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171件中 1~0件目


「マニュファクチャ2030 未来の製造業」松林光男監修

投稿日 2019/08/21

本書は、令和の時代に発刊された最先端生産プロセスの解説書であり、近未来工場の預言書でもあります。

日本の製造業が自信をもってグローバルトップと言えなくなった理由の一つは、技術そのものだけでなくIT戦略に問題があり、メーカーはもっと社内のIT人材を強化すべきと筆者は提言します。

その上で、
(1)自社のコア技術を活かし、
(2)時流を見逃さず、
(3)適切な組織と提携・協業を進め、
(4)グローバルに判断する
という4つの指針で独自戦略を策定することで、まだまだ発展の余地があると、製造業を鼓舞します。

とりあえず大きな問題は抱えていないものの、生産プロセスの将来的なステップアップ戦略を検討中の管理層におススメです。

「5Sの教科書-導入から定着まで1年間の教育プログラム」羽根田修著

投稿日 2019/07/31

本書は、直近10年間で105億円を生産現場でコストダウンしたコンサルタントによる、5S実践教科書の最新刊です。

5Sは工場の基本であり、ほとんどの生産現場で一度は取り組んだ経験があると思います。
その考え方はさほど難しくないため、始める障壁は低いものの、効果を発揮して、さらに恒常的に活動を継続させるのはなかなか容易でありません。

そして意外にも、その実践とマネジメントを体系的にまとめた良書が少ないのです。

本書は、整理、整頓、清掃、清潔、躾、各ステップの他にキックオフ、評価、報告などの管理手順に至るまで、5S活動の総合的な学習用に編集されています。

初めて5Sに挑戦、あるいは一旦中断した活動を再開しようとしている現場の管理層におススメです。

「進化型QFDによる技術情報の使える化」岡建樹他著

投稿日 2019/07/17

本書は、精密機器メーカで開発プロセス工学を長らく研究してきた著者による、新たなQFD活用の提案書です。

QFD(品質機能展開)は、比較的手軽に使い始めることができる割に、開発上流工程での効果が大きいために、ものづくりドットコム内でも強く利用を勧めています。

本書では従来QFDのマトリクスを内側2元表と呼び、これに対して外側二元表という新たな概念を設定することで、これまでは表現できなかった効果を提示します。

それによって従来個別に利用されてきたFMEA、TRIZ、品質工学などとも連携し、システマチックな運用が可能とします。

若干複雑で、私も理解しきれていませんが、既にQFDを利用していてまだ十分効果を出しきれていないと感じる上級者におススメです。

「組織の力をグイグイ育てるカイゼンのヒント」本多貴治著

投稿日 2019/07/04

本書は、これまで30年に渡り現場カイゼンを見続けてきた筆者による、人財視点のカイゼンヒント集です。

ご存知のように製造業の改善活動は、多分に精神的な要素があります。
それを良しとしない人もいますが、それゆえに上手くヒットすると、理論を超えた効果が現れます。

本書では筆者が実際に遭遇した数々の、現場改善というより人心変化、組織改革の事例が示されます。

そのものズバリで適用できないにしても、今まさに目の前で展開されている日常業務に、一つや二つ思い当たる状況が必ずあるはずで、おおいなる「ヒント」が見つかること請け合いです。

今のままではいけないと思いつつ、なかなかカイゼン活動に着手できていない、あるいは思ったような成果が出ていない製造責任者、中小企業経営者におススメです。