
ガス分離膜の基礎、CO2分離膜の要求性能や開発、
CCUSの現状と可能性など
二酸化炭素排出抑制対策として求められるCO2の回収・利用・貯蔵技術。
その現状と今後の展望、CO2分離膜の要求性能・設計や開発動向、
ガス分離性能評価法など、基礎から最前線まで詳しく解説
講師
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 准教授 博士(工学) 谷口 育雄 氏
専門
高分子材料科学、膜分離工学
経歴
1999年 京都大学大学院工学研究科博士課程合成・生物化学専攻修了
1999年-2004年 京都工芸繊維大学 助手
2003年-2004年 文部科学省在外研究員としてMIT駐在
2004年-2007年 MIT博士研究員
2007年-2012年 地球環境産業技術研究機構 研究員(2011年より主任研究員)
2012年~ 現職に至る
受講料
【49,500円:消費税10%、昼食・資料付】 ( S&T会員受講料 47,020円 )
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セミナー趣旨
大規模CO2排出源におけるCO2分離回収技術として、アミン水溶液による化学吸収法が実証試験で
用いられてきたが、所要エネルギーが大きく実用化への障壁となっている。
これと比較して、膜分離法は省エネルギーであり、次世代分離回収技術として着目され、
様々なCO2分離膜が開発されてきた。
本講演では、ガス膜分離の基礎から、CO2分離回収を目的とした分離膜の設計、
ガス分離性能評価法などから、CO2分離膜開発の歴史、そして現状とこれからの課題について紹介する。
また、分離回収したCO2の有効利用も昨今のトピックになっており、その現状や可能性について概説する。
セミナー講演内容
1.1 温暖化および気候変動問題
1.2 CO2回収貯留技術(CCS)
1.3 種々のCO2分離回収技術
1.4 CO2排出源と分離回収技術
2.ガス分離膜の基礎
2.1 ガス分離膜の歴史
2.2 ガス分離膜の基礎
2.3 ガス分離膜の種類
2.4 高分子膜のガス透過
2.5 ガス分離膜の評価方法
3.CO2分離膜の開発
3.1 開発の指針と要求性能
3.2 CO2分離膜の開発動向
3.3 キャリア介在型促進輸送膜
3.4 I2CNERのCO2分離膜
4.CO2回収有効利用(CCUS)と今後の展望
4.1 CCUの現状と可能性
4.2 ネガティブエミッション
4.3 BECCS研究
4.4 まとめ
□ 質疑応答・名刺交換□
受講料
49,500円(税込)/人
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