開催日時 2025年11月26日(水) 09:30 - 11:30
セミナー趣旨
ここ数年、米国ではデータセンター(DC)等の大規模負荷が急増する中、系統への接続が遅れるといった課題が生じています。また、DC用の設備形成の費用を既存の顧客が負担することはおかしいという声も聞かれます。
さらに、接続の遅延を嫌うDC事業者が、複数の地点で同時に接続申込みを行い、最初に接続が確保できた地点で立地するということを通じ、「幻の需要」が発生するという問題も起こっています。
一方で、系統に対する負担を軽減させるため、ピーク時や緊急時にDCに負荷の抑制を求めるという動きも見られますが、これにも課題が指摘されています。
本講演では、これらの課題を整理しつつ、日本へのインプリケーションを試みます。
セミナープログラム
1. データセンター等の大規模負荷を巡る米国の現状
(1) 急騰する需要と設備の形成
(2) 需要の不確実性
2. 大規模負荷を巡る課題への対応策
(1)「併設負荷」を巡る問題
(2) 需要の不確実性への対応
① 契約の長期化と最低契約容量
②「幻の需要」を抑える方策
(3) Bring Your Own Generationの考え方
3. 大規模負荷とデマンドレスポンス
(1) 信頼度確保のための負荷抑制とデマンドリスポンス
(2) 早期接続検討とデマンドレスポンスの組み合わせ
4. 日本へのインプリケーション
5. 終わりに
セミナー講師
一般財団法人電力中央研究所
社会経済研究所
事業規制法制研究統括
丸山 真弘 氏
1990年3月 東京大学法学部第一類(私法コース)卒業
1990年4月 (財)電力中央研究所 入所
2001年〜2002年 全米規制研究所 客員研究員
2005年〜2016年・2019年〜 上智大学法学部 非常勤講師
2018年7月 (一財)電力中央研究所 社会経済研究所 スタッフ 副研究参事
2021年7月 (一財)電力中央研究所 社会経済研究所 参事 研究推進マネージャー
2025年6月 (一財)電力中央研究所 理事待遇 社会経済研究所 事業規制法制研究統括
セミナー受講料
1名:37,610円(税込)
受講について
<1>配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りします。
<2>視聴期間は2週間です。視聴期間延長は一切いたしかねますので、予めご了承ください。
<3>配信動画視聴は、申込者ご本人に限らせていただきます。
受講料
37,610円(税込)/人
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