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分光法や高分子物性の基礎から、
ラマンおよび赤外分光法の
高分子構造の評価への応用までを解説します
セミナー趣旨
高分子材料の諸物性は、ひも状の長い高分子鎖がランダムな溶融状態から固化する際に自発的に形成される高次構造に支配されることが知られています。赤外分光法に代表される振動分光法は、高分子鎖の配向、応力負荷、コンホメーションなどの微視的な構造状態を非破壊にて測定可能であり、高分子成形体の評価に広く用いられています。
また、固化や延伸などの過程のその場測定にも適用可能なので、構造形成や破壊の機構解明を行う上での強力なツールであるといえます。
本セミナーでは、分光法や高分子物性の基礎から、ラマンおよび赤外分光法の高分子構造の評価への応用までを解説します。
受講対象・レベル
樹脂メーカー、成形加工メーカー、プラスチック各種製品の研究開発
・生産製造・管理に携わる方(初心者から中級者まで)
習得できる知識
・分光法の基礎
・高分子材料における構造および物性の評価
・ラマン分光および赤外吸収分光を用いた高分子材料の分子構造評価
セミナープログラム
1.分光法の基礎
(1) 電磁波を用いた各種分析方法
(2) 光と物質の相互作用 – 透過・吸収・散乱
(3) 振動分光法の基礎
(4) 偏光について
(5) ラマン分光法と赤外分光法
2.高分子材料の構造と物性
(1) 高分子の1次構造と高次構造
(2) 高分子固体における階層構造
(3) 力学物性と固体高分子構造の関係
3.ラマン分光および赤外吸収分光を用いた高分子材料の評価
(1) ピーク強度を用いたコンホメーションの評価
(2) ピークシフトを用いた応力負荷状態の評価
(3) 偏光測定を用いた分子配向評価
4.高分子材料評価への応用 − その場ラマン分光測定を中心に
(1) その場ラマン分光測定装置
(2) 加熱によるモルホロジー変化の観察
(3) 延伸による微視的構造変化のその場観察
(4) 熱劣化のその場観察
【質疑応答・名刺交換】
セミナー講師
金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 准教授 博士(理学) 比江嶋 祐介 氏
○略歴
2004年3月 京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 博士後期課程修了
博士の学位(理学)取得
2004年4月 独立行政法人 産業技術総合研究所 東北センター 産総研特別研究員
2006年1月 国立大学法人 金沢大学 大学院 自然科学研究科 助手
2007年4月 同 助教
2008年4月 国立大学法人 金沢大学 理工研究域 自然システム学系 助教(改組による)
(2010年3月〜2011年2月 米国インディアナ州ノートルダム大学 客員研究員)
2018年4月 国立大学法人 金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 准教授
(現在に至る)
○主な学会活動
・マテリアルライフ学会・常任理事
・化学工学会 基礎物性部会・幹事
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
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