ポリマーアロイにおける相溶化剤の使い方,分散条件の設計,評価解析
★リサイクル樹脂とのアロイ化における課題
★アロイ化した樹脂の物性評価や構造解析のコツ
★高強度化,熱・光・電気特性,バイオポリマーの機能補填
★アロイにおけるデータサイエンスの活用
日時
2026年6月9日(火) 12:30~16:30
2026年6月10日(水) 10:30~16:00
セミナープログラム
【6月9日(火) 12:30〜14:00】
第1部 ポリマーアロイの基礎,概要
【講座の趣旨】
ポリマーアロイは高性能高分子材料の開発に重要である。本講演ではその定義や歴史,物理的特性,相容化剤の効果を説明する。さらに,リアクティブプロセッシングの構造制御や押出機を用いた新規開発事例を紹介し,今後の展望を述べる。
【セミナープログラム】
1.ポリマーアロイの基礎
1.1 ポリマーアロイの定義
1.2 ポリマーアロイの歴史
1.3 相溶性と相容性
1.4 相図と熱力学
1.5 相容化剤の種類・効果
1.6 リアクティブプロセッシング
2.ポリマーアロイの成形加工
2.1 溶融混錬押出
2.2 高L/D二軸混錬押出機とリアクティブプロセッシング
2.3 特殊溶融混錬機による新規ポリマーアロイの開発
3.今後のポリマーアロイ
3.1 超分子とポリマーアロイ
3.2 資源循環社会とポリマーアロイ
【質疑応答】
【14:15〜15:15】
第2部 テルペン系樹脂の相溶化剤としての特性と使用例
【講座の趣旨】
天然系粘着付与樹脂として広く利用されているテルペン系樹脂について,ポリマーアロイの相溶化剤としての使用例や特徴を解説する。
【セミナープログラム】
1.テルペン系樹脂の構造と特徴
1.1 粘着付与樹脂とは?
1.2 タッキファイヤー(TF)の分類
1.3 テルペン系樹脂の構造と特徴
2.ポリマーアロイにおける相溶とテルペン系樹脂の応用
2.1 ポリマーアロイと相溶
2.2 ポリマーへのTF・テルペン系樹脂の効果
2.3 ポリマー/エラストマー複合系への応用
2.4 繊維・フィラー複合材への応用
2.5 テルペン系樹脂の相溶化剤としての働き
3.相溶性評価方法
3.1 イージーピールフィルムとモルフォロジー観察
3.2 簡易形態観察手法
【質疑応答】
【15:30〜16:30】
第3部 ポリマーアロイのモルフォロジー制御と物性制御
【講座の趣旨】
現代社会では,多くの高分子材料が工業製品の基礎的材料として使われているが,製品の高性能化・機能化のために,複数種の高分子を混合・複合化する材料設計 が行われている。 一方,異なるポリマー種の混合においては,相互に非相溶である 組み合わせが多く,均一な混合分散が困難で,混合組成物の物性低下につながることも頻発している。本講座では,均質な分散組成物を得る混合・混練の装置仕様と操作条件について整理し,工業規模でのポリマーアロイ生産のためのスケールアップの技法について解説する。
【セミナープログラム】
1.ポリマーアロイのモルフォロジー
1.1 相分離の動力学
1.2 ポリマーアロイの界面厚・界面張力
1.3 流動場による構造制御
1.4 三相共存系の構造制御
1.5 ブロック共重合体のミクロ相分離
1.6 相容化剤(Compatibilizer)
1.7 混練による構造制御とリアクティブブレンディング
2.ポリマーアロイの物性
2.1 相溶系の物性
2.2 相分離系の物性
2.3 耐衝撃性の基礎
2.4 相構造と耐衝撃性(フィラー添加系を含む)
【質疑応答】
【6月10日(水) 10:30〜11:30】
第4部 混練・分散技術によるポリマーアロイの構造・物性制御
【講座の趣旨】
ポリマーアロイのモルフォロジーに対する混練条件の影響,また,リアクティブプロセッシングによ るモルフォロジー制御技術について解説する。さらに,モルフォロジーの機械的性質や難燃性等の性能 に及ぼす影響についても概説する。
【セミナープログラム】
1.はじめに
1.1 ポリマーアロイの定義
1.2 ポリマーアロイ開発の歴史
1.3 ポリマーアロイの市場
2.ポリマーの相容化に関して
2.1 相溶系ポリマーアロイと非相溶ポリマーアロイ
2.2 非相溶系ポリマーアロイのモルフォロジーの物性の相関
3.ポリアミド(PA6)/ポリプロピレン(PP)アロイの構造制御と機械的物性
3.1 混練条件のモルフォロジーに対する影響
3.2 ポリマー粘度比のモルフォロジーに対する影響,
3.3 押出機内での構造変化
4.ポリフェニレンエーテル(PPE)/ポリアミド(PA)アロイの構造制御と物性
4.1 構造設計の考え方
4.2 構造形成機構
4.3 機械的物性
5.ポリマーアロイの構造制御による機能発現
5.1 難燃性,機械的物性に対するモルフォロジーの影響
5.2 フィラー添加による難燃性,機械的物性の制御
6.ポリマーアロイにおけるデータサイエンスの活用
6.1 モルフォロジー予測
5.2 物性予測
【質疑応答】
【11:45〜12:45】
第5部 バイオコンポジットにおける酸変性樹脂相容化剤の働きとその評価
【講座の趣旨】
パルプ繊維を分散した複合材料の界面力学特性に及ぼす無水マレイン酸変性樹脂添加効果について,理論を交えながら解説する。
【セミナープログラム】
1.繊維強化複合材料のマテリアルリサイクル性
1.1 マテリアルリサイクルとは
1.2 繊維強化複合材料の力学特性を支配する因子
1.3 SDGsに適した繊維強化複合材料
2.繊維強化複合材料の力学特性
2.1 界面力学特性の評価手法
2.2 界面強さの力学モデル
2.3 界面相互作用力の力学モデル
2.4 界面強さと引張強さの関係
2.5 界面強さとノッチ付き衝撃強さの関係
3.1 界面強さに及ぼす無水マレイン酸変性添加剤の影響
3.2 力学特性に及ぼす繰返し押出の影響
【質疑応答】
【13:45〜14:45】
第6部 相溶化剤マリコンを用いた樹脂リサイクルへの応用について
【講座の趣旨】
相溶化剤マリコンはポリエチレン樹脂とエンジニアリングプラスチックを相溶化することができる添加剤である。
本講座ではマリコンを用いた樹脂アロイとリサイクルへの応用について解説する。
【セミナープログラム】
1.相溶化剤「マリコン」による樹脂の相溶化
2.樹脂相溶化の事例
3.樹脂リサイクルへの応用例
4.今後の展望
【質疑応答】
【15:00〜16:00】
第7部 ポリマーアロイ材料の混練・分散・製造技術,スケールアップ
【講座の趣旨】
現代社会では,多くの高分子材料が工業製品の基礎的材料として使われているが,製品の高性能化・機能化のために,複数種の高分子を混合・複合化する材料設計 が行われている。 一方,異なるポリマー種の混合においては,相互に非相溶である 組み合わせが多く,均一な混合分散が困難で,混合組成物の物性低下につながることも頻発している。本講座では,均質な分散組成物を得る混合・混練の装置仕様と操作条件について整理し,工業規模でのポリマーアロイ生産のためのスケールアップの技法について解説する。
【セミナープログラム】
1.ポリマーの混合・混練について?分配と分散
2.ポリマー混合・混練装置の種類と特性
2.1 回分式装置と連続式装置
2.2 単軸混練押出機と二軸混練押出機
2.3 スクリューセグメントの特長と組み合わせ
3.高せん断混練押出機
3.1 長L/D 混練押出機
3.2 帰還式せん断混練機
4.実験機から生産機へのスケールアップ技術
4.1 せん断方式と せん断速度分布
4.2 伸長混練の影響
4.3 カオス混練とは何か?
4.4 生産設備における脱気度合いの影響
【質疑応答】
セミナー講師
【第1部】
山形大学 大学院 有機材料システム研究科 准教授 博士(工学) 西辻 祥太郎 氏
【第2部】
ヤスハラケミカル(株) 研究開発部 部長 吉舎 史晃 氏
ヤスハラケミカル(株) 研究開発部 田郫 裕介 氏
【第3部】
大阪大学 理学研究科 高分子科学専攻 准教授 博士(理学) 浦川 理 氏
【第4部】
住友化学(株) エッセンシャル&グリーンマテリアル研究所 理事・研究所長 森冨 悟 氏
【第5部】
山形大学 大学院有機材料システム研究科 准教授 博士(工学) 高山哲生 氏
【第6部】
大阪ガスケミカル(株) ファイン材料事業部酉島製造センター第3チーム マネジャー 安田 祐一郎 氏
【第7部】
テクノリエゾン事務所 代表 今井 昭夫 氏
セミナー受講料
1名につき77,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ71,500円〕
主催者
開催場所
全国
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