空間トランスクリプトーム解析:空間的な遺伝子発現とその制御メカニズムの解析法〜疾患モデルの解析や創薬戦略への応用〜

薬剤作用点の探索やバイオマーカー開発など、創薬研究の効率化に貢献する新たなアプローチとして期待される空間トランスクリプトーム解析手法をご紹介!Photo-Isolation Chemistry(PIC)による局所的遺伝子発現解析の基本原理と応用例、ChIP-Atlasを用いたエピゲノム解析の活用法など。 

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    セミナー趣旨

      ヒトや動物の体では、細胞の配置や周囲の環境が遺伝子の働きを大きく左右する。本講演では、光化学反応を利用して組織切片上の特定領域を選択的に解析するPhoto-Isolation Chemistry(PIC)と、世界中のChIP-seqデータを統合したChIP-Atlasを活用した解析法を紹介する。PICにより、病変部位や薬剤応答に伴う遺伝子発現の変化を空間的に可視化でき、ChIP-Atlasとの統合解析により、その背景にある制御因子や分子機構を明らかにできる。これらの手法は、疾患モデルにおける発現制御の理解を深め、薬剤作用点の探索やバイオマーカー開発など、創薬研究の効率化に貢献する新たなアプローチとして期待される。

    受講対象・レベル

    ・創薬研究・疾患解析に関わる研究者
    ・遺伝子発現・エピゲノム解析担当者
    ・バイオマーカー探索・薬効評価担当者
    ・空間オミクス技術に関心のある方

    習得できる知識

    ・PICによる局所的遺伝子発現解析の基本原理と応用例
    ・ChIP-Atlasを用いたエピゲノム解析の活用法
    ・空間発現データと制御因子情報の統合解析の考え方
    ・疾患モデルを用いた創薬標的・バイオマーカー探索の手法

    セミナープログラム

    1.空間的な遺伝子発現の重要性と制御メカニズム
     1-1.空間的な遺伝子発現とは何か
     1-2.細胞の空間配置と微小環境の重要性
     1-3.発現制御とエピゲノムの関係
     1-4.空間オミクス技術の発展と創薬への期待
    2.Photo-Isolation Chemistry(PIC)の概要と原理
     2-1.PIC技術の開発背景とコンセプト
     2-2.原理:なぜUV照射された細胞だけの遺伝子発現を解析できるのか?
     2-3.特長1:サブミクロンレベルの空間解像度
     2-4.特長2:ノンターゲットで多くの遺伝子を解析できる
     2-5.特長3:標的細胞を免染で可視化できる
     2-6.他の技術との比較
     2-7.PICの実施例
    3.PICの実践
     3-1.組織切片の作製法
     3-2.RNAのクオリティチェック
     3-3.免染の条件検討
     3-4.UV照射の方法
     3-5.シーケンス解析
     3-6.情報解析
    4.ChIP-Atlasの概要とデータ内容
     4-1.ChIP-seqとは?
     4-2.データの収集と解析法
     4-3.特長1:40万件以上の実験データを統合したエピゲノミクスデータベース
     4-4.特長2:ChIP-seqだけでなくATAC-seqやBisulfite-seqデータも閲覧できる
     4-5.特長3:大量のデータを使用した統合解析ができる
     4-6.ChIP-Atlasの利活用事例
    5.ChIP-Atlasのハンズオンセミナー
     5-1.遺伝子の発現制御メカニズムを解明する
     5-2.薬剤の作用機序に関わる転写因子を解明する
     5-3.遺伝性疾患に関わる転写因子を解明する
    <終了後、質疑応答>


    *途中、小休憩を挟みます。


    ■講演中のキーワード
    ・Photo-Isolation Chemistry(PIC)
    ・ChIP-Atlas
    ・空間トランスクリプトーム技術
    ・エピゲノム解析 

    セミナー講師

     熊本大学 生命資源研究・支援センター 博士(医学)  沖 真弥 氏

    ■ご経歴
    2000年 大阪大学 工学部 応用生物工学科 卒業
    2002年 大阪大学大学院 工学研究科 応用生物工学専攻 修士課程 修了
    2007年 大阪大学大学院 医学系研究科 博士課程 修了 博士(医学)
    2007年 九州大学大学院 医学研究院 助教
    2019年 同 講師
    2020年 京都大学大学院 医学研究科 特定准教授
    2024年 熊本大学 生命資源研究支援センター 教授(現職)
    ■ご専門および得意な分野・ご研究
    発生生物学、トランスクリプトミクス、バイオインフォマティクス
    ■本テーマ関連学協会でのご活動
    日本分子生物学会、日本発生生物学会、日本バイオインフォマティクス学会

    セミナー受講料

    【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円

    【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

    *学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
      (開催1週前~前日までには送付致します)
      ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
      (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
    • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
    • Zoomを使用したオンラインセミナーです
      →環境の確認についてこちらからご確認ください
    • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
      →こちらをご確認ください

     

    受講料

    36,300円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

    受講料

    36,300円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    医薬品技術   生物・細胞技術

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

    受講料

    36,300円(税込)/人

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    キーワード

    医薬品技術   生物・細胞技術

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