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要求高まる自動車の軽量化と
相反する静粛性向上の両立は?
効果的な防音実現へ各制振、遮音・吸音素材を
どう組み合わせ開発を行うか?
不織布、グレージングの遮音中間膜、
自動車メーカーからのニーズを一度に把握する貴重な機会です!
セミナープログラム
第1講 多孔質材料の吸音メカニズムと評価・EVへの適用可能性
講師:日本音響エンジニアリング(株)中川 博 氏
【講演主旨】
自動車業界の大きなパラダイムシフト (EV化、自動運転) に伴い、自動車の商品価値における音響性能(静粛性)の重要性は以前にも増して高まっています。その流れの中で、新規参入を含めた多くの企業が防音材の開発に取り組んでいますが、防音材の軽量化および高性能化には、その基本となる吸音・遮音のメカニズムを十分理解することが必要です。本講座では、吸音・遮音の基礎から軽量防音材に欠かせない多孔質材料の吸音メカニズムを紹介いたしますので、その中から新製品開発につながるヒントをつかんでいただければ幸いです。
【プログラム】
1.吸音・遮音の基礎
1-1 音について
1-2 音の反射・吸収・透過
1-3 有限厚材料の吸音特性
1-4 各種吸音材料
1-5 遮音
1-5-1 単層壁による遮音
1-5-2 二重壁による遮音
2.多孔質材料を用いた防音材の開発
2-1 防音とは
2-2 多孔質材料の吸音メカニズム
2-2-1 多孔質材料のモデル
2-2-2 吸音特性
A) 多孔質材料単層の場合
B) 多孔質材料を積層した場合
C)非通気材料を組み合わせた場合
2-2-3 遮音特性
A) 非通気材料の場合
B) 多孔質材料単層の場合
C)非通気材料と多孔質材料を組み合わせた場合
3.防音材を用いたこれからの自動車の静粛化
3-1 自動車騒音について
3-2 自動車騒音の今後の動向
3-3 自動車防音材に求められる性能
【質疑応答 名刺交換】
第2講 アイオノマー系中間膜の開発と自動車用途への展開
講師:(株)クラレ 小林 卓哉 氏
【講演趣旨】
自動車の燃費や航続距離向上に寄与する軽量化技術には、引き続き強いニーズがある。自動車用グレージングの軽量化においては、ガラス薄板化が効果的な手法の1つである。しかしながら、ガラス薄板化によって生じる剛性や遮音性の低下が新たな課題となる。
この課題を解決するべく、剛性が高く遮音性に優れるアイオノマー系中間膜(SentryGlas® Acoustic™)を新たに開発した。この中間膜を使用し、ガラス薄板化により20%軽量化した合わせガラスは、従来の合わせガラスと同等の剛性と遮音性を示す。
本講演では、自動車用途への展開を志向したアイオノマー系中間膜のコンセプトやその性能について紹介する。
【講演キーワード】
グレージング、合わせガラス、中間膜、アイオノマー、剛性、遮音性
【プログラム】
1.アイオノマー系中間膜(SentryGlas® Acoustic™)のコンセプト
2.合わせガラスにおける中間膜の機能
3.開発の経緯と要素技術
4.合わせガラスの剛性
5. 合わせガラスの遮音性
6. まとめ
【質疑応答 名刺交換】
第3講 自動車の防音性能設計と軽量化の両立への取り組み
講師:(株)本田技術研究所 近藤 隆 氏
【講演趣旨】
自動車開発において防音性能は商品性を決める重要な要素となります。昨今、自動車業界では電動化に大きくシフトし、静粛性のニーズは高まる一方です。そこで自動車開発における防音性能設計の現状と課題を紹介し、将来への吸音性能、遮音性能へのニーズについて考察していきます。静粛性向上のためには多くの防音材が必要となってきます。これは昨今の環境対応ニーズが高まる中、軽量化とは相反する方向となります。
そこで軽量化が与える静粛性への影響と、軽量化と静粛性を両立するために必要な観点を解説し、自動車メーカーがどのように防音パッケージを決定していくのかを説明していきます。後半では従来の防音材の考え方から発展し、今後もとめられる新たなニーズをどのように答えていくべきか参加者のみなさんと考えていけるよう問いかけていきます。
【講演プログラム】
1.背景とニーズの変化
1-1 環境対応や法規の厳格化、商品性ニーズ、CASE時代の新たな価値
2.材料置換による軽量化とNV性能の影響
3.自動車騒音の全体像
3-1 騒音現象とひとの聴覚特性との対応、環境騒音の位置づけ
3-2 エンジン車両と電動車両の振動騒音の変化
3-3 騒音対策のアプローチ
4.防音パッケージの性能設計
4-1 防音材の基本性能の理解
4-2 防音材の性能を決定づける因子
4-3 防音材の重量と完成車重量との関係性
4-4 性能設計のアプローチ
5.吸音・遮音ニーズ
5-1 材料特性を超えるニーズ
5-2 組み合わせの最適化
6.まとめ
【質疑応答 名刺交換】
セミナー講師
第1部 日本音響エンジニアリング(株)ソリューション事業部 技術部長 中川 博 氏
第2部 (株)クラレ PVB事業部 マーケティング担当 オートモーティブセグメント 小林 卓哉 氏
第3部 (株)本田技術研究所 先進技術研究所ダイナミクス領域 主任研究員 近藤 隆 氏
セミナー受講料
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
※2名以上ご要望の場合は2名を選択し、備考欄にその旨お書きくださいませ。
受講料
55,000円(税込)/人
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