書評検索結果

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「社会調査の実際」島崎哲彦著

投稿日 2013/07/18

本書でいう社会調査とはアンケート調査と同意です。
近年顧客志向が重要視されるため、
多くのアンケート調査が実施されています。
本書では、社会調査の分類から設計さらに実行手順を示し、
入手したデータの分析方法だけでも
130ページ近い文量を割いています。
前々回の主成分分析、前回の因子分析や今回のクラスター分析も
事例を挙げて解説されています。
2000年の初版からわずか10年で9回改訂されていることは、
より良い内容にする著者の執念と、この分野に対する需要の高さが
認識されます。

「マンガで分かる因子分析」高橋信著

投稿日 2013/07/03

ある本で行列式がずらずら出てきて数理的にしっかり
理解するのはあきらめ、この本を注文しました。
結局行列式はたくさん出てくるのですが、大雑把な意味づけや結果の
解釈、使用の注意点といった実践上必要な部分は、最低限理解できた
ように思います。
マンガ以外の解説部分も、要点だけを分かりやすく説明しているのは、
筆者の人間性が出ているのでしょう。
アンケート分析は理系人間より企画部、営業部といった文系人間が
利用することの方が多いわけで、本書の意義は大きいものがあります。

「経営のための多変量解析法」本田正久/島田一明 著

投稿日 2013/06/19

多変量解析とは、多数の測定データを統計的に分析し、その背後にある
現象を知る事ですから、工業データの分析に有用な手法であるだけでなく、
社会科学の分野にも応用が可能です。
例えば購買行動、世論調査、需要予測、経営診断、財務分析などです。
PC能力の向上により、昔は煩雑だった多変量計算自体は誰でも可能となり、
問題の本質、手法の概念と分析結果の判断方法さえ理解すれば、文系人間でも
扱えるようになっています。
本書では、数理的解説を極力省略し、上記の応用中心に記述していますので
「経営の為に」使ってみようという方にお勧めです。

「SQC理論と実際」圓川隆夫、宮川雅巳 著

投稿日 2013/06/05

SQC(統計的品質管理)の参考書と言えば、数式を使った説明がどっと並んで
いるものもあるが、本書は厳密な解説というよりも実用にあたっての重要
事項を重点的に解説しています。
構成は3部からなっており、第1部基礎編ではSQCで重要な「層別」を
重点的に説明し、第2部工程の管理解析編では、分析の目的を要因解析型と
内部関連型に大別して各種のツールを解説し、第3部実験研究編では
実験の計画から解析にかけて、筆者なりに合理的とステップと方法論を
解説しています。
今から20年以上前の書籍にも関わらず、第3部にはタグチメソッドの考えを
大きく取り入れた先進的な内容と評価されます。