この設問に問題なのは、顧客は技術の未来に興味はない。しかし、自身の興味関心はある。自身の現在の不満、要望はいえる。となります。

 上記の問題を考慮して、技術ではなく、例えば、脳梗塞を患い身体が動きにくい方に「あなたが外出について要望は何ですか?」と聞くとして、その回答は、

  ・移動を楽にしたい。
  ・走ってみたい。
  ・階段を昇りたい。
  ・自転車に乗っていたい。
  ・自動車を運転してみたい。
  ・病気の前の状態になりたい。

 こんな要望が出てきます。

 リハビリを頑張っていても、元の姿にならないと声を聞きます。

 急に現実的な話になってきます。まだ、解決できていない要望が多いことがわかります。そこで、半身不随の方に歩行を補助する装置を開発し、歩行を楽にするロボットを考えました。

 実は私は昨年、高齢者の外出についての価値創造に立ち会い、高齢者の外出行動からその問題を洗い出し、問題解決するプロジェクトを支援しました。そこで、歩行をアシストするロボットの試着を体験しました。

 小さな動きを大きな力に変える装置で、身体に装着して使います。

 私は少し身体の不自由な方に装着前の動き、装着後の動きを観察して、

  ・階段の上り下りが楽になりました。
  ・スキップができるようになりました。
  ・足が上げやすくなりました。

 体験した高齢者は、本当に笑顔で喜んでいます。表情や行動に表れています。うれしさが満ちあふれています。自分が...

できないことができるようになった。これは、要望を叶えて初めて喜びを感じました。姿に感動しました。その姿を見て、これが、顧客価値創造の神髄、魅力商品の創造、感動商品につながると痛感しました。

 そこで、未来を予測する早道は

  • 顧客要求、欲求の追求。
  • 顧客不全の解消。
  • 顧客の潜在ニーズの発掘。

 顧客要求の追求と技術との融合が価値創造の創出につながります。

 

◆関連解説『技術マネジメントとは』

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