粉体によるトラブルの実際と対策の実務~付着、固結、停滞、閉塞、分離・偏析、摩耗および設備トラブル~【WEB受講(Zoomセミナー)】ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

粉体を扱うための基礎、付着と固結のメカニズムと対策、滞留や閉塞現象と対策、摩耗対策、粉体プロセスおよびスケールアップ時のトラブル対策について、豊富な経験に基づき、事例を踏まえ分かりやすく解説する特別セミナー!!

 

【WEB受講(Zoomセミナー)】ライブ配信(アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)付き)

 
 

 

 

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    セミナー趣旨

     粉体を扱う場合のトラブルはさまざまです。演者は粉体の物性測定段階からプロセス設計を行い、設備・装置の設計、試運転までを数多く経験してきました。実体験を含めて多くのトラブルに関わる事項を整理し、予防のための対策についてのノウハウを提供します。
     

     まず、粉体を扱う上での基本的な考え方を述べます。次に粒子付着・凝集および塊を生じる固結のメカニズムについて説明し、さらに滞留(たまり)と貯槽やシュート類での閉塞(つまり)についてその現象と対策を述べます。滞留については逆にそれを都合よく利用する効用にも触れます。摩耗対策ではその測定法の例を挙げ、その具体的な対策について実際に行われている方法を詳細に述べます。最後に粉体プラント・機械の計画から実施までにおける多くのトラブルおよびスケールアップ時のトラブルについて説明します。粉塵対策についても言及します。

    受講者の声

    • 医薬品の造粒~打錠工程における偏析に悩んでおり,今回セミナーを受講いたしました。粉体トラブルについて広くわかりやすくご説明いただき,粉体(固形製剤)初心者ですがとても理解が深まりました。
    • 詳しい解説で大変有意義でした。粉体の付着に興味があったので、定性的な話でなく実例(例えば相対湿度の変化で付着がどのように変化する)があれば尚、良かった。
    • 「偏析」にフォーカスして考えておりましたが,付着や滞留等も根本的に繋がっているということがわかりましたので,しっかり観察して解決を目指したいと思います。ありがとうございました。
    • 事例や経験に基づく内容で参考になりました。

    受講対象・レベル

    粉体を扱う設計、現場、研究開発担当者(初任者も可)

    必要な予備知識

    特に必要ありません

    習得できる知識

    1)粉体を扱うための基礎知識
    2)粉体トラブルの多くを見渡せる知識
    3)多岐にわたるトラブル対策の心構え
    4)トラブルに対策にChatGPTを利用する方法

     
     

     

     

    セミナープログラム

    1.粉体を取り扱うための基本

    1.1 粉体とは何か?
     粉体と粒体の境界(くっつくか離れるか) / 粉体の名称とサイズ /代表的な粉体の粒子径/粉体として扱うことの効用(比表面積、光遮蔽など)
    1.2 粉体と液体の取り扱いの違い(設備・装置として)
    1.3 粉体を扱う上での落とし穴
     粉体ハンドリングに影響を及ぼす物性 / LIVEとDEAD
    1.4 上手に粉体を扱うために
     物性を数値化する(取り扱いにくさの段階を決める) / ハンドリング機器の特徴と構造を知る(隠れた弱点を知る)/ 実装置を観察する / トラブルへの対応に知恵を絞る

     

    2. 粉体の付着とその対策

    2.1 付着を取り上げることの重要性
    2.2 付着が引き起こす障害
    2.3 付着現象と特徴
     付着する粉体/壁面に付着すると離れにくい/同径の粒子より、大きい粒子に付きやすい/ナノ粒子を適量混入すると付着力が小さくなる/水分が加わると付着力が大きくなる/粘着も付着の延長線上にある
    2.4 付着対策の考え方
    2.5 具体的な対策
    2.6 付着トラブル対策の実施例

     

    3.固結

    3.1 粉体の固結の発生とその防止
    3.2 粉粒体の固結とは
    3.3 固結の発生機構
    3.4 固結に関与する因子
     固体粒子の水分と吸湿性 / 空隙と粒子の接触状態 / 平衡含水率と潮解 /粒子の溶解性 / 析出粒子の固結性 / 固結力の種類
    3.5 固結の汎用的な対策
     粒子物性の変更による吸湿防止/外的操作による防止 / 析出段階での防止
    3.6 固結防止剤の例
    3.7 食塩にみられる固結対策
     食塩の物性の変化と添加物 / 食塩サイロの考え方 / 粉体の高濃度輸送における固結対策
    3.8 固結のトラブルアンケート結果より
    3.9 半導体分野での水垢防止対策

     

    4. 粉体滞留・残留の防止とその利用

    4.1 流れにおける粉体の滞留
     粉体と液体の滞留の差 / 滞留させたくない理由
    4.2 粉体を滞留させない方法
     接触する側の形状を考慮する / 操作方法を工夫する /粉体の性状及びそれに影響する要因を変更・管理する
    4.3 粉体の舞い上がりによる滞留の防止
     微粒子の沈降速度と舞い上がり / 舞い上がりを防止する方法/舞い上がった粉体を捕集する方法 / バグフィルタの通気速度による抑制
    4.4 粉体を滞留させることの効用
     落下衝撃の緩衝/シュートの保護 / 空気輸送における粒子衝撃の緩衝 /スクリューコンベヤにおける下部の滞留 / 粉体貯槽の過大圧防止

     

    5.粉体の閉塞

    5.1.貯槽に関連して生じるハンドリングトラブル
    5.2.粉体に特有の力
     粉体・粒体の境界とファンデルワールス力/その他の力
    5.3.閉塞のトラブル
     貯槽の形状・仕様(壁摩擦の減少、鉛直壁の設置、コーンの設置、頂角の減少、排出口の拡大)/壁部の粉体層破壊(振動、打撃) /内部の粉体層破壊(撹拌、空気流動、可動壁)/粉体物性の管理(粉体物性の変更、温度・湿度管理、帯電防止/貯槽の操作(連続排出の維持、ポークホール)
    5.4.実際のトラブル例
    アンケート結果から/特殊カオリンの貯槽での閉塞とシュートへの付着例

     

    6. 粉体の摩耗とその対策

    6.1. 摩耗と付着の円盤回転式測定機
    6.2. 粉体プロセスにおける摩耗トラブル
     摩耗によるトラブルの現象/摩耗トラブルの予知
    6.3. 摩耗トラブルと対策
     摩耗を予測するための測定の例/摩耗対策の工夫
     摩耗対策の取り組み/摩耗のトラブル例
    6.4. 粉体自体の摩耗
    6.5. 設備における摩耗の取り組み

     

    7. 粉体プロセスのトラブル

    7.1 トラブルに対する心構え
     トラブルは発生する/原因はさまざまである/心構え
    7.2.トラブルが発生する工程とトラブルの内容
    7.3 粉体トラブルの分類と具体的な事象
    7.4 トラブルが発生するタイミング
    7.5 取り合いにおけるトラブル
     全体配置上の問題/機器の付属物による配置上の干渉/取り合い部の規格と所掌範囲/分野ごとの常識の違い
    7.6 実際のトラブルと対策の例
     空気輸送管の閉塞/貯槽の閉塞とシュートへの付着/輸送機が原因の粉塵爆発
    7.7 プラントのスケールアップ比率の考え方
     流体(気液)プラント/微生物を扱う発酵プラント/医薬品製造プラント/粉粒体プラント
    7.8 スケールアップに伴うトラブル
     偏析トラブル/ 高濃度空気輸送/機械式輸送/貯槽の粉体圧/供給速度/フラッシング 凝集・付着・固結/粒子の軟化/ジェット(高圧気流)粉砕

     

    付録資料1 生成AIの実務利用と注意点
    1.ChatGPTを扱う上での注意点
    2.意図に近い回答を引き出す工夫
    3.発想法と組み合わせたアイデア創出
    付録資料2 オズボーンのチェックリストと応用例
    付録資料3 小波の追加リストと具体例

     

    質疑・応答

    セミナー講師

    フルード工業(株) 執行役員 研究開発室長 小波 盛佳 先生

    鹿児島大学等非常勤講師,【粉体技術】誌の編集委員(37年間),工学博士 技術士(機械部門)

    横浜国立大学大学院修了後、日曹エンジニアリング㈱で各種粉体プラントの設計、物性解析、プロセス開発、プロジェクト推進の業務に携わる。
    混合、粉砕、輸送、物性測定装置、貯槽、供給など各種粉体設備を担当。
    分野は炭カル、ファインセラミックス、医薬品、食塩、調味料、樹脂、純金属、半導体など多岐にわたる。
    技術開発研究所長として定年退職後は、粉体技術その他に関するコンサルタントとして、現在に至る。
    横浜国立大学・千葉大学・滋賀県立大学等非常勤講師
    鹿児島大学客員教授
    粉体工学会東京談話会幹事
    日本粉体工業技術協会「粉体技術」誌等編集委員(36年間)を歴任。
    現在、
    日本技術士会千葉県支部技術者教育支援委員長
    日本創造学会研究倫理委員長
    講演・セミナー360件余(大学等を除く、論文等執筆190件余。工学博士、技術士(機械部門)。

    セミナー受講料

    (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円

    ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

    テキスト:製本資料(受講料に含む)

     
     

     

     


     

    受講料

    49,500円(税込)/人

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    キーワード

    化学反応・プロセス   化学技術一般   生産工学

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