書評検索

教材検索結果

173件中 1~0件目


「振動・騒音対策技術」小林英男著

投稿日 2019/10/10

本書は25年に渡り振動・騒音一筋でコンサルティングしてきた著者による、振動・騒音技術の実務書です。

機械製品開発・設計の過程で、想定外の振動問題が発生して慌てるケースは少なくないと思います。
単に振動全体のエネルギーを下げるだけでなく、害の大きな周波数を避けるという解決策もあって複雑です。

私の専門である品質工学ならば、基本機能の最適化を図ることになりますが、そうであるにしても振動の知識を持っている方が有利です。

本書では基礎技術と問題解決技術の2部構成がそれぞれ33問、31問のQ&A形式で項目別に解説されており、現在の問題に関連する部分を読み込めば、解決の糸口が見つかることでしょう。

振動・騒音問題に悩む設計技術者におススメです。

「技術経営論」丹羽清著

投稿日 2019/09/25

本書は技術経営、イノベーション論の大家である筆者による、技術経営の体系を全体から見通せる標準的な教科書です。

技術経営は一般の経営論に比べると歴史が浅く、さらには文系、理系それぞれの研究者が敬遠しがちであるため、体系化が遅れている領域と言えます。
そのため、概論として著された書籍でも扱う領域や観点がまちまちで、初学者は混乱する場合があります(自分がそうでした)

この本では概論に続いて、技術戦略、マーケティング、イノベーション、研究開発管理、組織などが満遍なく配置され、技術経営の全体像をバランスよく理解できます。

私が12回にわたってJETI誌に寄稿した「設計者のための技術経営」では、何度となく参照しお世話になりました。

技術系組織の長となって、事業経営への責任を担う、あるいはこれからそうなろうとするリーダーにおススメです。

「マニュファクチャ2030 未来の製造業」松林光男監修

投稿日 2019/08/21

本書は、令和の時代に発刊された最先端生産プロセスの解説書であり、近未来工場の預言書でもあります。

日本の製造業が自信をもってグローバルトップと言えなくなった理由の一つは、技術そのものだけでなくIT戦略に問題があり、メーカーはもっと社内のIT人材を強化すべきと筆者は提言します。

その上で、
(1)自社のコア技術を活かし、
(2)時流を見逃さず、
(3)適切な組織と提携・協業を進め、
(4)グローバルに判断する
という4つの指針で独自戦略を策定することで、まだまだ発展の余地があると、製造業を鼓舞します。

とりあえず大きな問題は抱えていないものの、生産プロセスの将来的なステップアップ戦略を検討中の管理層におススメです。

「5Sの教科書-導入から定着まで1年間の教育プログラム」羽根田修著

投稿日 2019/07/31

本書は、直近10年間で105億円を生産現場でコストダウンしたコンサルタントによる、5S実践教科書の最新刊です。

5Sは工場の基本であり、ほとんどの生産現場で一度は取り組んだ経験があると思います。
その考え方はさほど難しくないため、始める障壁は低いものの、効果を発揮して、さらに恒常的に活動を継続させるのはなかなか容易でありません。

そして意外にも、その実践とマネジメントを体系的にまとめた良書が少ないのです。

本書は、整理、整頓、清掃、清潔、躾、各ステップの他にキックオフ、評価、報告などの管理手順に至るまで、5S活動の総合的な学習用に編集されています。

初めて5Sに挑戦、あるいは一旦中断した活動を再開しようとしている現場の管理層におススメです。