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書評

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「UX(ユーザー・エクスペリエンス)虎の巻」坂東大輔著
投稿日 2017-10-19

本書は実務で長年UXを経験してきた著者による、現場ですぐに使える実践的なUXノウハウの指南書です。

UXとはユーザーが製品やサービスから得られる体験ですからUXの向上はあらゆる職業人にとって重要であり、特に設計者にとっては必須業務といって良いでしょう。

指南本ですから、実践のための手法から具体事例まで網羅されているのはもちろんのこと、示された手順に沿って進めれば誰にでも効果が実感できるUX向上マニュアルまで用意されています。

また章末のコラムや文章内に書かれた事例に著者の暖かい人格が垣間見れてほっこりするページも多く、まさにUXを体現する一冊に仕上がっています。

「グーグルで必要な事はみんなソニーが教えてくれた」辻野晃一郎著
投稿日 2017-10-05

本書は絶頂期から衰退期にかけてのソニーで22年間新規事業に挑戦したあと、グーグルの日本社長に転身した著者の自叙伝であり、日本電子産業への警鐘と提案です。

イノベーションの先頭を走っていたはずのソニーが規模が大きくなるにつれて動きが取れなくなり、シリコンバレーやアジアの新興企業に置いてきぼりになる様子が、内部経営者の目から描かれます。その後移ったグーグルの自由奔放な業務活動状況と対照的なためにソニーの問題点が浮き彫りになります。

しかし読んでいくうちに、これはソニーだけに限った問題ではなく大企業だけでもなく、中小を含む多くの日本企業に共通するものと分かってきます。さらに深刻なのは、筆者が書くまでもなく、大多数の関係者が既に耳にタコができるほど言われ続けながらそれでも変われないことでしょう。

耳のタコをもう一度刺激して、あらためてイノベーションに挑戦を誓う、企業内戦士たちにおススメの一冊です。

「技術を活かす経営」西口泰夫著
投稿日 2017-09-21

本書は京セラの社長であった著者が、63歳で会長職を辞した後、同志社大学大学院の博士課程で研究した技術経営に関する博士論文を書籍化したものです。

主に電気機器産業で日本企業が低迷する要因を産業の情報技術化への対応不足と分析し、必要な要素として、オープン・イノベーション、市場ニーズの的確な把握、知識経営、人・組織の有機的活用などを挙げ、それらを統合したコンセプトであるOIBMS(Open Integral Business Management System)を提唱しています。

多くの文献、事例、データ解析を駆使し、論理的でありながら、元事業化にふさわしく学術領域に留まらない現実的な推論が見事です。

強いて言うなら、最も難しいOIBMSの具体的実現方法を是非伝授して欲しかったものです。

「最強のMOT戦略チャート」出川通著
投稿日 2017-09-07

本書は、自らがベンチャー起業家であり、多くのMOT解説書を出版した著者によるMOT(技術経営)ワークブックです。

全ページの分をチャート、グラフ、図表で構成し一目でMOTの構造、要点、ツールが理解できるように工夫されています。やや捉えどころのないMOTが、この構成によってぐっと身近に感じられるでしょう。

もともと産学協働ベンチャーを経験していることもあり、その部分やプロジェクトマネジメントなど、著者のお得意分野が充実している点も特徴です。

とにかくさらっとMOTの概要を概観したい大中規模製造企業の開発部長におススメです。



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