~未翻訳のISSB導入支援情報を読み解き、実務対応に先手を打つ~
セミナー趣旨
2025年、サステナビリティ開示は制度として大きな転換期を迎えています。
ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は4月に公表したIFRS S2号の修正案を年内に最終化予定であり、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)も日本版基準を発表したばかりながら、12月には早くも修正案を出す見込みです。制度の整合を図るこの動きは、企業にとって開示体制を再構築する正念場といえます。
一方、現場では変化の速さに理解が追いつかず、どの基準を前提に準備を進めるべきかが不明確です。教育的資料や補足文書は増えていますが、情報が点在しているため、全体像を把握しにくいのが現状です。その結果、対応が部分的にとどまり、実務への展開が遅れています。
背景には、制度開発と実務対応の“時間差”があります。ISSBの支援教材は英語中心で高度な内容が多く、活用にハードルがあります。SSBJは日本語による整備を進めていますが、国際的な改訂スピードに追随するため、情報発信が遅れがちです。この“制度と実務のずれ”が現場の判断を難しくしています。
こうした断絶を埋めるには、個別資料の追跡ではなく、制度全体の意図と流れを俯瞰する視点が必要です。本セミナーは、2025年の基準改正と導入支援を一体的に整理しながら、ISSBとSSBJの動向を横断的に読み解くことで、最新情報を「知る」から「使いこなす」へとつなげるための羅針盤となります。制度変化を対応力へ転換する。それが、今求められる次の一手です。
受講対象・レベル
・経理・財務・IR・サステナビリティ部門の責任者・実務担当者
・自社の開示方針や体制整備を検討している方
・未翻訳の国際支援情報を実務に活かしたい方
・サステナビリティ情報の信頼性確保に取り組む内部監査部門・監査役等
・経営層への助言・報告体制の強化を図りたい管理職層
セミナープログラム
1.ISSBの基準開発状況
・IFRS S2号の修正案の論点整理
・SASBスタンダードの改正動向
2.ISSBの導入支援の理解
・教育的資料
・ウェブキャスト
3.SSBJの最新動向
・日本版基準の改正見通し
(注)セミナー内容は状況変化に応じて一部変更となる可能性があります。
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
竹村純也公認会計士事務所 公認会計士
竹村純也 氏
財務報告の専門家。竹村純也公認会計士事務所 所長。
経営者の想いを伝えて財務報告の利用者との建設的な対話をより促していく「ダイアローグ・ディスクロージャー」を探究している。適正な財務諸表の作成のために、会計処理やその内部統制、不正リスク対応など、また、適切な財務報告の開示のために、サステナビリティ情報をはじめとした非財務情報の作成やそのガバナンス、KAMの活用などについて、情報発信やアドバイス、コンサルティングを行っている。
著書に、『すぐに使える 後発事象の会計・開示実務』『税効果会計における 繰延税金資産の回収可能性の実務〈全面改訂版〉』(以上、中央経済社)、『ダイアローグ・ディスクロージャー -KAMを利用して「経営者の有価証券報告書」へとシフトする-』『事例からみるKAMのポイントと実務解説: 有価証券報告書の記載を充実させる取り組み』(以上、同文舘出版)など多数。また、ブログ「ABCバンブー」でも情報発信している。
セミナー受講料
1名につき
会員 38,500円(本体 35,000円) 一般 41,800円(本体 38,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
【オンライン受講の方】
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
【会場受講の方】
お申込完了後、自動返信メールにて受講票をお送りいたします。
受講料
41,800円(税込)/人
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