＜ 技術者・知財担当者 のための＞ 交渉のコツ・ポイントとその実務【定員30名】 ～ロールシミュレーション実習で学ぶ～

★成功確率を上げる「交渉学」の基礎理論を習得！
★技術者や知財担当者が遭遇する状況を想定した実習を通じ、実践的に交渉力を身に付けていきます。

講師

たかおＩＰワークス　代表

金沢工業大学大学院　イノベーションマネジメント研究科　客員教授 　竹本 和広 先生
　コニカ(株)（現コニカミノルタ(株)）に入社後、知的財産部門で、特許出願および権利化、他社特許クリアランス、発明の発掘ならびに技術者向け知財教育などに携わる。
　2011年に知的財産部門を持たない企業向けに知的財産マネジメント代行とコンサルティングを行う事業を起業、現在に至る。
　コンサルティングに加え、大学院、企業、研究機関等での交渉学研修講師も務める。

セミナーポイント

　交渉力は、目標達成のための重要な能力であり、ビジネスの基本スキルでもあり、これは特許ライセンス交渉といったシーンだけでなく、営業や重要な会議、面接といった場面においても要求される能力です。
　本講座では、実際の交渉事例を研究し、成功確率を上げるための理論パターンを体系化した方法論である「交渉学」の基礎理論を学習した後、技術者や知財担当者が遭遇するようなビジネスシーンを想定したロールシミュレーション（模擬交渉）を通じて、実践的に交渉力を身につけていきます。
　尚、本講義の資料及び実習ケースにつきましては、金沢工業大学大学院　客員教授　一色正彦先生に監修いただいております（講師紹介の「関連のご活動」欄をご参照下さい）。
　実習では、開発者・知財担当者の社内交渉を取り上げロールシミュレーションを行いますが、本講義の受講により社内交渉のみならず、対外的な契約・特許ライセンスやサプライヤー・営業等の様々な交渉場面に役立てることができます。

○受講対象：
　日常業務で社内外の交渉に携わる方、あるいは交渉スキルを向上させたい方。

○受講後、習得できること：
　ビジネス交渉を成功させるために個人として、または組織として何をすれば良いかを学ぶことができます。
　特に、交渉を設計する上で必要となる、全体状況の俯瞰や、フレームワークに則った事前準備を強化することができます。

セミナー内容

1.交渉学の基礎
　1）交渉に対する誤解
　　a)「交渉に勝つ」
　　b)「交渉は相手あっての出たとこ勝負」
　　c)「両者痛み分けのWIN-WIN」
　2）交渉学の背景
　　a)ハーバード大学の研究
　　b)学習プログラムの特徴
　3）交渉力を構成する要素
　　a)状況の把握と分析
　　b)コミュニケーション
　　c)意思決定の積み重ね
　4）交渉の成否を左右する要因
　　a)論理的なアプローチ
　　b)心理的影響に備える
　5）交渉準備の５ステップアプローチ
　　a)状況を把握する（状況を絵に描く）
　　b)ミッションを考える
　　c)自分の強みを探す
　　d)具体的な幅のある目標設定
　　e)不合意に備える

2.模擬交渉の実施 【実習】
　〜開発者と知財部員との社内交渉〜
　1)模擬交渉の進め方
　　a)与えられた役割を演じる
　2)事前準備
　　a)演習ケースの読み込み
　　b)状況のマップ化
　　c)５ステップアプローチのフレームワーク
　3)作戦会議
　　a)同じ役割の他メンバーの検討内容を共有
　　b)自己の交渉シナリオを強化
　4)模擬交渉
　　a)１対１の模擬交渉
　　b)交渉の振り返り

3.模擬交渉のフィードバック
　1)他チームの交渉内容共有
　　a)論点に対する取組み
　　b)ミッションとの整合
　2)模擬交渉の解説
　　a)論点に対する考え方
　　b)交渉のマネジメント
　　c)意思決定
　3)継続的学習
　　a)事前準備と実践の振り返り
　　b)学習環境の紹介
　　c)参考図書の紹介

4.質疑応答および学習内容の振り返り