課題達成型QCストーリーとは

 
  
 
 今回は、「課題達成型QCストーリー」の解説を問題解決型と課題達成型のステップを比較して行います。
 

1. 課題達成型QCストーリーをどのように進めれば良いか

 前工程の稼働率を上げる為に、自工程でネックとなっている機械の回転数アップを図っていますが、そこにQC手法を活用して改善します。改善内容から課題達成型ストーリーとなります。これまで問題解決型しか進めた事がなく、課題達成型QCストーリーをどのように進めれば良いか悩んでいます。前工程の稼働率と自工程の回転数アップの関係は因果関係があり、この相関を知り(分析)、双方の因子をマネジメントして行くことになると想定している場合で考えましょう。
 

2. 問題解決型と課題達成型のステップ比較

(1)「問題解決型QCストーリー」のステップ

 次のステップ-1~8を繰り返し、問題解決を継続的に行う。
 
 

(2) 「課題達成型QCストーリー」のステップ

 
 以上の流れになります。手順の違いは、「ステップー2」です。問題...
解決では「実態分析」、課題達成では「課題設定」です。思考の違いは、問題解決では「分析思考」、課題達成は「論理思考」となります。
 
 課題達成型の場合は、問題を解決する取り組み=課題を設定することが求められますが、未知のテーマに対する課題を設定する難しさがあります。
 
 最近では、“『オープン・イノベーション』(他業界・他社・他者からの助言)という取り組みで、知見や情報やアイデアを収集し、課題として設定する。” などの動きもあります。当方も、オープン・イノベーターのひとりです。
 
 

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