自動運転に欠かせないLiDAR技術の最新動向を紹介

講師

第1部 10:15~11:45
LiDARの現在・課題・展望
伊東 敏夫 氏 芝浦工業大学 システム理工学部 機械制御システム学科 教授

第2部 12:30~13:50
LiDARによる自動運転技術・実用化の現状と展望(仮題)
二宮 芳樹 氏  名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授

第3部 14:00~15:00
LiDAR光源用レーザの技術動向
鷲尾 邦彦 氏(有)パラダイムレーザーリサーチ 取締役社長

第4部 15:10~16:30
ソリッドステートLiDARの開発
馬場 俊彦 氏 横浜国立大学 大学院工学研究院 知的構造の創生部門 教授

セミナー趣旨

 自動運転に欠かせないLiDAR技術の最新動向を紹介するセミナー。
現時点での位置づけと展望、自動運転技術適用の現実と課題、要素技術のレーザ技術、
普及のキーテクノロジーであるソリッドステートLiDARについて4名の専門家に解説いただきます。

セミナープログラム

第1部 10:15~11:45
LiDARの現在・課題・展望
伊東 敏夫氏 芝浦工業大学教授
略歴
1982年、神戸大学工学部システム工学科卒、同年、ダイハツ工業(株)入社。
             以来、カーエレクトロニクスの研究開発に従事し、各種運転支援システムを開発。
社外活動として、ISO/TC204/WG14(走行制御システム)の日本代表を15年間担当。
2013年、ダイハツ工業(株)を定年退職し、芝浦工業大学に着任、
     運転支援システム研究室を開設し、現在に至る。
1993年、システム制御情報学会椹木記念論文賞受賞
2010年、自動車技術会フェロー認定

 自動運転を目指した自動車では、環境認識センサとしてカメラ、ミリ波レーダが
採用されています。更に今後の自動運転の高度化のため、ミリ派レーダより高精度な
LiDARが注目されています。そこで本セミナーでは、今後飛躍的な市場拡大が期待される
LiDARの現状の課題と最新研究開発の動向について、自動運転への応用の観点から紹介します。

【プログラム】
1. 自動運転に必要なセンシング技術

 1.1 自動運転用センサの経緯
 1.2 自動運転に必要なセンサ性能
2. 各センシング技術の特徴
 2.1 ミリ波レーダ
 2.2 ステレオカメラ画像処理
 2.3 単眼カメラ画像処理
 2.4 LiDAR
3. LiDARの現状と今後の動向
 3.1 各LiDARの構造
 3.2 今後の動向
   【質 疑 応 答】

第2部 12:30~13:50
LiDARによる自動運転技術・実用化の現状と展望(仮題)
二宮 芳樹 氏  名古屋大学特任教授

プログラム作成中


第3部 14:00~15:00
LiDAR光源用レーザの技術動向
鷲尾 邦彦氏(有)パラダイムレーザーリサーチ 取締役社長
略歴
1968年3月 東京大学大学院理学系研究科物理学修士課程終了
1968年4月 日本電気((株)入社、中央研究所量子装置研究部勤務
1980年2月 東北大学工学博士(論文)
1984年12月 同社光エレクトロニクス研究所光基礎研究部長
1986年7月 同社レーザ装置事業部開発部長
                以後、同社レーザ装置事業部技師長、同社FA開発本部長代理などを経て
1998年7月 同社制御システム事業本部主席技師長
2003年8月 同社定年退職
2003年9月 有限会社パラダイムレーザーリサーチを設立し、取締役社長に就任
                  現在に至る。

 車載用LiDARは、広い視野を有し、高分解能で遠方の3次元画像データを高速に
取得できるものが求められている。ここでは、視野1°×1°内に少なくとも画素数1以上が得られ、
かつ測定距離が20 m以上~250 m以下程度の性能を有する3D LiDAR向けレーザ光源に
関する最近の技術動向について主に紹介する。
 パルスレーザは、主にdToF (direct Time of Flight)方式LiDAR用であり、
またCWレーザは、主にFMCW (Frequency Modulated Continuous Wave) LiDAR用である。
現在、波長905nm帯LiDAR用パルスレーザが最も発達しているが、波長1550nm帯
LiDAR用レーザ(パルス及びCW)も発達しつつある。
 SWIR帯の光検出器の大幅な低コスト化を目指したGe-on-Si APDや、
シリコンフォトニクスを駆使したOPA (Optical Phased Array) ないしメタ表面を用いた
新方式のスキャナなどの進展によっては、SWIR帯レーザ光源の高性能化及び低コスト化などが
一層加速される可能性がある。

【プログラム】
1. 車載LiDAR用レーザ波長の選定に当たって考慮すべき、いくつかの事項

 1.1 目に対するレーザの安全性の波長依存性
 1.2 光検出器の種類による検出感度の波長依存性
 1.3 屋外における背景光の強度スペクトルと光検出器のS/Nの波長依存性
 1.4 悪天候時における大気の透過率の波長依存性
2. 車載LiDAR用各種レーザ光源の特長及び課題
    〇端面発光半導体レーザ、〇VCSEL、〇ファイバレーザ、〇固体レーザ
3. 車載LiDAR用レーザ光源の最近の開発事例(レーザ用ドライバの開発例も含む)
 3.1 スキャンLiDAR用短パルス発振端面発光半導体レーザ(波長905nm帯)
 3.2 フラッシュLiDAR用パルス発振VCSELアレイ(波長850nm帯、波長940nm帯)
 3.3 スキャンLiDAR用パルス発振ファイバレーザ(波長1550nm帯)
 3.4 フラッシュLiDAR用パルス発振マイクロチップ固体レーザ(波長1064 nmほか)
 3.5 FMCW LiDAR用各種CWレーザ(波長1550nm帯)
   【質 疑 応 答】

第4部 15:10~16:30
ソリッドステートLiDARの開発
馬場 俊彦氏 横浜国立大学大学院工学研究院教授
略歴
1985年横浜国立大学卒,
1990年同大学院博士課程修了(工学博士)
1990年東京工業大学助手
1994年横浜国立大学助教授
2005年横浜国立大学教授,現在に至る。
電子情報通信学会,応用物理学会,IEEE/Photonics,OSA会員,日本学術会議連携会員.
現在,応用物理学会副会長.2005年日本学術振興会賞,2012年市村学術賞功績賞,
2016年文部科学大臣表彰科学技術賞など.

 自動運転やロボット向けに、LiDARの小型、低コスト、安定化の要求が高まっており、
可動部をもたないソリッドステートLiDARの開発が盛んである。ここではSiフォトニクスによる
光集積と非機械式光偏向、ならびに高感度なFMCW方式が利用される。
 本発表では、あらためてLiDARの応用分野や、現在の3次元イメージセンサの中の
LiDARの立ち位置、通常のTOF方式とFMCW方式の原理と性能、ソリッドステートLiDARの
開発状況などを俯瞰する。また、ソリッドステートライダーの中でも、高解像度が期待される
スローライト方式について、原理と個々の機能の動作、LiDARに向けた見通しを報告する。

【プログラム】
1. LiDARと応用分野

2. TOF方式とFMCW方式
3. 様々な3次元イメージセンサとLiDARの比較
4. ソリッドステートLiDARを目指すSiフォトニクス技術
5. 光フェーズドアレイの状況
6. スローライト方式の原理
7. 非機械式光偏向
8. FMCW方式による測距信号の観測
9. ワンチップLiDARに向けて
   【質 疑 応 答】

 

セミナー受講料

受講料(税込)55,000円 (Eメール案内登録価格:1名49,500円,2名55,000円,3名77,000円)
資料・昼食付
※Eメール案内を希望されない方は、「55,000円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様55,000円から
 ★1名で申込の場合、52,250円
 ★2名同時申込の場合は、2名様で55,000円(2人目無料)
 ★3名同時申込の場合は、3名様で77,000円
 ★4名以上同時申込の場合は、3名様受講料+3名様を超える人数×22,000円
※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
 ご参加者のご連絡なく2名様以上のご参加はできません。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:15

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

主催者

キーワード

自動車技術   電気、電子製品   情報技術

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