書評検索結果

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「経営のための直観的統計学」吉田耕作著

投稿日 2013/03/20

この本は、見方によっては統計学の凡庸な参考書です。扱っているのは、
平均や標準偏差などの基本的統計量から、QC7つ道具、確率、検定、推定と
技術者にとって当たり前のものばかりです。
しかしこの本を特徴づけているのは、文科系の学生、従業員を対象にして
いる点で、取り上げている事例は、売上、経費、人事評価などであり、
比較的数学に弱い人たちに対して、懇切丁寧に意味づけから解説します。
若い時に数学を苦手としながら、MBA取得後はデミング博士から直々に薫陶
を受けたこともあり、分からない人に教えるツボをわきまえているようです。

「QC7つ道具の書き方使い方」宮川宏之著

投稿日 2013/03/06

QC7つ道具は今やさほど難しい手法ではありませんが、いざ自分の業務で
使おうとするととまどう事もあるでしょう。
新日本製鉄時代から長い期間小集団活動を推進してきた宮川宏之の本書は、
まずは書いてみる段階から使い慣れる段階までの入門者に対して、多くの
サンプルを示しながら7つ道具を解説していきますので、そのまま参考に
なるケースが多いでしょう。
第5章には「覚え方」という項目もあり、小集団活動で実践することの
教育的意味についても述べています。

「図解入門ビジネス QC七つ道具がよーくわかる本」

投稿日 2013/02/19

2009年と比較的新しいだけあって、カラー図表もふんだんに使われ、これ
まで50年にわたって産業界が蓄積してきた品質管理の要点が、要領よく整
理されています。
QC7つ道具だけに留まらず、当然ですが、その基本にある課題解決の
考え方や手順、管理方法を網羅、そして演習問題まで準備されており、小
さな組織が品質向上、不良削減活動を始める時の一冊として適当です。

「SQC教育改革」永田靖著

投稿日 2013/02/06

SQCだけではありませんが、各種改善活動は内容の理解よりみんなに実行
してもらうのが大変です。
統計や実験計画法の良書を多数出版している著者が、統計的品質管理の
重要性と典型的な導入手順を、若干趣向を変えて小説風に解説しました。
革新活動の担当者が、試行錯誤しながら組織内に活動を根付かせ成果を
上げていく経緯は、実際の担当者の参考になることでしょう。