ボーダーレスな組織作り:間接人員を生産変動対応の戦力に

 
  
 
 今回は、次のような想定で、ボーダーレスな組織体質を目指すにはどうすべきかを解説します。
 

1. ボーダーレスな組織体質への準備

 
 小ロット・多品種生産の電気部品製造工場を想定しましょう。これまでの拡大基調の見直しを契機に、変化が起きた時に部門を超えて自由に応援し合える風土と仕組みを築き、ボーダーレスな組織体質を目指します。
 
 具体的には、間接人員を生産変動対応の戦力に教育します。従って、生産部門が間接人員の応援受け入れ準備を行います。そこでの悩みは、このような状況での生産部門の受け入れ準備の留意点などです。
 
 一過性的に大量の製造が必要な場合、一時的に間接部門の人間を現場に投入することがあります。また外国人研修生・派遣労働者など今後人材の流動化が想定されます。そのようなケースを意識した分かりやすい作業標準の作成ポイントなどを次に解説します。
 

3、分かりやすい作業標準作成のポイント

 
 作業標準には文書マニュアルや動画マニュアルなど色々な形式がありますが、ここではそれらに共通で基本的な内容をご説明致します。
 
 

4、作業標準作成の方法について

 
 上記で述べた分かりやすい作業標準を作成する方法として、二つの方法をご紹介致します。いずれも多くの企業で実績があります。
 
る際は、製品工程分析などの手法を活用するケースもありますが、これで作業標準を作成するには、分析と作成に多大な時間がかかります。短時間で効果的に作業標準を作成する方法として、作業分解という方法があります。作業分解は、縦軸に単位作業(工程)を並べ、横軸に単位作業ごとの要素作業(作業内容)を整理するもので、熟練者と若手によりワークショツプ形式で抽出し、EXCEL等により整理することで作業標準にすることができます。下図は、作業分解の実例です。
 
 
 
◆関連解説『生産マネジメントとは』

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