
新製品開発に役立つ信頼性加速試験の使い分け
☆信頼性の推定において役立つワイブル解析や故障物理モデルについても紹介!
※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のPCで受講できます。
セミナー趣旨
信頼性が高いとは“丈夫で長持ち”する製品をつくることです。ハードソフトを問わず信頼性を検証するのは、長い時間が必要です。そこで加速試験を活用した信頼性の評価期間を短縮することが大切です。
加速試験とは「通常よりも厳しい条件で行われる試験」の総称で、早くに問題を顕在化したり、試験期間を短縮したりするのに有効な方法です。一方、同じ故障メカニズムであることや、加速率が分かっていることなど、設計のノウハウを具体化したものです。また加速試験では脆弱性を早期に見つけ、丈夫な製品にしたいという設計課題に対応する必要があります。即ち、製品開発で活用するには、加速試験の特徴を理解して、早い段階で、未知の故障を見つけ、既知の故障は改善され、製品やシステム開発が予定通りであることを確認できなくてはなりません。
本講座では、開発期間の短縮のために加速試験に着目し、加速試験の成立する条件や、早く故障に対策したい、また早く信頼性を推定したいという、2つの加速試験の特徴を解説します。さらに、その上で必要となるワイブル解析や故障物理モデルについて紹介します。
受講対象・レベル
・加速試験について学びたいメーカーの技術者・研究者
セミナープログラム
1.製品開発の短縮
1-1 製品開発の中で、信頼性の確認に時間がかかる訳
1-2 加速試験の実施で“無茶ぶり”をしていないか
1-3 製品開発における加速試験の役割
2.加速試験とは
2-1 加速試験の役割と考え方
2-2 加速が成立する条件
2-3 時間加速と動作加速
2-4 判定加速のメリットと注意
3.故障率と寿命の加速
3-1 2種類の加速試験
3-2 故障メカニズムとは
3-3 既知の故障に対する加速試験
3-4 未知の故障に対する加速試験
3-5 定型試験の利用
4.ワイブル解析と加速への応用
4-1 ワイブル分布の持つ性質(時間データの当てはめ)
4-2 ワイブル分布と解析(演習)
4-3 加速試験でワイブル解析が重要な理由
4-4 ワイブル解析の注意点
5.故障が既知の場合の加速
5-1 試験結果から分かること
5-2 故障物理モデル(アレニウスモデル、ストレス強度モデル、累積損傷モデル)
5-3 試験条件の決め方と加速試験でわかる範囲
5-4 電子デバイスの例(事例)
5-5 結果の扱い方と数理モデルの利用
6.故障率を扱う加速試験
6-1 故障率の予測と寿命の予測
6-2 市場情報の重要性と試験実施上の注意
6-3 事務機における事例
6-4 新しい故障の発生と対策
6-5 加速試験の結果の扱い方
7.その他
7-1 加速試験の立案 (演習)
7-2 定性的な加速試験(HALT)と注意
7-3 加速条件を決める上での注意(演習)
8.まとめ
8-1 加速試験のJIS規格
8-2 開発期間とリスク
8-3 信頼性は設計で決まる
【質疑応答】
キーワード:
信頼性,加速試験,ワイブル,故障解析,故障率,寿命,評価,セミナー,研修,講座
セミナー講師
D-Techパートナーズ 原田 文明 氏
(元 富士ゼロックス)
<略歴>
1983年、富士ゼロックス入社。信頼性管理部門で開発商品の信頼性管理、信頼性評価及び試験、加速試験法・解析手法,信頼性予測手法開発に従事。設計段階での部品信頼性の評価および設計検証業務を統括する傍ら開発部門や品質保証部門に対する信頼性技術指導を担当。
2010年に現在の富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)で品質保証&安全環境評価部長として信頼性評価技術戦略、品質保証プロセスの体系化と品質保証システムの構築および安全環境評価業務を統括。2014年に定年退職。現同社シニアアドバイザー。
外部活動としてIEC国際標準化委員、IEC TC56 WG2(信頼性技法)主査、東京都信頼性研究会アドバイザー、大学講師(非常勤)、日本品質管理学会評議員、日本信頼性学会会員、電子情報通信学会会員、JIS制定委員ほか
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
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・1名申込の場合、55,000円(税込)→44,000円(税込)
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受講料
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